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ウイスキー初心者にこそおすすめしたい、味わい深い4000円未満のボトル

ウイスキー。まるで気取った、高級な飲み物だと誤解されているが、かつては飲みやすい、庶民の味だった。そして今でも、本来ならそうあるべきだ。

1杯は30mLだから、瓶1本で23杯も飲めることになる。毎日1杯飲んだって、ほぼ1ヶ月もつ。そう考えれば「高級」というのも不思議なもので。

私がウイスキーに触れたのは、イギリス留学時だった。受験期真っ只中の18歳。イギリスで、飲酒は合法だった。そんなわけで、受験勉強が終わってから、ゆっくりとグラスを傾けた。学校の寮から見える黒黒とした森が、なめらかなビロードに見えた。

それから15年。ウイスキーは、値上がりを続けている。このままでは、ウイスキーは本当に「高級」になってしまう。高飛車な趣味にウイスキーが変貌してしまう前に、飲み終えておきたい美味について、触れておきたい。

ウイスキーの飲み方

ウイスキーの飲み方は、大きく分けて以下に分かれる。

  • ロック

  • 水割り

  • ソーダ割り(ハイボール)

  • ストレート(ニート)

中でも一番味わいが分かりやすいのは、ストレートだ。英語ではneat(ニート)と呼ぶ。個々の味のニュアンス差がわかり、香りから味まで一体感を楽しめる。とはいえ、40度を超えるものが多く、お酒初心者には飲みづらい。

というわけで、初心者にとっては「割って美味しい」ことも重要だと思っている。そこで、今回紹介するウイスキーは、ソーダ割りまたは水割りに耐えうるものにしたい。

その上で、原則として知っておきたいのが「冷やすと香りが閉じてしまう」ことだ。香りは、常温でこそ鼻に届く。しかし、ソーダや氷で割っていくと、香りのアタックが薄れ、風味は弱まる。

だから、ソーダ割りや水割りにするならば、ウイスキー本来のボディがしっかりしたものを選びたい。ストレートで飲むには少し強すぎるくらいの、個性豊かなウイスキーこそが、実は初心者の「割り」に合っている。

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