【Works】オフラインイベント『スマ納め』で企画統括とSNS運用と好きなことをやりました。
スマブラアドベントカレンダー26日目……。
※ありませんが勝手に書きました
はじめに
スマ納めで企画統括及びSNS担当、その他雑用諸々を担当したといはると申します。
自己紹介としては前作スマブラforでそれなりに頑張っていて、そのあとライターっぽい何かみたいな活動をした後に上京し、現在ではウメブラ等のSNSを担当しています。
コトの始まりはウメブラSP11の二週間前に開かれた全体会議後の雑談中……
限界社会人ナナミ(以下げんしゃか)「ちょっと相談があるんですが」
会議後でアドレナリンが出まくってるぼく「はい」
げんしゃか「今度こんな大会を計画してまして」
ほぼ何も考えてないぼく「はい」
げんしゃか「なんか色々回すの得意そうだし、企画統括やってくれませんか」
安請け合いのぼく「はい」
げんしゃか「そしたら明日のスマパ(平日大会)で色々話しましょう」
翌日冷静になったぼく「これめちゃくちゃ責任重大ですけどぼくでいいんですか???」
こんな感じでトーナメント以外のすべての要素を、一から作っていくことになりました。
※1個1個書いてると本当にキリがないので、自分がメインで関わったこと、書きたいことを中心にしていきます
コンセプト
最初、げんしゃかさんから頂いていた企画書で一番重点が置かれていたのは『スマブラSPの終活』というコンセプトでした。
どういうイベントかを観客視点で分かるようにするのは勿論、スタッフ間でもスマ納めのイメージを形作るのに重要です。
結果として、スマパでの打ち合わせ時に即興で出したワードが「文化祭」でした。
今回、Kuroteiさんをはじめとしたデザイン班は超実力派揃いだったため、基本的には要件をまとめて伝え、お任せする方針だったのですが、
大会全体のクリエイティブの方向性を決めることになる初回付近の告知に関しては、僭越ながらかなり深めにアイデアを出していきました。
最初、Kuroteiさんから上がってきたラフがこちら。
どうしても自分のイメージするスマ納めとズレがあったので、全体会議後に通話に残っていたデザイン班のツッペさんにお願いして、自分のイメージの具現化にチャレンジ。
ステッカーをペタペタ貼って装飾を出していく方向性となりました。
Kurotei様をはじめとしたデザイン班は文字通り最強だったのですが、イベント全体の雰囲気を伝え今後の方向性も決めるこの告知に関しては時間をかけて意見を出せてよかったな、と思っています。
グラフィティ
〇意図
記憶に残るイベントには『象徴』が必要、と考えていました。
とくにアナログ的なものだと特に望ましく、現地に行って写真を撮る、という行為そのものを大切にしたかった。
わかりやすい例としてはTGSのコレ⇩
〇実現まで
この後色々検証相談して、布でやれば搬入もしやすいということで進めていきました。
〇結果
企て通り、めちゃくちゃ写真映えするし象徴的になった……!
デザイン班でもこれを流用してクリエイティブに組み込んでくれたので、やってよかったことのひとつだなと思っています。
Kuroteiさんの強い熱意によってTシャツにもなりましたが、Day1でもう完売してました。第一回のコミュニティイベントでオリジナルグッズを出すのは在庫等を抱えるリスクもありかなりのチャレンジでしたが、結果的にブランディングの成功を裏付ける指標にもなり、今後に活かしていけそうです。
シールラリー(ブース)
〇意図
ブースにおける体験性を高めること。これが目的でした。
前提として、スマブライベントにおけるブースは参加者から色々多種多様なのですが、共通の課題として集客力が足りない、というのがありました。
どのくらい来てないかというとウメブラSP11当日に「ブース側に全然人来てないから、緊急で追加告知してほしい」なんて依頼が来るくらいでした。
勿論出展者も頑張ってるんですが……逆に言えば頑張ってるのに人が来ない現状は相当悲しかったので、なんとかする仕組みが必要だと考えていました。
実際、ブースの必要性も感じていました。自分は上京してからしばらくは見学枠で参加していたんですが、会場って実は結構ヒマなんですね。
勿論試合観戦は楽しいんですが、Day1なんかだと会場全体で熱が入ってくるような予選プールの決勝くらいまでは正直だらだら過ごすことも多く……自分は前作の頃からの知り合いと話して時間を潰していましたが、おそらく知り合いはいないけどオフ大会に来てみた、という人は相当手持ち無沙汰を感じていたんじゃないでしょうか。
