年収190万35歳がお金の話します6 【年収190万が確定した時】
前回はこちら↓
ここまで過去を振り返ってきました。
今日はいよいよタイトルにあるように年収190万という部分に触れていこうと思います!
今の勤め先に入ったのは、心身共にまだ疲れていた頃でした。
お金は暮らせるくらいあればどうでもいい。稼ぐという社会的な競争みたいなものから出たい。何がやりたいとか夢とか希望とか、そういうよくわからないものも今はいい。
心が穏やかになれる生活をしたい。
当時の私はそういう気持ちだったように思います。
ところで借金まみれだった我が家から、私(と姉)はどうやって上京したのでしょう?
上京ってタダじゃできないじゃないですか。その頃の世間知らずでバカな私はそんなこともわかっておらず上京したい!とだけ言っていたんですね。
だけど無事に希望通りに高校卒業後すぐに地元を出ることができました。
そのからくりは、母の妹。つまり、叔母の存在にあります。
叔母は旦那さんとお店を経営していまして、その建物の、かつては下宿として使っていた部屋を私と姉に貸してくれていたのです。
しかも。ですよ。
すごいことに、家賃なんと1万円。
しかもしかも。光熱費水道代込み。
驚きです。自分の子供ならわかりますよ。でも違う。姪なんです。叔母の旦那さんからしたら赤の他人です。
今考えると、叔母は我が家の財政事情を私なんかよりも詳しく知っていたのでそのような条件で受け入れてくれたんだろうなと思います。
そして経緯は忘れたのですが、色々と凪いでいた私は叔母夫婦のお店で雇ってもらえることになったのです。当時28歳だったと思います。
前回の過去話は20歳の頃のことですので、そこから8年の間色々と自分なりに試行錯誤して頑張ってみたその上で、もうすっかりと疲れ切っていたということですね。
勿論働くからにはお給料の話も出たんですよ。
そこで叔母に聞かれました。
「お給料いくらほしいと思う?」
希望制なの?言えばその分くれるの?
そう思いつつ、私はこう答えました。
「……15万円?」
こうして私の年収190万が出来上がりました。
……いや待って!当時の私取り消して!?
と、言いたい。28歳にしてあまりにも金の知識がないということがよくわかりますよね。
私はそれまで平均して月に20万円の収入を得ていました。色んなところで働きましたが、大体これが目安です。
そしてこの額に不自由を感じたことがありませんでした。
なぜならば。家賃光熱費水道代で1万円だったから。
20万円って多くないですよね。でもそこに携帯代保険料食費を足しても、かなり余裕で遊べたんです。
私は満足していました。とても。
お店の上の階に住んでいたので朝もギリギリまで寝ていられて電車に乗らなくてもいい。残業とかがあるわけでもない。不満はシフト制ではなくなったことくらいでした。
だけどこのあと事情が変わります。
私は引っ越しをすることにしたのです。
簡単に言うと、一緒に生活している姉と生活リズムが合わなくなってきたからです。
勿論、家と職場が同じ建物という、生活圏が極端に狭くなってしまったことも気になっていました。便利ではありましたけど。
そんなわけで引っ越しをしたはいいんですが……はい。
問題がありますよね。
そう、金なんです。
私は本当に現実的にものを考える力が足りなかったんだなと思うのですが、家賃と光熱費水道代が一気に上がるとどうなるかというところを全く想像していなかったんですよ。怖い話ですこれ。
ちなみにお家賃いくらにしたかと言うと5万2千円です。
いやあ~すごくきれいなおしゃれなお部屋だったんですよぉ~
ってバカやろう。このやろう。
世間知らず過ぎて何もわかっていなかった28歳の女は、初めてここで生活するお金が足りないかもしれない……と感じるようになります。
今まで叔母に家賃として1万円払えばいいだけだったので、電気代やガス代を払うという行為さえ身についておらず、知らないうちに滞納したりもしていました。
そうしてかつかつの2年を暮らし、あの時期がやってきます。
賃貸更新です。
賃貸更新という言葉を生まれてこの方聞いたことがなかった当時30歳になる私の世間知らずぶりがホラーなんだよなあというところで次回につづきます。
つづく