衣服って思った以上にたいせつなもの
生まれて半世紀過ぎてから、突然「着物着られるようになろう」と思って、着付教室に通い始めたわけですが、当初は「服」というものが、人に結構な影響を及ぼすものなんだということに気づいていませんでした。
成人式に振袖を着なかったくらい和服とは縁遠い洋服しか着ない生活をしてきて、旅館の浴衣でさえ満足に着ることができないような有様だったので、着付を習い始めた当初は、日本人なのに着物のことを何にも知らないわたしに、どっと新しい情報が流れ込み、新たな身体の動かし方を導入することになったからか、しばらくはなかなか身につきませんでした。
教わってもすぐに忘れちゃうし、教室ではできたのに、家に戻ってひとりで復習しようとすると「あれ?どんなんだっけ?」となってしまう。
やっぱり年を重ねてからの習い事って身につかないのか?と落ち込んだり。
習い始めた当初は、負荷がかかってファンが回りっぱなしのパソコンみたいに頭がオーバーヒートして、季節は秋だったのに毎回真夏のように汗だく。お稽古の後は必ず帰りにカフェに立ち寄り、クールダウンしてからじゃないと帰れないくらい脳の疲れを感じてました。
ですが、毎週末通って3ヶ月くらい経ったら、ゆっくりではありますが慣れてきました。
そのうち、和服を着ると、自然に姿勢も身体の動きも、さらになんとなく意識も和服にあわせて変化するのを感じました。
そして、着物を着てると体調が整うのを感じました。
特に有り難かったのは、着物着てると肩こりが軽減することでした。
食事を変えると人に影響があるように、服も変えると影響あるんじゃないか…?
と思うようになりました。
たぶん、実際そのとおりなんじゃないかな?って、今は確信しています。
着るものって、人にさまざまな影響を及ぼすのだと思います。
さて。
8月4日からはじめた5分間運針ですが、翌日からは布を2枚に重ねるようにしました。5日も12〜13cmしか縫えませんでしたが、昨日あたりから少しだけ慣れてきたようで、本日は17.5cm程度縫えました。
現時点では、ヨレヨレ感などは気にしない。
昨日は20cmちかく縫えたんですけど…まぁ、日によってコンディションはさまざまですよね。