マネージャーは、この2つの問いに対応できればいいのでは?
マネージャーは、何が出来ればいいのか?を考えた時、この2つの問いに対応できればいいのではないかと考えたため、書き留めておきます。
リーダーとマネージャーの違い
まず、マネージャーとリーダーは異なる、という前提で話しを進めて行きます。
リーダーは、メンバーの先導者として捉えられることが多く、マネージャーは、組織の管理者として捉えられることが多いです。
最近、それぞれのメンバーがリーダーシップを発揮する「シェアードリーダーシップ」という言葉を良く耳にしますが、リーダーシップは、管理職以外の方も発揮できるものです。
マネージャーが対応すべき2つの問いとは
マネージャーを管理者、いわゆる、部下を持つ管理職とした場合、対応すべき2つの問いは以下だと考えます。
組織やチームで決まっているルールを守らないメンバーに対して、どのように対応しますか?
個人の目標に対して未達成が続くメンバーに対して、どのように対応しますか?
この2つの問いに対応することが、マネージャーがメンバーに対してすべきことだと考えます。
ルールを守らないメンバーに対して
遅刻が多く、時間にルーズなメンバー
決められた書類の提出期限を守れないメンバー
組織で決められた挨拶が出来ないメンバー
このような誰もが出来る組織で決められたルールを何度注意しても守らないメンバーに対して、「ルールを守ってください」と妥協なく言い続けることができるか、まず、これがマネージャーがメンバーに対してすべき対応の1つ目だと考えます。
チームとして仕事をする上で、最低限の基準を設定し、その基準から逸脱することを許さないこと、これがまずもって管理者としてメンバーに行うべき対応です。
目標未達成が続くメンバーに対して
例えば、
営業部門において、売上目標未達成が続いているメンバー
制作部門において、品質と納期が守れないことが続くメンバー
に対して、
「手前に小さなゴールを設定して、最終ゴールまでのステップを作ってあげること」
「何らかのガイドラインを設定して、最終ゴールまで迷いづらい道筋を作ってあげること」
この2つの対応を部下の力量や経験を踏まえて、適切に採れているかが、マネージャーとしてメンバーに求められる対応です。
メンバーのセルフマネージメント力を育てていくこと
マネージャーは、メンバー自身が自らの力で成長するためのセルフマネージメント力を養ってあげることが求められることです。
セルフマネージメント力とは、
自分に課したルールを言い訳なく自分で守ることが出来ること
自分で設定した大きな目標に対して、小さな目標に分解した上で、小さな目標を達成しながら、大きな目標に到達すること
の2つではないでしょうか。
マネージャーのメンバー育成という観点で、この2つを捉えた時、
組織やチームで決まっているルールを守らないメンバーに対して、どのように対応しますか?
個人の目標に対して未達成が続くメンバーに対して、どのように対応しますか?
この質問に対して、適切な対応を取ることができれば、時間はかかるかもしれませんが、メンバーのセルフマネージメント力を高めることに繋がります。
そして、最終的には、他者と協調して達成する大きな目標に対して、自身で規律をもって自走できる状況にメンバーを持っていくことがマネージャーの役割となるのではないでしょうか。