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gr3xとx-m5のAF性能と高感度ノイズ
RICOHの【gr3、gr3x】がスナップシューターとして猛威を振るっている中、FUJIFILMから発売された【x-m5】
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今回はこれらについて、比較していきたい。
大前提として、x-m5にはxf27(II型)を装備し、gr3xと同じく換算40mmのスナップシューターとしてエントリーしてもらう。
①AF性能について
こちらはまずx-m5の方がピント合わせが速く、迷いが少ない。
やはりgr3xに比べ、発売時期も2、3年違うだけ差はあると思う。
gr3xはピントが迷いやすい、特に色や輪郭がはっきりしていない場合は極端に合わない。夜間になると、フォーカスはマニュアル前提で運用することを考えた方がいい。
ちなみに、FUJIFILM・Xシリーズの現行モデルから1世代・2世代前のセンサーと同等レベルと考えると分かりやすいかもしれない。
ここで感じたのが、x-m5はセンサーも新しく、被写体認識力がかなり高まった印象。
FUJIFILM・x-t50とほぼ同等と思える。
②グリップ・軽量性
こちらに関してはgr3xが圧勝。
まず、グリップについて
gr3xは指が吸い付くような素晴らしいグリップ感がある。
(ストラップなど付けなくても安心出来るレベル)
レンズは交換式では無く、据え置き型の沈胴式となっており、電源ONから2秒という速さでスタンバイとなる。
交換式ではないので、持ち出す際にレンズ選ぶ時間や迷う事も無くなるので、気持ちの面でも軽快・軽量と考える。
反対にx-m5に関しては、プラボディに合皮で出来たグリップなので、持ってみて吸い付くような感覚は皆無と言える。その為、長さや重量のあるレンズはオススメ出来ない。
個人的には300gぐらいまでがx-m5を1番活かせる重量と思う。
③高感度耐性について
AF性能のところでも少し触れたが、gr3xの場合、夜間では活躍する場が極端に少なくなってしまう。
これは、高感度撮影時にも言える事で、ISO3200を超えると急にノイズが目立ってくる。しかもフィルム風のオシャレノイズでは無く、雑味があるノイズが出てきてしまう。
x-m5については、高感度耐性が売りのカメラではないが、最新センサーという事でまあまあ耐えてくれる。
ただ、こちらは装着するレンズにも依存するので注意が必要だ。
ちなみに、xf27(II型)に関してはf2.8の単焦点レンズとなりapscセンサーのレンズにしては特段明るい訳ではないので、そこまで高感度耐性は期待しない方がいいかもしれない。
④シャッターレスポンスについて
これはほぼ同等ぐらいかなと思う。
クイックビューを設定でOFFにした状態で単写モードで試してみたがあまり違いが分からなかった。
連写に関しては、x-m5の方が1秒に撮影できる枚数が多い。
最後に
個人的に人物や動物の撮影する機会もあれば、x-m5の方がピントも合うので撮影体験としてはいいと思う。
また、明るいレンズに交換する事もできるので撮影の幅も広がりやすい。
風景やスナップがメインであればgr3xのずば抜けたコンパクト性や起動時間の短さから、撮りたい瞬間を切り取れるスナップシューターとして活躍出来るはず。
あくまでx-m5はgr3xの上位互換では無く、全く別物という感覚で使うのが楽しめそうだ。