みんなが世界を革命している。そして私も。 #トイアンナマガジン
世界を革命することは全然難しいことじゃない、そう思います。
世界を革命する2つの出会い
最近、ひょんなことから大阪府東成区で、SDGsへ取り組む団体を知りました。SDGsとは持続可能な開発目標の略で、国連が定めた17個のゴールです。17個には貧困から働き方改革、教育問題からリサイクルまで世界が協調せねば解決できない大きな課題が含まれています。
と、まあとても国家的なプロジェクトに思えるSDGs。これに、大阪府の民間団体が手弁当で挑んでいます。東成区は、大阪府のなかでも観光より工業へ充填を置いた地域。そこで工業から生まれる廃プラスチックを活用して、SDGsバッジを制作しています。地球環境へ取り組みながら、現地の雇用を増やし、さらに東成区のPRに活用していく。
これを思いついた人は、東成区のヒーローだなと思いました。
別の日。これまた偶然、『チャーハン』という短編映画を観ていました。作品ですから受け止め方はそれぞれですが、「根は悪いやつじゃないけれど、自分には害しかない友だちっているよね。そういう人のことを、切ってもいいんだよ」というメッセージを私は受け取りました。そして長年私がしんどい思いをしてきた、でも根はいい友達と、そっと距離を置く勇気をもらいました。
みんなが世界を革命しています。国を、宗教を、会社を、学校を、伴侶を、友人を、そして私の心を。誰もが革命家として生きている。『革命のファンファーレ』という本がありますが、ファンファーレがなる前から私達は日々、少しずつ、誰かの世界を革命しているのです。
革命家に求められるのは、変えたい世界を描くこと
革命を起こす人たちに共通しているのは、「変えたい」という意思があることでしょう。何かを変えたい。制度を、法律を、心を。そしてそのツールとして政治や、起業や、音楽や、小説が選ばれてきました。意思があれば、動くことはできる。世界をまるごとひっくり返せなくとも、誰かの心を変えられる。
私にも、変えたい世界があります。
好きと得意、いずれかでは生きられる社会が来てほしい。これが私の目指すものです。夢みたいでしょう。
家業があるから継ぐしかない、この地域で私が就ける職はこれしかない、結婚したら家庭へ入れ、あるいは貧乏だから働け。フルタイムで働く体力がないから貧困も仕方ない。この地獄から脱するには一発逆転にかけるしかない。正社員じゃなければ貧乏でもしょうがない。
こういう時代を、変えたい。そう思って、最初は世界的な消費財メーカーに入りました。日用品は世界を革命する最も身近な武器だから。
たとえば生理用ナプキンがない地域へ生理用ナプキンを届けることは、女性の社会進出に大きな影響を与えます。洗剤があれば、その国の公衆衛生に大きな影響を与えます。もっと長く生きられて、もっと夢を叶えられるチャンスが増えます。
まるで先進国のエリートの顔で、まあまあ愚かなことをして
そう考えて数年、日本がさまざまな意味で貧しいことに気づいてしまいました。世間は「男性に愛される◯個のポイント」なんて特集で溢れていて、主要都市にはだいたいホームレスがいて、同年代の4割は非正規雇用で。
私はなんて傲慢に「世界を助ける」なんて思っていたんだろう、と反省しました。足元で嘆きと不安はたくさん蓄積していたのに、まるで先進国のエリートの顔をして、世界をどうしようっていうんだ。
「日本で女性は専業主夫が勝ち組、だってどうせ女じゃここまでしか出世できない」「出産したらもう出世コースには戻れない」という声。
「本当は働くよりも家事に専念した方が向いているとわかってるんだけどね」と言いながら、前線に駆り出される彼。
「幹部社員は私のこと、高卒だからバカだと思ってるんだよ。長年この会社へ貢献してきたのに」と涙ぐんでいたあの人。
できることをしよう。そう思ったとき、偶然ライターになりました。ライターになってからは、主にオンラインの媒体で「女性だからって、愛されるために努力しなくてもいい」「結婚するだけが幸せじゃない」「男だって、泣いていいんだよ」と書いてきました。
少しずつ私の見える小さな世界を革命したい。そう思って。
世界は変わった。でもまだ、革命したいものがある
どうやら、この5年で劇的に世界は変わりつつあるようです。働き方改革で激務企業でも管理職になる前なら21時に帰れるようになったし、いまの20代は40代と比べると別世界?ってくらいジェンダーレスな会話を繰り広げているし。
いやあ、この国で原稿を書いていてよかったなあ。でもね、まだ満足していないんです。
20代で大学をでないと高収入になるハードルがぐっと上がる社会。正社員にあらずば人にあらず、のような世間の目。男女の賃金格差。一度でも職歴に空白が生まれたり、心身を病むと極端に復帰しづらい社会。
まだまだ、変えていきたい社会があります。
世界は手の届く範囲から革命できる
世界を革命する力を、まずは私の手の届く範囲で。そう思って、まずはビジネススクールを作りました。
超短期間でプロを育成する、オンライン・ビジネススクール「スキルブートキャンプ」
現場でプロとして働く社員をゲストにお招きし、実際に会社で使えるスキルを4~6時間に濃縮。1科目3,000円で届けました。奨学制度を作り、生活が苦しい人には無料で提供しました。ライブ配信だからその場で質疑応答を通じて悩みも解消できる。そういう講座を目指しました。
おかげさまで12/29のテスト開講から、毎回満席が続いています。次はお盆開催予定です。奨学金をクラウドファンドしていただけたため、100名以上の学生/氷河期世代/リーマンショック世代は無料で受講可能です。
マーケ、会計、営業、財務など、幹部社員になるためのスキルをわずか半年で500名以上の方にお届けできたこと、とてもうれしく思います。ですが、まだ不満足です。
会社が自分を冷遇したとき、対等に交渉できるスキルを。会社から離れても、そのまま暮らせる手仕事が見つかる世界を。自分の好きと得意で生きられる社会を。私は革命することにしました。第一歩は始まっています。たくさんの声に助けられて、視界はどうやらクリアです。
ここから先、進めていきたいこと
短期集中型のオンライン・ビジネススクール「スキルブートキャンプ」は、拡大を見込んでいます。そのためにまずは資金調達に動いています。すでに成功しているプロジェクトをさらに躍進させるため、全力を尽くしたいと思います。
すでに全財産は使い切りましたが、おかげさまでライターとしての収入を回せそうです。そのために家賃を下げるため、もっと安いところに引っ越したり、固定費を削ろうといろいろ頑張っています。
スタッフもコロナ関係なく、全員リモートで頑張ってくださっています。オフィスの家賃分を運営に回せたことで、この価格での講座開講が実現できました。すべての方に土下座しても足りないほどの感謝をしています。
ライターとしても活動を継続予定です。未来は声に出さないと実現しないから。どうか小さな賛同をください。読んでくだされば、連載などで安定した収入を得られます。その分を、スキルブートキャンプに使わせていただきます。
そして。ここから先のプロジェクトについては、定期購読してくださる方限定で公開します。
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