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いぬかもめアワード2024
開会式
2024年に麻雀界で印象に残った出来事を、勝手に表彰します。スポーツ界によくあるMVPみたいな賞や、年末恒例レコード大賞みたいなものだと思ってください。なお、思いついたのが10月くらいだったのと私の記憶力が弱いため、表彰の対象が2024年後半に偏っていることを、ご容赦くださいませ。
新人賞
私が思う若手雀士を勝手に表彰します。栄えある最初の受賞者は・・・
最高位戦日本プロ麻雀協会・有賀 利樹(あるが りき)選手です!
20代でのA1リーグ昇級、おめでとうございます。
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この安定した成績を見てください。そして、いろいろあって?休場することになってしまった48期。せっかくのA1昇級が・・・と思ったら、前々年以上の成績を残して即昇級。数字を見るだけでも、ちょっととんでもない事だと判断できます。
まだ麻雀について語るシーンも少なく、彼の魅力が引き出されるのはこれからかもしれません。「難しかった」と言いながら最適解を導く姿は、渡辺太選手と姿が重なります。来期A1の再注目選手だと思います。
いぬかもめ本屋大賞・候補
麻雀関連出版物のお気に入りを紹介するコーナーに「大賞」という仰々しい名前をつけた部門です。
まずは、惜しくも大賞には選出されませんでしたが、どうしても紹介したい本を2作品。
日本プロ麻雀協会・木原浩一さんの本です。書籍で購入させていただきました。もともと、ブロマガとかを読んで「自分と似た考え方の人だなぁ」と(おこがましくも)思っていました。麻雀に関するもやもやを解消してくれる一冊かもしれません。
個人的には、序盤で「数字はウソをつかないけれどウソつきは数字を使う」という章が出てきますが、その後にちょこちょこ数字が出てくるところが好きです。果たして、木原さんはウソつきなのか?ぜひ読んでお確かめ下さい。
もう一冊はこちら。
一般人・山本悠矢さんの鳴き読みに特化した本です。まず、ネット麻雀で特別な結果を残したわけでもない一般人の著した本、それも鳴き読み特化というのがすごい!!これは本屋さんに並んでなかったので電子書籍で購入させていただきました。
実践するためには相応の実力が必要そうなので、私の雀力の糧になっているかどうかは正直微妙ですww。でも、思考の幅は広がったと思います。何より、麻雀後の飲み会の「あの時どんな手だった?」が、楽しくなります。これから麻雀強くなりたい!という人には間違いなくオススメの一冊です。
いぬかもめ本屋大賞
栄えある本屋大賞は・・・
講談社・なかよし2月号です!!!
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少女漫画誌の付録に、麻雀セット!!!アニメ化作品「ぽんのみち」の連載があったとはいえ、この未来は想像していなかった。地上波のニュースとかでも取り上げられていましたね。これきっかけで麻雀始めた子供さんとかいたら嬉しいな。
講談社さんは昔から麻雀コンテンツに注力してくれています。片山先生の作品も半数近くは講談社だし。Mリーグの新チームとか、どうっすか?監督には森川ジョージ先生で。
最優秀打牌・候補
最後の賞になりました。2024年、もっとも光輝いた一打を称える賞です。そもそも放送対局を全部見ているわけでは無いし、ドリブンズや一部の選手の応援に偏っています。なので当然のことながら「※個人の感想です」となります。ご容赦くださいませ。
ここでも本屋大賞と同じく、候補となった一打を二つ紹介。一つ目は、
Mリーグ・2024-2025
【11/18 第2試合】赤坂ドリブンズvsEX風林火山vsTEAM RAIDEN / 雷電vsBEAST X
東一局 園田賢選手の5p見逃し
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試合後のインタビュー時の発言には厳しい意見も飛んでいましたが、この選択自体は、もっと議論されるべき面白い選択だと思いました。
確かに白トイツは可能性が低い河に見えるので、打点上昇の余地もあります。でも1500から3900だと微妙?マンズ部分が暗刻だったら見逃しはかなり有力?この辺りは打ち手の個性で大きく別れそうです。ただ、数巡の間は5pの和了率が高い状態なのは、大きなメリットの一つでしょう。途中で加槓による手牌を維持したままの打点アップもありえないわけではないですし。
今までに記憶のない新しい選択だったので、とてもワクワクしました!
もう一つの候補はこちら↓
Mリーグ・2023-2024
【3/8 第2試合】赤坂ドリブンズvsEX風林火山vsKONAMI麻雀格闘倶楽部vsTEAM RAIDEN / 雷電
オーラス 渡辺太選手のリーチ判断
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ふとし選手、トップまで2300点差の状況。ダマで1300テンパイ。上家の萩原選手からリーチが入っており、高宮選手や萩原選手から1300を和了ると同点トップの状況。萩原選手の河には7p(と1p)があり、トップからの直撃の可能性もありそう。
自分ならどうするかを考えても、「リーチ棒を出して二人聴牌だとトップには届かない」というのも大きく、ダマになっちゃいそうなんですよね。せめて安全っぽい牌を切ってるうちは、ダマにしてしまいそうです。
字牌などを抱えてスリムに受ける麻雀に対して、微妙な判断を迫られる回数が多いのが、ふとし選手の特徴だと思います。ただ、そういう多数の選択に正解していく(ように見える)んですよね。他にも多くの魅せる選択と合わせての最優秀打牌候補、とさせていただきました。
最優秀打牌
栄えある最優秀打牌は・・・・
2024/9/25
日本プロ麻雀連盟・鳳凰戦A1リーグ第11節C卓
西川淳選手の5sチー
です!!!おめでとうございます!
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普通は、テンパネするし自然なトイトイ移行もあるので、5sポンだと思います。僕も視聴時に「ポン」と元気よく発声していました。しかしまさかのチー。・・・・・なるほど!!この仕掛けこの河相手に5sを切ってくる親の沢崎さんを無視できない!たしかにそうだ。5sを仕掛けながら4s6sを処理した上で、さらに沢崎さんに警戒してもらうのが最善かもしれない。
とか考えている内に、手牌は驚愕の手に。興奮したなー。解説の佐々木寿人選手も驚きを隠せませんでした。YouTubeの切り抜き動画はこちら(サムネがネタバレになるので文字表記で)⇒https://youtu.be/xyoMK956bMg?si=bNJH45Q1NxvnleO0
そもそもこういう賞を思いついたのがこの一打だったので、文句なしの最優秀打牌です。受賞、おめでとうございます!
閉会式
実は『というような賞、各団体で作ってくれませんかね?』という提案です。
なんせ、放送対局が多過ぎるので。団体選手の投票による、至高の一局をクローズアップするのも楽しそうだな、と。MVPみたいなのだと、タイトル獲った人に限られてしまいそうですけど、これなら放送対局に出ていれば誰にでもチャンスはあります!
なんにせよ今年も一年、打って、見て、語って。麻雀を楽しみ尽くしました。また来年も楽しい一年にしようと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!!
よいお年を!
(終)