初心者も楽しめる葉巻の世界 おすすめシガー7種
葉巻を吸いはじめて気づいたら10年近く経っていた。
恐怖。人はすぐ加齢する。でもその分、知見も深まった気がする。そんなわけで、今日は「初心者でもすぐに楽しめる葉巻」をいくつかピックアップして、紹介していきたいと思う。
初心者向け葉巻の吸い方
そもそも、葉巻はタバコの延長ではない。葉巻は葉巻愛好家がいて、タバコとはむしろ相いれなかったりする。葉巻はタバコの葉を巻いたものに、そのまま火をつける。着火剤も燃焼剤もない、オーガニックな製品である。
着火剤、燃焼剤がないので、火をつけるのは難しい。ターボライターという「しゅごおおお」と燃焼する強いライターで、じっくり炙って火をつける。初心者はシガーバー(葉巻を扱っているバー)で、バーテンダーさんに火をつけてもらうのがいいだろう。
念のため、火をつける動画を共有しておく。
※葉巻は20歳未満が喫煙できないので、動画に年齢制限が設けられています。
この男性は、バー「HABANA VEGAS」のバーテンダー、竹中さん。竹中さんは葉巻愛好家の中ではよく知られているので、この方のYouTube動画を見るだけでもかなり知識が深まると思う。
初心者が葉巻を買う場所
さて、火の付け方を知ったところで、次は葉巻を買おう。葉巻を売っているお店は、タバコ屋の中でも限られる。都内ではいくつか有名なショップがあるので、まずはそこを訪れてみるのが無難だ。
・kagaya 銀座店・新宿紀伊国屋店
・ダビドフ ブティック 銀座本店
・ル コネスール渋谷店
・シガーズ田中屋 目黒
このあたりが、私が実際に買って品質を実感したシガーショップたちだ。シガーを家で吸いたくなったり、育てたくなったら、このあたりをおすすめする。特にkagayaさんはネットでも購入できるため、地方の初心者にも嬉しいはずだ。
ただし、シガーバーで吸うなら持ち込みOKの店舗でのみとなるので、まずはシガーバーに置いてある葉巻を吸わせてもらうのがよいと思う。
フレッシュシガーと、熟成シガー
葉巻(シガー)には、購入してすぐ吸う「フレッシュシガー」と、しばらく木箱で寝かせて熟成したものを吸う「熟成シガー」がある。フレッシュシガーはキューバから持ち帰りたてでないと吸えないので、通常出会う葉巻は熟成させたシガーになる。
家で熟成させるには専用の木箱を買わねばならないので、まずは熟成「させよう」と思わないほうがいい。葉巻ショップの店舗内でもあるていど熟成は進むので、「短期間に吸えるぶんだけ買って帰る」「葉巻が乾いてしまう前に、買ったものを吸い切る」からスタートするといいだろう。
家で葉巻を簡単に保管したかったら、煮沸した水を吸い込ませたティッシュで内側を拭いたジップロックの中に保管するといい。完全に乾燥した葉巻は辛くて二度と吸えない代物になるので、乾いた空間に放置するのは避けていただきたい。直射日光、厳禁。
初心者におすすめの葉巻1:HOYO DE MONTERREY(ホヨー ド モントレィ)
葉巻はラベル(シールのように見える紙)に、ブランド名が書いてあるので識別しやすい。画像は通称「ホヨ―」と略される葉巻ブランド。かなり軽くて柔らかな吸い口なので、最初の一本にふさわしい。
逆に、葉巻で有名なブランドは「コイーバ」だけれども、これは重い味わいのものが多いので、初心者にはクラっときやすい。まず手にとるなら、ホヨ―で「葉巻そのものが吸えるか」を確認してからがいいだろう。
初心者向けといっても、上級者にも愛されている。繊細、絶妙なテイストはまるで爽やかな春の風のよう。美味しい薫香が、すらりと口内に広がるのがたまらない。上級者まで「やっぱり今日はホヨ―がいいな」と言わしめるロングセラー作品。
初心者におすすめの葉巻2:MONTECRISTO(モンテクリスト)
続いておすすめしたいのが、こちらの「モンテクリスト」シリーズ。モンテクリストは世界で最も販売されている(はず)のシガーブランドで、その名は小説『モンテクリスト伯』からつけられた。
香り、味わいは美しい木々の香り。まるで森林浴を思わせるフレーバーは、繊細でありながら甘さを含んでいる。この甘い木のアロマに誘われて、初心者から上級者までを虜にするトップシガーだ。
私も初心者の頃によくモンテクリストを吸い、飽きたなと思って他の葉巻に浮気して、それからまだ戻ってきてしまう正妻的ポジションに、モンテクリストを置いている。いきがって重めの葉巻を吸っていた時期を超えると、自然と戻ってきたくなる葉巻である。
初心者におすすめの葉巻3:RAMON ALLONES(ラモン アロネス)
ここから先は
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?