2023年 活動記録
はじめに
こんにちは。2023年度 東北大学文芸部 部長の尾上と申します。
早いもので年度も変わり、新入生の皆さんが川内キャンパスを賑やかす季節となりました。こちらの記事では新歓も兼ねて2023年度の東北大学文芸部の活動記録を書いていきたいと思います。
スプリングフェスティバル
4月に行われたスプリングフェスティバルという新歓イベントでは、これまで製作した部誌の展示に加え、部員が書いた小説の冒頭文を展示しました。
良いと思った冒頭文には作者に感想を届けることもできるようになっていて、見学に来た新入生も少しだけ参加できる展示を目指しました。
部員が交代してシフトに入り企画運営をしました。対面交流の少なめな当部ですので図らずも顔合わせ会のような雰囲気になり楽しかったです。
部誌制作
東北大学文芸部で一番メインの活動が部誌制作です。すぐ後の学祭の展示発表も含めた夏~秋ごろまでの時期が(寄稿する)部員たちにとって一番忙しい時期となります。文芸部は主にdiscordを介して交流していますが、締め切りが近くなると缶詰用のチャンネルが誰からともなくできていたり、雑談ページで阿鼻叫喚の様が見られたりします(そうした生みの苦しみも文芸部の醍醐味です)。
大抵は毎年夏休み終了までを目処に締め切りを設定し、そこから印刷会社さんと連絡を取って製本に進みます。今年はネット上のみでやり取りを完結させる方法を取りましたが、サイズ規定や細かい連絡が大変な分お手頃でした。2022年度は印刷会社さんに直接製本を依頼したようで、そのあたりは年度によってまちまちです。
手探りの手法ではありましたが、とても美しく製本できました。
余談ですが、印刷設定のあまりの細かさに部長ー副部長間で屋外に出て長時間通話を繰り返したりとドタバタしていたので、完成した部誌を手にした時は本当に安心して泣きそうになりました。そこの段取りは要改善ですね。
学祭
東北大学の学祭では、完成した部誌『脈動』をメインに展示と販売をしました。
去年度の部誌の残部も販売しましたし、部員から過去作を含めた作品を募りコピー本を作成しました(またしても画像が無くて申し訳ないです!)。
タイトルは『動脈』。メインの部誌との関連性を意識したネーミングです。
作品ごとにまとまった原稿をその場で製本して手渡しで販売するという新しい試みでした。
自分の好きなオリジナル部誌をその場で製本して手に取っていただけるという企画です。予想を超えて売行きが良く、全ての原稿が売り切れました(メインの部誌も好評につき売り切れました。保存用に数冊のみ残っていますので、興味がある方は2024年度スプリングフェスティバルにお越しください。展示いたします)。
スプリングフェスフェスティバル同様に部員が交代してシフトに入り運営しました。自分たちの書いた文章が人の手に渡るところを見ていると緊張する反面、やはり嬉しくなるものでした。
写真にある『脈動』の表紙デザインですが、副部長がキャンバスに紙粘土で心臓の立体物を作り、それをスキャンしたものがそのままプリントされています。
文芸部賞の運営
東北大学文芸部独自の企画として、『文芸部賞』という文芸賞の運営があります。
文芸部外の東北大生から1万字以内で小説作品を募り、文芸部内で一次審査を経て評価の高かった作品が二次審査に回ります。毎年東北大学の先生3名に審査に協力していただき、大賞を決めます。
ホーム | 東北大学文芸部 (tohokubungei.wixsite.com)
こちらが文芸部賞のホームページです。小説は書かないけれど文芸賞の運営に興味があるという方もぜひ文芸部まで。お待ちしております。
大賞を受賞した方には賞金1万円(Amazonギフトカード)を進呈し、次年度の文芸部部誌で作品が掲載されます。
通年で行っている活動
先述の通り、文芸部は対面イベントに合わせて常時discordで広くやり取りをしています。
文芸に関することはもちろん、おすすめの漫画や音楽について共有するチャンネルもあります。作品を発表して感想を募集するチャンネルもあり、去年度も活発に交流が行われていました。
2023年度は特にありませんでしたが、2022年度は有志で古本屋を巡るイベントや芋煮会も開催されていました。
文芸部はコロナ禍で部員が減り、一度は休部状態になったものの、2022年に復活を遂げた古いようで新しい部活です。部長や副部長ではなくても誰かが企画を考えればいくらでも活動の幅を広げることができます。イベントへの参加は全てが有志で行われており、必ずこうしなければならないという要素は限りなく少ないです(部費は500円ほど徴収します)。
全てのイベントにフルで参加すればかなり濃密な文芸にあふれた1年を送ることができます。もちろん兼部も歓迎しています。
最後に
後半の方、かなり新歓に寄った書き方になりましたが、2023年度の活動いかがでしたでしょうか。2022年度の活動を踏襲しつつ、自分たちで活動を作っていけたのではないかと思います。
よく質問されるのですが、当部は東北大学にあるもう一つの文芸サークルのプラネッツさんとは別団体となっています。といっても大きな分断があるわけでは無く、単に活動してきた歴史をたどって自然にこうした関係になったということです。プラネッツと文芸部、両方を兼部している方もいらっしゃいます。
SF・推理研究会さんも、東北大学にある文芸的な側面を持ったサークルの一つで、もちろん別団体です。ミステリーに興味のある方はぜひそちらも検討してみてください。
最近、プラネッツさんとSF・推理研究会さんと『ずんだ文学 vol.2』という合同誌を発行いたしました。東北大学文芸サークル間での交流ももっと増やしていきたいです。
興味のある方はこちらからご購入いただけます。「モノクロ」をテーマにしたテーマ作品と自由小説どちらもお楽しみいただける、読み応えのある作品集となっております。
宣伝になってしまった。そんなこんなで、2023年度も元気に活動していましたよというご報告です。2024年度はまた古本屋巡りしたいですね。
それでは。