社長が求める3つのもの
組織コンサルタントとして、
社長から組織に関するご相談を受けた際、
初回面談時、
自分は何を意識し会話しているのか?
あらためて言語化してみた上で、
社長は外部支援者に何を求めているのか?
について考えてみたいと思います。
✅意識と会話
組織コンサルティングのご依頼を仕事として受けている
会社のホームページ等で、事前情報がある程度分かっている
この2つの前提で、社長と初回面談した際、
下記を意識して、下記の会話を行っています。
この中から、いくつかピックアップして書き留めておきます。
✅1.意識上の位置関係
外部支援者として社長と面談する際、
社長は、意識上、私に対して、
私が、社長の上の位置に入って、
社長を先導していくスタイルを望まれているのか、
私が、社長の下の位置に入って、
社長のイメージを具現化する役割を担って欲しいのか、
2つのタイプのうち、どちらか、
初対面で受ける印象や会話の中で、
無意識に判断しているように感じます。
タイプによって、
社長および社長直下のメンバーの方との
コミュニケーションの取り方が
若干変わるように感じています。
また、外部支援者として、
常に上に居続けること、
常に下に居続けること、
こちらについても問題があると考えています。
✅5.社長直下のメンバーと組織構造
組織はコミュニケーションで出来ています。
社長直下のメンバーにどのような方がいるのか、
また、そのメンバーの方を
社長がどのように評価しているのか、
これを確認します。
社長直下のメンバーは、
多くの場合、
社長が目指す姿の実現
組織課題
と強く結びついています。
なぜらならば、
社長直下のメンバーは、
社長からのメッセージの受け手であり、
その下のメンバーへの送り手でもあるため、
ここが不全になっていると、
組織が、社長が目指す方向に進まなくなるからです。
そして、
社長と社長直下のメンバーの方の
インプットにならない限り、
外部支援者の知識や情報は
組織の成果に結びつきません。
社長の言葉、
社長直下のメンバーの言葉、
これが組織内でどのように流通しているか、
社長との面談で把握していく必要があります。
✅8.組織課題
この流れで会話を進めると、
社長から組織課題に話して頂ける流れが出来上がります。
この課題を聞いた上で、
「9.1年後の着地点」
「10.社長直下のメンバーとの接触許可」
を話しながら、
具体的な計画への落とし込みと、
社長との計画の共有への話しが進み、
実務に入っていく流れです。
✅社長が求める3つのもの
組織コンサルティングという仕事で、
外部の支援者として、社長と関わる上で、
社長が外部の支援者に求めているものは、
以下の3つではないかと考えています。
1.健全な他者評価
2.進行感
3.自組織肯定感・自組織効力感
自分たちのやっていることは、
合っているのか?
→健全な他者評価
自分たちは目指す場所に向けて
進んでいるのか?
→進行感
自分たちの組織は、
他と比べて良い組織と言えるのか?
→自組織肯定感・自組織効力感
組織は、
外部(顧客・採用市場・金融市場)と向き合っているため、
社長の評価者は外部となります。
しかしながら、
外部の評価者は多岐にわたるため、
売上や利益といった
定量的な数値以外で、
外部からのフィードバックを
社長が受ける機会は、
意外に少ないものです。
私たち外部支援者は、
「ものさし」の機能も含んだ
成長のための機会
として、
社長が目指す姿に到達するために尽力できれば
何よりだと考えています。