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エッセイストになれるのは、ものを見る目か成育歴がおかしい方だけです
こんな相談をいただきました。
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この回答、どう考えてもXに公開されたら炎上する予感しかないので、ほぼ全文をメンバーシップ限定にさせていただきます。ごめんなさい。でもちゃんと正直に誠実に回答しようとした結果です。許してください。
属人性のあるライターと、コラムニスト/エッセイストは別モノです
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論点を整理するために書きますと、属人性のあるライターとは、いわゆる記名記事を書ける方になります。東洋経済オンライン、集英社オンラインで掲載されている方々や、法人取材で下部に名前が掲載されているライターさんですね。
この方々は、クライアントの希望に沿った記事のアイディアを期日までに出せる企画力と、取材力、文章力と社会性を兼ね備えています。したがって高学歴が多いです。身もふたもない。いわゆる記名ライターとして法人取材をされている方は、MARCH以上の学歴の方が圧倒的に多いです。事業会社でも、企画部門に配属される方は高学歴に偏りがちです。
といっても、ライターで学歴を問われることはほとんどありませんから、実績として法人取材を重ねていけばいずれは記名ライターになれます。しかし、法人取材の前には統合報告書、有価証券報告書、関連書籍、官公庁のデータなどを読み解く必要があり、これらをさらっとこなせる方に、高学歴が多いというだけのことです。
ただ、この相談者さんが知りたいのは「そういう」記名ライターになる方法ではないでしょう。相談にも書かれているとおり「元々憧れていたのはコラムニストの仕事」なのですから。というわけで、ここからはいわゆるエッセイスト、コラムニストになる方法について書いていきましょう。
そもそも、エッセイやコラムで固定ファンがつくほど面白いことを書けるかたは、(1) ものを見る目か、(2) 成育歴がおかしい方しかいません。
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