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どこかへ 2012年2月のサンディエゴ

2012年2月にサンディエゴに行ってきました。
共同研究先との定例の打ち合わせのためです。
この時は30mmのマクロレンズをつけたNEX-5を連れて行きました。

到着した当日は夕方の会食まで少し時間があります。
いつもの散歩コース"Broken Hill" を少し走ってくることにしました。トーレイパインゴルフコースの脇を抜けて行きます。

トーレイパインゴルフコースの脇の歩道
いつもの散歩道"Broken Hill"の入口

ここLa Jollaの辺りはほとんど砂漠で滅多に雨は降りません。2011年の6月に訪れたときには明け方に霧が出て、そこからのわずかな水分が植物を育んでいるように見えました。
今回は、その時よりも緑が濃いように見えました。いつもは植物の葉っぱにも細かな砂のようなものが付着していて緑は霞んで見えているんですが、その埃が洗われて緑そのものが見えているような。
空には雲も出ていました。この辺りは晴れていることがとても多く、雲が出ても白い雲がうっすらと出るくらいで、灰色の雲は珍しいと思いました。

いつもより緑が濃く見えた
雨雲?珍しく灰色の雲が出てた

緑が濃いだけでなく、たくさんの花も咲いてました。この時初めて地衣類と思われる生き物も見つけました。こんな生き物は湿り気の多いところにいるもんだと思っていたので、意外でした。植物が生育できないような厳しい環境にも進出できるんだそうです。
その他にも見かけた花や実をGoogleレンズで見てみると、それらしい名前がヒットしました。自信はありませんが、確かにそうかもな、と納得できそうな検索結果でした。

いつもより緑が濃い植物が多かったです
Common greenshield lichen と検索された地衣類
ラベンダーの仲間らしい、確かに花はそんな風情
Ceanothus pauciflorus(クロウメモドキ科)の仲間らしい
Lemonade berry(実)の仲間らしい
Lemonade berry(花)の仲間らしい
バクヤギクの仲間らしい

そろそろ戻ろうかと思った頃に、突然強い雨が降り始めました。まさかここで雨に降られるとは全く想定していませんでした。
まばらだけれどかなり強い雨で、雨粒に砂が混じってました。いつも大気中に漂っている、あるいは海からの風で巻き上げられた細かい砂粒が大粒の雨と一緒に降ってきたようです。体に当たると、かなり痛いです。濡れた髪の毛や顔や首筋やシャツに砂が付着してジャリジャリします。速足でホテルに戻ろうとしましたが、雨はほんの一瞬で止みました。La Jollaで濡れた歩道を見たのは、これが最初で最後でした(今のところ)。

トーレイパインゴルフコース脇の歩道

ホテルの部屋のテラスの石のテーブルも水滴に覆われていました。
ホテルの中庭に生えているトーレイパインも雨に洗われたのか、いつもより緑が鮮やかでした。
La Jollaにも雨が降ることがあるんだ、発見でした。

テラスの石のテーブルにも水滴が残ってました
いつもより緑の鮮やかなトーレイパイン

翌日からの打ち合わせを済ませ、LAXから帰国の途につきました。
窓に小さな氷の結晶が付着してキレイでした。どれも似ていますが同じ形のものはなさそうです。クラゲの幼生のような形だと思いました。
La Jollaでの突然の雨が、僕を自然の観察に向かわせたような気もします。

飛行機の窓にできた氷の結晶

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