麻雀はいすくーる・手役派学級(2)

第2局 起家マークと席

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今回の主な登場人物
・平塚和穂(ひらつか かずほ) 漢字△。警戒心◎。
・風間四兄弟(かざまよんきょうだい) 平和△。タンヤオ×。
 東(あずま)・南夫(なお)・西矢(せいや)・北斗(ほくと)
・元三兄弟(はじめさんきょうだい) 平和×。タンヤオ×。
 白彦(しろひこ)・發郎(はつろう)・中太(ちゅうた)

【放課後。平塚が黒板の手牌を眺めている】

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風間『平塚さん、どうしたの?』
平塚『ひィィ!!!』
風間『そんなに驚かないでよ。』
平塚『ご、ごめんなさい。』
風間『何を見てたの?あ、先生のリーチ判断の手牌か。』
平塚『うん・・・』
風間『みんなはドラ1で両面だからリーチ、って言ってたよね。三好さんだけ、「手変わり待ち」って言ってたけど。』
平塚『うん・・・でも・・・』

風間『でも?』
平塚『状況、次第かな・・・って』
風間『そっかー。先生は点数状況とか巡目とか言ってなかったもんな。』
平塚『あと、マーク・・・』
風間『マーク?あ!起家マークか。東場だとピンフにならないもんね。』
平塚『うん・・・あと・・・席』
風間『そうだよね。東家でもピンフつかないし。僕も先生にちゃんと確認しておかなきゃいけなかったな。局ごとに変化するから、しっかり注意しないとダメだよねー。』
平塚『・・・』

【平塚のターンだと思ったけど、我慢できずに風間が切り出す】

風間『平塚さんは、僕たち兄弟のこと苦手?』
平塚『苦手じゃない、、、と思う。』
風間『良かったー。避けられてると思ってたんだ。』
平塚『避けてない。・・・けど、なんか、たぶん、本能。』
風間『本能ならしょうがないね!たまにでいいから仲良くしてよ。』
??『なお!』

風間南『あずま。まだいたの?』
風間東『日直の仕事だよ。(東の文字を引っ繰り返しながら)なお、明日から日直だからな』
風間南『うん、了解。』
平塚『日直・・・南夫くん・・・南入』
風間東『平塚さん?どうしたの?』
風間南『わかんない。本能、かな?』
風間東『ふーん。それにしても、たまには西矢北斗にも日直やらせようぜ。』
風間南『西矢は頼めばやってくれるかもしれないけど、北斗はやんなそー。』
風間東『そもそも、なんで俺たちばっかり日直やってんだ?』
平塚『たぶん・・・黒板の右下が、東とか南だと・・・落ち着く・・・』
風間東・南『本能的に?』
平塚『ご、ごめんなさい・・・』
風間南『ハハハ!!いいよいいよ。じゃ、そろそろ帰ろっか!』
元『あれ?みんな何してんの?』
平塚『ひィィィィ!!!』

(終)

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