【実施レポート】東北ターンlab.矢部ゼミ研修レポート!Day2
こんにちは、みっきーです。学習院大学の3年生で、東北ターンLab.3期生で矢部ゼミに参加していました。
矢部ゼミでは仕事×ウェルビーイングをテーマに、課題図書を読んだり、自分なりのウェルビーイングについて考えて共有したり、学びを深めてきました。
オンラインゼミは9月末に終了しましたが、10月28日〜29日の2日間でオンラインゼミのメンバーが集まって、岩手県への研修旅行を実施しました!前回の一日目に続き、今回は二日目のレポートをお伝えします。これから東北ターンLab.の参加を考えている方にゼミの雰囲気が伝わるといいなと思っています!是非お読みください!
眠い目をこすり二日目がスタート
2日目の朝になりました。
昨日から、ゲストハウスの屋根を叩きつけるような大雨に包まれたばかり。
今朝も、目を開けてみると、雨しぶきで街はグレー色に包まれています。
昨日は、初めて顔を合わせたことから、語り合う内容もたくさん。日付を越えてからも遅くまで語り合っていました。
みんなゆっくりと起床し、まずは近所のパン屋さんへ朝食を買いに行きました。
美味しいクリームパンを頂き、ゲストハウスのお掃除をしてフィールドワーク2日目が始まりました。
宮古といえば!フィールドとして、まずは見ておくべき場所があります。それは浄土ヶ浜です。
車に乗り込み、浄土ヶ浜を目指しました。昨日は暗くて見えなかった宮古の街並みを車内から見ることができます。
大雨だったけど・・・
10:00に、浄土ヶ浜ビジターセンターに到着しました。
到着してみると、先程は一瞬止んでいた雨が再びふりはじめ、浄土ヶ浜は台風のような雨に再び覆われました。
三陸の入り組んだリアス海岸の地形は、この地域の人々の生活の根っこにあることが実感できます。
しばらくビジターセンターで待機していましたが、大きい風とともに窓を叩きつけるような大雨が止む気配がなく、作戦変更。
私達が到着した浄土ヶ浜ビジターセンターから更に山側にある、岩手県立水産科学館を見学します。
この科学館のテーマは、宮古がある三陸地域の人々の生業となってきた漁業です。
時代によって変化してきた漁法や実際に漁に使用されていた漁具が展示されていて、底曳き網、地引き網などの漁法が模型を使って展示されています。入り口では、太平洋に生息する生きた魚種をたくさん見ることができます。
印象的だったことは、海をいきる漁師たちの映像です。なぜ、漁師さんたちは危険と隣り合わせの仕事に自ら挑んでいくのか。自然からもたらされる恵みを直接いただきに行く仕事を、進んでいくことに人生を注ぐ生き様も、一つの生き様だと考えさせられました。
岩手はウェルビーイング先進地?
岩手県は、「いわて幸福白書」が発行される、ウェルビーイングを考える上でとても興味深い場所です。なぜ、岩手ではウェルビーイングについてみなさんがこれほど真剣に考えられているのか。
三陸地域の場合、悠久の大地のエネルギーの本の数コンマ一秒の間で生まれる自然の恵みと、その下に生きる人間の生き様が、「幸福」について考えざるを得ない風土を作り出しているのかもしれないと感じました。
科学館を後にし、昼食を取って向かった先は、岩手県で最南端の陸前高田です。
陸前高田には、とても立派な震災伝承館「いわてTSUNAMIメモリアル」があります。
別の活動ですでに訪れたことがあるメンバーもいたようです。
実際に展示を見学してみると、当時の記憶が何度見学しても蘇ってきます。
陸前高田のすっきりと整備された街並みをみても、ここに大津波が襲ってきたことを、想像をふくらませて痛感します。
このまま、「震災の記憶」が当時の経験がない人にとって、「歴史の一部」となっていくことを思うととても悲しいです。
逆に、震災を経験したからこそ、幸福に生きることを真剣に考えるようになった陸前高田のみなさんの姿を目の当たりにすると、「今の生活は、明日も続くとは限らないことはその通り。それを嘆くのではなく、"いま"を人間らしく生きる」ことが一つのヒントになってくるのかも知れないと学ぶことができます。
語り続けた二日間
「ウェルビーイング」について、メンバーそれぞれの人生の道のりについて、たくさんの問いを拾い集めました。
仙台までの帰路でも、語り合いが絶えませんでした。
山、海、他人、太陽、雨、自然すべてと共に生きるいわての姿を目に焼き付け、生きた風を全身で受け止め、矢部さん、メンバーで語り合い 感じあった二日間。
18時に仙台駅に到着し、それぞれが置かれた場所へ旅立ちました。
素敵な矢部ゼミとと共に同じ時間を生きることができ、東北ターンLab.に参加してよかったと心の底から感じています。
素敵なフィールドワークの時間を過ごせたことを、心から感謝しています。