サイクリスト的DEEP台湾 #1
台湾渡航への準備
実は数年前からお誘いを受けていた、4月開催のサイクリングイベント環花東2023Tour of East Taiwan365へ参加することにした。例の流行り病のおかげで予定していた台湾でのイベントも約三年の間、全て吹っ飛んでいたので、お誘いを受けたのは良いチャンスと捉え、久しぶりに渡航することにした。まずは渡航の為の航空券を手配したのだが、この鎖国3年間で航空各社ともに運行便数や海外旅客規定に変化があり、色々と調べたところ預け荷物の大きさ重さ制限など考慮した結果、新規就航しており前評判の良いスターラックス航空での選択をチョイスしてみた。(その話はまた後日へつづく)
そして今回は電動変速システムのついたロードバイクを持ち込む為に、フレームに搭載されているリチュウムイオンバッテリーを外し、手荷物として搭乗しなくてはならない。
これがなかなかのクセモノで筆者の自転車の場合、クランクペダル軸を外し、圧入ボトムブラケットまで外さなければ取り出せない。
なぜにわざわざこんな面倒なことをしているかとゆうと、ロードバイクなどのスポーツサイクルも全般的に電子化が進んでおりブランドの仕様こそ違いはあるもののメーカーの種類などにより内臓式の場合は分解し、バッテリーを外さねば荷物を機内預けできない、つまりは海外のサイクリストも日本への往来の際はこのケースが当てはまるため、ロードバイクを持ち込む来日ゲストへの注意喚起やトラブル回避が必然となる。 それを未然に実践し検証してみようと考えたのだ。
当然のことながら現地到着後に組み立てなければならない。
プレスフィットBBの場合もサイズに合った専用工具が必要となり圧入作業をしなければクランクが取り付けられないので工具を持って現地へ行き組み立て実走行した後、帰国前には同様の作業を繰り返さなければならない。
余談だが数年前にK国製のリチュウムポリマーバッテリーが機内火災を起こし大騒動となったために運輸安全委員会と国、航空各社はそれ以降敏感になり、預け荷物には応じない規約となってしまったのだ、しかし今後、ますますあらゆる製品の電動駆動化は進むだろうし、せめて自転車製造メーカーは販売製品の信頼性を仕様書などの提示により持ち込み可能となるように、配線の着脱による短絡防止措置を講じ条件を勘案した上で機内預けできるように取り組んでもらいたい。と国土交通省所轄及び航空各所へお願いをしたところであるが、その許可を決定する日本のお役所仕事では理解して頂くのに数年は必要となることが容易に想像できる。
外圧により耐えられなくなるまで、だらだらと時間を先延ばしし己のことと捉えずに先端技術や、そのプロセスを受け入れ実践しない事が日本行政の悪しき習慣かと思えてならない。
海外渡航サイクリストの需要を呼び込む施策を国や自治体が講じるならば、このこと等が出入国の妨げになりハードルを上げては元も子もない。
従ってここでは、十分な準備と経験を重ね、安心して海外サイクリストが来日し楽しめる環境を一歩づつ構築したいと考える訳である。