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どこかへ 2009年9月のサンディエゴ

2009年の9月にサンディエゴに行きました。
La Jollaにあった会社との打ち合わせのためです。
この時は、GRデジタルを連れて行きました。出張にはこのくらいの小さなカメラが良いです。

この時もホテルはThe Lodgeでした。入ってすぐのロビーは小さいですが、重厚感があります。暖炉にはほぼ年中火が入っています。レセプションはこの左手、右手はレストランになってます。

La JollaのホテルはThe Lodge
The Lodgeのロビー

この辺りの海岸線は崖になっているところが多く、ホテルの隣のゴルフコースの向こうも崖になっています。
ビーチまで行けないかと地図で探すと、歩いて行ける道があるようなないような、点線で道が描かれていました。
行ってみると、BROKEN HILLという看板があり、一帯が公園として保護されているようです。道に沿って歩いてみました。

ゴルフコースの脇を歩いた先の散歩コース、Broken Hill
乾いた岩が削り取られた荒々しい景色です
細く残った崖の上にトーレイパインが生えています

曲がりくねった道はいくつかに分岐していて、ところどころで荒々しい景色が楽しめます。確かに丘が崩壊(broken)しています。
掻きむしられたようないく筋もの谷があり断崖を形成しています。この辺りは基本的には砂漠で、トレイルの脇にはサボテンとトゲトゲした灌木とトーレイパインだけが生えています。

時々歩いている僕の横をランナーが追い越して行きます。On your right、右側を抜いていくよ、と声をかけられます。僕はわずかに左に寄ります。砂っぽくて細い道は削られて、凸凹していますから、そんなに避けることもできません。僕も少しだけ走りました。

茂みの中の乾いたトレイルが続きます
この崖を降りてビーチに辿り着きました

トレイルを歩いていくと崖の先に海が見えてきました。急な崖にはハシゴのような階段が取り付けてあって、そこを降りてビーチまで行くことができます。
ビーチには何人かの人が歩いていました。海鳥もちらほら見えます。
砂岩でできた崖は脆くて、ところどころで崩れていました。黒みががった灰茶色のビーチは湿っていて、広い波打ち際は空を映します。

静かなところです。
アメリカで訪れた中で、最も好きな場所の一つです。ビーチをこのままどこまでも歩いて行きたい気分になります。会食の時間までに戻らなければならないので、そうもいきませんでしたが。

静かなビーチ、アメリカで最も好きな場所の一つです
早朝の霧とごく稀に降る雨が植物を育てているんだと思います

La Jollaには有名なお寿司屋さんがあります。
ワールドベースボールクラシックの後でイチロー選手ほか日本選手団がお寿司を食べにきたとか、聞きました。サンディエゴの日系企業の人からもおすすめだと聞いていました。
サンディエゴの海は強い寒流と暖流のぶつかるところで、魚が豊富だと言います。ウニが絶品とも聞きましたし、そのほかのネタもどれも新鮮で充実していました。
ここは僕がアメリカで食べた和食の中でダントツです。ホテルからはだいぶ遠いですが、また行きたいところです。

La JollaにあるSUSHI OTA
とっても豪勢な刺身の盛り合わせ

サンディエゴはアメリカで僕が最も多く訪れた場所の一つで、そこの砂浜は特に白いわけではないのですが、とても静かで好きな場所です。波の音だけが聞こえるビーチの湿った砂の感触を今も思い出します。


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