そこの隙間を埋めるのがブースの役割のひとつになれば、ピースとしてしっかりハマる。そう感じていました。
では従来のブースはなぜ人が来なかったのか?というところですが、結論、見て回るだけになっているブースが殆どだったんですね。
結果、やることがなくてうろうろしている人でも、目の前を通った際にすこし視線を移して、へえ、と言って素通りしてしまう程度。
こうなると人が留まり続けることがないので遠目に見ても人気のないエリアに見えてしまい、さらに人が来なくなるという……わかりやすい悪循環がありました。
そのため、スマ納めではブースにおける体験価値を重要視することにしました。ブースの屋台化です。
お祭りの屋台ってついついやっちゃいますよね。アレを目指しました。
(アユハさんはインタラクティブ(双方向)性と形容していました)
それに従い、各ブースを回る理由を作るためにスタンプラリーを導入したいと考えました。ブースに参加する=ブーススタッフに声を掛けるのはちょっと怖いけど、スタンプラリーのためだからしょうがないよね、みたいな感じで動機付けを狙いました。
これが丁度「スタンプラリーの達成条件を作ろう」と、ブースを企画する側でもわかりやすい指標となりました。後にデザイン班のアイデアによって、これがシールラリーとなっていきます。
この日の臨時会議は朝4時までやりました。
〇実現まで
今回のデザイン班はほんとに優秀だったんですが、とくにこれら企画の副産物を組み込んでトンマナを強化していくのが本当に上手かった。
ここで作ったシール類は様々な制作物で流用されていくことになります。
〇結果
めちゃくちゃ人来ました。
各ブースの必要要件が揃う頃にはデザイン班が他タスクに追われてしまっていたのもあって、シールラリーの告知はほぼ前日になってしまったんですが、当日ブーススタッフの尽力により大盛況となりました。
各ブースの受け入れキャパギリギリまで稼働してくれていたらしく、みんなには本当に頭が上がりません。
閑話休題①……BGMとトレーラー
これはやったことというか、自慢(?)に近いんですが……
大会まで一か月ちょっと、というところで今イケイケの動画制作者のAkameさんがスタッフ入りしました。
その後の経緯ですが……
じゃあこんな感じで権利的に問題ない曲探すか……いや見つからんな……
せや
本人に許可取ったろ
ヨッシャ!!!!!!!!
Akame × MAKE IT FUNKY NOWの最強コラボや!!!!!!!!
TOP4後の会場・配信BGMでも使わせていただきました。DOT96様、改めてご許可をいただきまして誠にありがとうございました。
閑話休題②……タスク量について
大前提、スマブラコミュニティにおいて企画をメインに据えたオフラインの大型イベントは自分の知る限り存在しませんでした。一部インフルエンサーが主催するメンバーオフ的なものはあっても、数百人が集まるようなものは流石に初……スマブラコミュニティの外を見ても、コミュニティイベントでここまではなかなかないんじゃないでしょうか。
つまり、今後のスマブラコミュニティにおけるオフラインイベント企画の、ひとつの指標になるわけで……そういった企画系の仕事等の流れを把握しているEGSの面々や企画出演者の方々に助言を貰いながら進めていくことになりました。
各企画にはアシスタントを設置してもらい、各企画毎の通話会議に全部出て(マジで全部出た)、告知に必要なディレクションや素材も集めつつ、台本や小道具等準備物の進捗を管理しながら、間に合わなそうなら自分で手を動かして……
ステージ企画は6個、ブース企画は(準備して置いておくだけのクラシックスマブラやほぼお任せしたスマユニ等のブースを除いても)6個……計12個で、各企画者も初めての試みという人が大半なので1個1個で問題点や懸念点が出るわ出るわ、という感じでした。
「といはるさんタスク抱えすぎだから流石に調節したほうがいいんじゃないですか」と何度も言われ、流石に自分でもその通りだなぁと思いながら悩んだ結果。
思いついた解決法……それは筋肉。
再現性がなさすぎる。
実際これは反省点で、全てが終わった後にてんぷら様(EGSのドン)から「第1回だから色々しょうがなかったところはあるけど、筋肉でやると発想含め自分のキャパを超えたものが作れなくなるから次からはやり方考えないとね……」とごもっともな指摘をいただきました。
