20230429 第四回 雨宮天 音楽で彩るリサイタル 感想等

今日はちょっとライブの感想を書きたいから単日扱いにて。ただ独立したエントリとして書くんじゃなくてもう少しふんわりとよしなしごとを書いていく感じで。まああとこういうテンションで頻度高めに日記書いてますよのアピールもしとこうかなみたいな…。そういう感じで初見の人は何卒よろしく。

今日は雨宮天さん単独のイベント、『音楽で彩るリサイタル』の大阪公演に参加してきました。もう4回目ですって。

ご本人曰く「一人カラオケを皆さんに見て貰っている」とか「私の、私による、私のためのイベント」として、第一回目の異邦人のイントロから始まった当時特異なイベント、今は「もしかして幕が開けたら誰もいないかも」といったことを冗談めかして言えるくらいご本人にとってもファンにとっても空気感が馴染んだ本当に良いイベントです。

さあ感想書くぞ!と勇んでnoteを起動したのは良いんですが言いたいことは大体Twitterに書いてしまったのでそこら辺引用しながらにしようかな…。でも世の中の流れ的にTwitterが無くなってしまったらその引用元参照できなくなるじゃんってことでわざわざコピペすることにします。ただ、引用できなくても困らないやつはそのまま引用します。デザイン性としては終わりそう!

それもこれもサービスの継続性が危険なTwitterくんが悪いということにしておこう。

あ、一応セトリ等に触れるので東京公演行く!ネタバレダメって人はここで引き返してください。一応ね…。



昼の部終わってからのコレ。なんか直近見に行ったライブで一番集中出来ててそういう意味でも本当に良かった。表情も歌声も景色も全部見たる!という集中力の結果、「良かった…」しか出てこないヤツ。でもそれが一番いいのかもしれない。

僕が雨宮天さんの単独ライブ自体そもそも久しぶりの参戦で。しかもご本人も「単独久しぶりだ」との談でした。

僕が最後に行ったのが2020年1月の幕張「雨宮天ライブ2020 “The Clearest SKY”」、次のアルバムひっさげた2020年9月「雨宮天ライブツアー2020 “Paint it, SKY”」はコロナの影響で中止、2021年9月の「第三回 雨宮天 音楽で彩るリサイタル」はチケットは手元にあったもののコロナを実家に持ち帰るリスクを考慮して断念(これが一番つらかったかも)、2022年2月から3月にかけての「雨宮天 BEST LIVE TOUR -SKY-」も同じ理由で断念と3年越しか。そりゃ俺も貴女もお久しぶりって気分だわね…。


一曲目、「喝采/ちあきなおみ」でしたがお恥ずかしながら自分は今日まで知らず…。ただ開演前のブザーが鳴って幕が開き終わり、歌い出し「いつものように 幕が開き」で完全に参っちゃったと言うかそういうゾーンに入っちゃったというか…。分かりやすく言うならガシッと掴まれました。

何度も擦りますが、このイベントの第一回、一曲目が「異邦人/久保田早紀」で始まり、あのイントロでガッと客席を、何も知らずに来たピンチケも含めて呑み込んで……昔話を本当に良かった風に繰り返してしまうのはもうおっさんってことですかね。まあ本当に良かったのは事実なんで何度も言いますけど…。


個人的なテンアゲが2箇所あってひとつが「君は薔薇より美しい/布施明」で、元々自分が好きな曲でもあったし、流れ的にも「初恋/村下孝蔵」からのイントロ入りで大声出そうになったけど、とにかく笑顔で手拍子求めながら伸び伸びと歌う雨宮天さんが久しぶりの自分にはめちゃくちゃ刺さったんだよな…
午後8:24 · 2023年4月29日

https://twitter.com/TohuMental/status/1652272545515843586

歌ってほしいよな~と思ってた訳ではなく、そもそも自分が好きで聞きまくってた「君は薔薇より美しい/布施明」のイントロが入った瞬間の多幸感たるや。セトリバレ記事読まずに行って良かったと思った瞬間だったね。

雨宮天さんはそもそも全身で、表情も含めて客席に対してメッセージを送ってくれるお方なのですが今日このイベントに関しては本当に楽しんでらっしゃるのが伝わってきて僕も本当に嬉しかった。それに関連して次。


久しぶりのライブイベントがリサイタルで本当に良かったかも。ある程度テーマに則ってカッコいい曲も沁みるバラードも歌うオリ曲ライブも楽しいんだけど常に自分の好きな曲!を声優さんとして個人として色々と交えながらすごく笑顔で楽しそうに時にたっぷり溜めて歌ってパフォーマンスしてくれるのが…
午後8:15 · 2023年4月29日

https://twitter.com/TohuMental/status/1652270332429086720

ライブってある程度のテーマがあってそれに沿って歌ったり、曲を表現したりと言う事になると思うんですがこのリサイタルって主目的が雨宮天さんが楽しむためのものというのが定まってるので、とにかく躍動感ある素敵な、伸び伸びとしたパフォーマンスを見れるんですよね。

後程触れるバラードゾーンも溜めたっぷり、本当に好きだからこそこういう歌い方や表現になるんだろうなっていう感じ。でもこれは僕が長い期間雨宮天さんを見てきたから発生してる感情と視点なのかなあと思いつつ、リサイタルならではのパフォーマンスに大満足…。


