これは占いなのか、カウンセリングなのか

私の占いは、カウンセリングに近いという評価をいただくことがあります。実際に心理カウンセリングについて、ちょこっとかじった自分としては、だいぶ違うと思っているのですが、時に相談相手の話を聞きながら、その人が本当に思っていることや、したいことを発掘する作業を必要とする場合があり、これはカウンセリングに近いなあと思います。
本来の占いは、そういうものを言い当てるということも含まれているのだと思いますが、それは本人に自覚がある場合であって、真の問題点や望みが相談者の心の奥深くに沈んでいて、ご自身でもわかってない、観れなくなっている場合、それを発見する作業や工程というのは、その人にとって重要度が高いと私は思っていて、なのであえてその部分は言い当てないようにしています。というか、最近では上の人が見せてくれなくなりましたww

先日、友人に頼まれて占いをしたのですが、彼女は現在の職場が嫌で、辞めたくて仕方がないとのこと。ただ、普段冷静で穏やかな彼女にしては、かなりストレスを溜め込んでいるのか語気が荒めで、なかなか話がかみ合わない感じ。話をするほどに、私はこの理由が一番で、今の仕事を辞めるべきだと思うが、どうか?と同意を求められるのですが、なんだかちぐはぐな感じがあって、同意できぬ、と押し問答する形になってしまい、結果ダラダラと話を聞くことになってしまいました。
友人の曰くに、現在の就労環境だと自分が本当にしたい別の仕事に費やす時間がない、仕事そのものに自分の能力を活かす部分がない、現在の仕事をしていても成長が無い、などなど。しかし、私も冷静なもので、現在の仕事が自分の本業じゃないなら、そこで成長する必要はないでしょう、とビシッと突っ込みを入れてしまい、そのたびに本質を突かれて「うがー」と唸る友人、という感じで、堂々巡りしながら、それでも少しずつ話は核心へと近づいていきました。たぶん2時間くらいやってた気がします。

最終的に出た結論は「職場の『気』が悪い」でした。

答えが出た瞬間、友人のもやもやが晴れたようで、微妙に淀んでいた顔つきが、急にクリアに。本人もびっくりしていて、これでいいの!?と何度も言っていましたが、まあ、答えってそんなものです。

なんだか馬鹿げている気がして、誰にも言えなくて、言えないまま自分の中に「そんなはずはない」としまい込んでいるうちに、わからなくなってしまっていたようだ、というのが友人の分析。自分の中にストンと回答を落としたあとも「これかよ!!」と困惑する友人に、とりあえず職場の「気」が淀んでいる感じはわかるので、なるべく食事などの休憩は外に出るようにして、浄化作用のある水晶などをもって職場に行くようにと、占い師っぽいアドバイスをしてその日は終わりました。

水晶の浄化作用については、別の友人から聞いたちょっと怖い話があります。

その人はテレビの仕事をしていて、あるとき心霊番組の制作に携わったそうです。ちょっと有名な霊能者の方とカメラマンの男性と三人で心霊スポットの撮影に行った時のこと、撮影終わりに困惑した顔の霊能者さんが、カメラマンさんに水晶の塊を手渡しました。自分はもらえなかったので、あれはどういう意味だったのだろう、と首をかしげながら解散した数日後、そのカメラマンさんから電話がかかってきていわく。
「水晶が日に日に小さくなっている」
そんな馬鹿な、とカメラマンさんの家に行った友人は、塊の水晶が外側から少しずつひび割れて砕け、数日前の半分以下のサイズになっているのを見て青ざめたと。急いで、くだんの霊能者さんに連絡を取ると、霊能者さんは特に驚く様子もなく、
「ああ、やっぱり駄目でしたか」
と答えられたのだそうです。
いわく、霊は電気製品に寄せられやすい性質があり、カメラを抱えていたカメラマンさんに憑いてしまったのだろうと。運が良ければ水晶で守れるかと思って試しに渡してみたものの、どうやらそんなに簡単ではなかったのだと。その後、カメラマンさんは、その霊能者さんに呼び出され、二日ほどお祓いの旅をし、少し憔悴した様子で戻ってこられたのだそうです。
「いろいろツッコミどころはあるんだけど、とりあえずヤバそうな場所には水晶を持っていこうって決めたわけよ」
と友人は話を締めくくりました。

さて、話は戻って、長い長い相談の後日、水晶を持って出勤した友人からメッセージが届きました。
なんだかすっきりいしていて、いつもよりどんより感が無い。自分には霊感とかはないけど、効いている気がする、これが水晶の浄化作用のおかげなのか、と。
「これで、うちに帰ったら水晶が真っ黒になってたりしたら笑うよね」
なんて冗談が出るほどに明るくなっていて、やれやれ一安心と私は思ったわけです。

自分の心の中にしまい込んで、しまい忘れた問題を再発見するのは非常に時間がかかりますし、労力も必要です。こうなると占いじゃないよねと思いますが、占いというとっかかりから入るのはアリなのかもしれません。今回のケースでは、水晶で浄化、と割とスピな対策で締めくくっているので、まだ占いっぽいですが、普段は自分のやりたいことを片っ端からノートに書いて、そこから優先順位付ける作業して、とか、どっかの自己啓発セミナーみたいなことを言っている場合も多いようです←あんまり憶えてない・・・
今回のケースでは、まあ親しい友人だからもあって、結果的に酒飲みながら2時間くらいダラダラ愚痴を聞く感じになったのですが、まあそのくらいの時間で「開いた」ならよかったかなと。占いか?と言われると、私も回答に困ってしまうわけですが。

ま、そんなこんなで、やれやれ完全じゃないけど、ちょっとだけ解決に向かい始めてよかったよかったと安心したのもつかのま、くだんの友人から夜にメッセージが来て曰く
「水晶にヒビが入ってんだけど!!!」
問題解決までには、もうちょいかかりそうな気配です。

というか、ビルごとお祓いしてほしい・・・

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