Kuroteiさんも次回は同じように筋肉でやるのは無理だな……とおっしゃっていたので、来年に向けての反省点ですね。
ステージ企画
結果として6ステージができました。
各ステージ企画の配信についてはできれば全企画やりたかったのですが、今回はオフラインイベントにおける内圧を高める意図と、配信リソースの都合もあり一部のみ行うこととなりました。
それでも相当難易度が高い要件になってしまったので、それに対して熱意を持って応えてくれたEGSには本当に感謝しています。
コンボコンテスト
スマ納めの企画段階から案があり、やるのはほぼほぼ確定でした。
リファレンスとなったアメリカの大会であるSuperNova(昔の呼び方で言うとSuperSmashCon)でも目玉イベントになっていたものです。
実際にRaitoさんも別のイベントで開催していました。
コンボコンテスト自体がスマブラコミュニティの中ではかなり伝統的なものなので、各々も企画のイメージを掴みやすかったのではないかと思います。
結果は大成功でした。プリンスさん、流石ッス……。
スマブラー格付けチェック
簡単に説明すると、某テレビ番組をオマージュしたにえとのさんの毎年恒例クイズ企画。スマブラ最上位勢とスマブラ上位勢の対戦を見比べ当てる、審美眼が試される企画となっています。
こちらも毎年恒例、オフラインでも面白くなりそうな企画なのでイメージは問題なく掴めました。
ただし気を付けなければならないのは……全てをシークレットに進める必要があるということ……
というわけで鍵チャンネルを作成し、主催陣・企画統括のぼく・デザイン統括のkuroteiさん・本人とアシスタントのくおつさんの7人のみで進めました。
Shogunチャンネル公開収録
打ち合わせを何度か行って企画内容自体は固まったのですが、ネックとなったのはその出演者の多さ。
マイクは足りるのか?会場スクリーンに映すカメラ映像のスイッチングは?
EGSが全部解決してくれました。頭が上がりません定期……。
Shogunさんの動画化がまだのため詳細は伏せますが、もっと詰められるところはあったなと思いつつ盛り上がっていたのでまあ及第点かと思います。
しょーぐんともつなべが全てをお話しします
すみません、この企画に関しては全部ノリで進めてうまく行きました……。
言ってしまえばこの企画はなんの変哲もない対談企画なんですが、おふたりのキャラクター性や界隈での立ち位置だけで成立しそうだなぁと感じており、げんしゃかさんが書いた企画書に半分ジョークの企画案として挙がっていたものをそのまま採用しました。
そして当日、もつなべさんが10杯以上飲んで会場に現れ、ぼくの肩を組んでゲラゲラ笑ってた辺りでこれもういけるな……と思いました。
こちらも動画化をお楽しみに。
けぷぱせオフラインサイコロアイアンマン
こちらはサイドステージ。開催されるのが予選中のため、どれだけ人が来るのか読めませんでした。
企画内容自体も結構じっくり打ち合わせした上で捻り出しました。
結果、想像以上の客入り……
実際サイドステージはやるべきなのか運営でもたびたび議論があって、選手目線騒音とか厳しくないか?と考えたりしていたのですが、今思うとやってよかったと感じています。
けぷぱせの演者力にはかなり驚かされました。まさかメインのフォックスで普通にタイマン負けるなんて……。
塗装コントークショー
こちら、打ち合わせでガッツリ話し込んだにも関わらずDay1開始直後色んなところでバタバタだったため殆ど観に行けませんでした。
が、厳しい時間帯に対してしっかり観客がいたとのこと。ここは特殊で自立して告知を行ってくれていたので、かなり助かりました。
とあるドッキリを計画してたんですが、Japanese小池さんの反応が面白かったらしいので結構動画化楽しみです。
あとAlfaさんにはその後のサイドステージ周りの設営チェックにも入ってもらい、運営としては大助かりでした。
SNS運用
結論、これも全部やりました。企画統括と並行して。
元々本職付近なのもあってここを真面目に書くとそれだけで一万字を余裕で越える恐れがあるため、思い切って箇条書きでまとめておきます。
・トンマナはデザイン班のステッカークリエイティブに合わせ絵文字多め、楽し気な雰囲気に。語感はかなり意識した。
・流石に当日は殆ど動けなさそうなのでクリップ班を用意。慣れない中でうまくこなしてくれて感謝。Day2はクリップをお願いした方が体調不良でダウンされてしまったため、急遽フォローに入ってもらったとさかずさんを頼りつつ、基本自分でやった。副産物で凄いツールができたので後日公開するかも。