リサイタル一番の見所だと思ってるのがピアノセッションでのバラード地帯で今回は大阪公演限定で「悲しい色やね/上田正樹」を歌ってくれたわけだけど原曲は女性視点を男性が歌ってるって元のイメージから本当にガラッと変わったように聞こえてしかも原曲と違ったテンポ取りでめちゃくちゃ濃厚だった…
午後8:28 · 2023年4月29日

https://twitter.com/TohuMental/status/1652273696000860160

「悲しい色やね/上田正樹」、好きな曲で入りじゃ分からなかったんだけど歌い出しで鳥肌が立ち…。原曲まんまじゃなくてピアノソロのアレンジ加えた感じで原曲よりぽつり、ぽつりと吐露するような歌い方で本当に今日一番沁みた。第二回のリサイタルの時の「SWEET MEMORIES/松田聖子」で完全に脳細胞ぶっ壊された時と同じ感覚に近くて。ピアノの音の余韻が完全に伸びきって無音になってからちょっと掠れたような声でもう一度歌声が入ってきて、後からピアノがまた追いかけてきて…という構成がよ、本当に最高でよ…。

あの伝説的な間の取り方、溜めは再現されてないけどSWEET MEMORIESのカバー自体は音源化して聞けるので未だの人は是非聞いて下さい。


本当に素敵な時間と空間を贅沢に満喫させて頂いてて。今回はピアノだけじゃなくヴァイオリンも入って「ヒトカラというには豪華になって来た」という話だったけど本当にそうで。楽しみにしているいちファンとしてはめちゃくちゃありがたいことだけど、そろそろチケ代もうちょっと取って良いんじゃないか…?みたいな気持ちではあるが。。


雨宮天さんのスタンスとしてこのイベントにおいて「布教」という側面がある。普段のライブに比べるとより細かくMCが入り、いかに本家の歌唱やパフォーマンスが素晴らしいかを早口で喋って最後には必ず「お家で調べて本家を聞いて下さい」とおっしゃる。これは本当に我々からすると(というか僕個人としては)なかなか難しい問題なのである。

実際ご本家の歌唱を聞くと、確かに素晴らしいものだとして受け取るんだけど最終的に家でそのプロセスを経た後には「もっかい雨宮天さんが歌ってるやつが聞きたいんだけど!」と思う訳で…。

少し話が脱線するけどカバー楽曲というものに対する人の印象は様々で、大方はリスペクトを感じられるものであれば…というのが許容されるラインのように思う。まず大勢の皆さんに言いたいのは、歌い終わった後いかにどれだけ本家が素晴らしいのか語られ、そのパフォーマンスの一部を大層目を輝かせながら「私もこれやってみたい!」といって伸び伸びと見せてくれる人にリスペクトが無いんだとしたら一体他の誰にあるんだろうか…という話で一旦了承して頂きたく。

僕が本当に言いたいのはそこじゃなくて、何故雨宮天さんに関してはこれだけカバーに固執するのかっていう話で…。簡単な前提としては「明らかに特別視しているアーティストだから」とか、「カバーする曲選が自分のルーツにも関わる範疇だから」とか色々あると思うんだけど自分も結構色々音楽聞いてるつもりで、それ以上の魅力をやっぱ感じてるというか、見出してるんじゃないかなあと思う訳なんですよね。単に好きだから贔屓してるだけじゃないかといわれりゃ明確に否定する材料が無いから「そうかしら」と折れるしかないんだけど。

でも感情としての好きが先立ってるものって理屈でどうにかできるもんじゃないしとりあえず一旦はそこら辺に置いておくことにしておいて…。早く6月に発売されるカバーアルバムのラインナップ知りたいなあ。言及しなかったけど「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね/中原めいこ」もめちゃくちゃ良かったし音源で常時聞きたいよ~。


改めてお会いしに行って、好きを再度確認させて頂きとても幸せな時間だった訳ですがぼんやり思ってたことをそろそろ自分の中で確信にすべきだと思っていて。

声優さんの他にも僕はVtuberとかいわゆる「推し活動」に類するものはやってるんですが雨宮天さんに対しては熱量が段違いで。約9年追いかけてますがその中で同じ熱量で推せる人って居なかった。もちろん好きなんだけど、色々投げうってでも見届けたいなと思える人って居なくて…。

色んな幸運が重なったということもあると思う、お人柄とかやってる仕事の方向性とか、リリースする楽曲の好みが合致するかとか…そういう不確定要素を上手くクリアしてきたというのはあるけど。どこが一つの区切りになるか分からないけど自分はこの人の活動・活躍を最低限はキープして見ていきたいって思いがあるんだよなあ。

そういう明確な自分の中での熱量の差を自覚することで、『自分は本気で好きならここまで入れ込めるのに他の諸々をこの程度の熱量で好きだと言いふらしていいのか』という自分の中でのギャップを認めることになり。もちろん「好き」だとか「推している」も人それぞれなのでそこに厳密さを求めるのはあまり健全でないですが。

これだけの熱量を投入するんだから2人も3人も増えると大変なのは当たり前なんだけど、なんか人間としてもうちょっと適度な感じに好きゲージを配分するようなシステムにできなかったのかという思いがある。まあそこまで日常生活に支障が出るようなシステム不備ではないんだけども…。



とにかく楽しかったな。コロナに関してはまだ個人的な意見としてはちょっと警戒したいところだけどこういうイベントごとに関しては徐々に戻って来つつあるわけで。やっぱそれを日々の糧にしている側の人間からするとまた有給使って飛び回るような日々をやりたいっす。素晴らしく素敵なパフォーマンスを見せてくれる皆さんに、本当に感謝…。

雨宮天さん、また機会を見つけてお会いしに行きます。素敵な表現、表情、景色、楽しみにしています。



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