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遺伝子検査を受けて、がん保険に入らないと決めた

遺伝子検査を受けてみました。

これです。家で唾液を採取して送ると、数週間後に360項目の検査結果を提供してくれます。

以前は「遺伝子検査なんかしてもなあ」と否定的だったのですが、あるきっかけで考えをガラリと変えました。
「がん保険」です。


遺伝で決まるもの、努力で決まるもの

AERAにかつて掲載された記事で、衝撃的なデータがありました。人の主要な能力が、どこまで遺伝で決まっているか、という数字です。

AERA「数学は87%、IQは66%、収入は59%が遺伝の影響! 驚きの最新研究結果とは

真ん中の「才能」分野を見ていただくと、音楽、執筆、数学、スポーツの分野は、ほぼ遺伝で決まることがわかります。確かに、私は音痴な方ですが、親族も全員歌が下手です。意外なところだと、不倫のしやすさも遺伝の影響を受けます。

才能については30代にもなれば「あるものはある、ないもんはない」と諦めがつくものでして、別に遺伝子検査なんか受けなくてもわかるでしょ、というのが私の考えでした。さらに、遺伝子だけを理由に何かを諦めるなんてバカバカしい、とも考えていました。

しかし、病気については別です。「がんのなりやすさ」だけで言えば、女性の37%は生涯で何かしらのがんにかかるわけで、遺伝子検査を受ける間でもありません。しかし、この世には次から次へとがんになる人がいます。また、5年生存率はがんの部位によって大きく異なり、ものによっては判明したらほぼ諦めるしかない部位もあります。

乳がんになる確率が高いことを知ったアンジェリーナ・ジョリーが、あらかじめ乳房を切除したニュースを見たころから、遺伝子検査の可能性を考え始めました。

以前は遺伝子検査キットの価格が30,000円くらいしていたのですが、利用者が増えたためか定価も下落。さらに、セールで13,000円程度になっているのを見て購入決定。無難にベストセラーのコレを選んだというわけです。

遺伝子検査を受けてみた日

検査キットはすぐ届き、しかも唾液のみでいい、という手軽さが魅力的でした。

私はこれまでに卵巣年齢チェッカーなどの自宅検査キットを使ったことがあるのですが、どれも血が必要でした。小さな針みたいなので、指先をぷすっと刺すんですよね。これが地味に痛い。そして、血を集めてパッキンに入れるのもかなり面倒です。

遺伝子検査はその点、唾液だけで済むから届いたらすぐに準備完了。あとはポストに投函して送り返すだけです。ただし、手順通りにやらないと他人の遺伝子が混ざり、検査結果が出ない可能性がありますのでご注意を。周りにペットや子供などがいない環境で準備することが望ましいです。

また、遺伝子検査は結果が出るまでかなりかかります。忘れたころに出るので、送ったら一度「なんかやったっけ」くらいまで、ぼんやりしておかないといけません。結果が出るとメールが届くので、そこからが本番です。

私の遺伝子検査結果がこちら(抜粋)

さて、ここからはいよいよ私が受けた遺伝子検査結果を見ていきます。

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