・余裕ができたDay2はクリップや写真をリアルタイムで捌きながらグッズやグラフィティ、選手写真の撮影もすこしだけディレクション。グッズは忙しいDay1に撮る必要があったためフォトグラファー陣にほとんどお任せとなってしまったが、綺麗に撮ってくださって感謝。
・ちょっと話題になってたカルーセルについては少しだけ深堀り⇩
カルーセル投稿を解禁した話
今回、トーナメント募集を締め切った大会前日に体調不良によるDQが続出し、参加者数が補充できないと大赤字になる可能性が浮上。
できるだけ多くの人間を、スムーズに申請ページへ誘導する必要が出てきました。
ここでTwitter(X)におけるTipsなのですが、URL付きのポストは表示優先度が低下しインプレッション(表示数)が下がりますが、それを避けてツリー(リプライ欄)にURLをぶら下げた場合でも合計のエンゲージメント、つまりURLのクリック数はあまり変わらないとされています。
正確な統計を取ったわけではありませんが、後者はいちいちリプライ欄を開いてクリックする必要があるのでエンゲージメントが落ちやすくなるのは間違いないでしょう。
(伝わる人向けに話すとサイト遷移後にCVRが高まるクリックを生み出しやすくなるのは興味を持ってリプライ欄を開く後者ではあるので、RTされやすかったりおすすめに表示されやすいようなアカウントパワーを持っているとかでなければ結局後者のほうが強い傾向もありそうです)
しかし、URL付きですぐクリックしてもらいやすく、かつ表示優先度が同じままになるような魔法のポスト方法があったとしたら……?
これに該当する(と思われる)のがカルーセル投稿です。
マックなんかがURL投稿するときによくやってるやつですね。
画像をURL化して投稿できるんですが、これがTwitter(X)の広告ツールを利用しているので、表示優先度の低下を受けないと考えられています。
要するに裏技ですね……。
準備がそこそこ複雑だし注意点も結構あるし、あんまり広まらない方が良さそうな手法なので詳しいやり方はここでは解説しませんが、気になるよってスマブラオフ大会スタッフの方やesports関係者の方は個別にご相談いただければと思います。
その注意点のひとつとして、こちらのカルーセルはSNSの広告系で多用されている1.91:1の比率画像しか使えない、という特徴があり……(もしくは正方形)
自分が今回カルーセルを使っていなかった理由のひとつがこの1.91:1という比率の使い辛さ、デザイン班に掛かる負担の大きさだったのですが……
ダメ元で頼んでみるか……
デザイン班には助けられっぱなしでした、本当に。
余談ですが、Kuroteiさんがパリ在住で時差が8時間あるのも色々嚙み合ってました。
結果としてはおそらく効果があった……んですが……
有難いことに大会スタッフだけでなく参加者の方々による励ましの籠ったリポストが大量にあり、カルーセルの効果なのか励ましリポストの効果なのか『お前らの愛で見えない』状態となってしまったため、効果検証が不可能なまま見学枠は少しずつ埋まっていったのでした。
熱量にあてられること
たぶん、ここ最近で関東のスタッフ陣が一番本気で取り組んだイベントになったんじゃないかな、と勝手に思ってます。
ゲームは特にそうだと思うんですけど、誰かが夢中になって本気で取り組んでいると、周りもその熱量にあてられて、一緒に本気で取り組んでくれることってよくあると思います。
今回のスマ納めはなんというか全体でそういう雰囲気を感じたというか……なんか自分で立てたコンセプトなのに、そういうところも含めてみんなで作る文化祭っぽいな、と今更ながらに感じています。
自分はずっと本気でした。もしかしたらそれが、誰かに熱量をあてていたのかもしれないと思うと、統括を任された身としてはこの上なく嬉しいことです。
お仕事、募集してます
できること
マーケティング・ブランディング・SNS運用
制作進行管理
イベント企画・制作
ライティング
BtoB営業
その他色々
本業経験とコミュニティイベント経験が混ざっているためスキルセットが結構特殊ですが、その分色んなお手伝いができると思います。
ご興味を持ってくださった方は toiharukatoiharuka@gmail.com までご連絡ください!
逆に、こちらからお仕事をいただけないかとお願いする場合もあると思います。
その際は、本気で取り組ませていただきますので、何卒よろしくお願いいたします。