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楽しく学ぶ、にまじめに取り組む|英語学習
断続的ではございますが、かれこれ3年くらい、自分の学習のために『FRIENDS』という海外ドラマで教材を作っています。
1年前、大学時代の友人に使ってもらうと思いのほか好評で、いろんな人に活用してもらえるといいなと思ったのですが、のんびりとやり方を模索するうちに、あっという間に今になりました。
ようやく、noteで公開することに決めました。
サンプルGIFをアップロードできたので、何はともあれ、優しい目で見ていただけると嬉しいです。優しい目でお願いします。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/170266186/picture_pc_6b6b3640fae8cf79fb6900bac45f82ef.gif?width=1200)
ご覧いただきありがとうございます。簡単に説明させてください。
縦3列の構成で、左にはドラマの台詞、真ん中にはちょっと難しい単語や構文の意味、そして右には細かすぎて鬱陶しい説明を配置しています。
A4サイズのPDFなので印刷しても使えますが、iPhoneに最適化していて、台詞をダブルタップするといい感じに拡大されます。
音声を聞きながら読み進める前提でつくっていて、難しめの単語には線を引いているので、確認したいときには右に少しずらして確認します。
文化背景や難解な小ネタは、一番右までフッとスライドさせると書かれています。海外の記事やSNSまでしつこく調べまくって、一番納得のいく内容を書いています。
どう学習するのか
基本となるのは、繰り返し試聴することです。
とは言っても、ドラマとか映画を繰り返し観るが苦手な方、いますよね?僕もそうです。めっちゃ苦手です。
繰り返し観るのは嫌、だけど一回で話を覚えるのは不可能。
この気持ち、わかってもらえますかね、、?
こんな僕ですが、全力で教材作成に取り組んだ結果、気づけば繰り返し観れるようになっていました。楽しい。
ただ正直なところ、この「楽しめる」は100%『FRIENDS』という名作のおかげです。僕の教材はその超おもろい話をいかに邪魔せず、知ってたらもっと楽しめる補足を、そっと添えられるかに全力を注いでいます。
PDFが教材として最適だった
これを作りはじめた当時、WEBの開発をしていたこともあり、「使いやすいアプリにしてみるか?」と真剣に考えたりもしました。しかし、最終的にはスマホにダウンロードしたPDFを使うのが最強、という結論に至りました。
満員の通勤電車の中、片手で操作できて、通信ラグに話を邪魔されない、いろんなボタンをポチポチ押してなぜかゲームになってしまわないもの、、それがPDFでした。シンプルゆえに、学習を邪魔しないのです。
さらに今のPDFはリンクも貼らせてくれます。ストーリーにのめり込めるよう、基本的にPDF内で解説を完結できるようにしていますが、どうしても動画を見て理解を深めてほしいとき、YouTubeのリンクなどがひと役買ってくれるのです。
愛すべきPDF。ありがとう。
履き違えてしまいがちな「楽しい」の罠
楽しむことの重要性を書いてきましたが、「楽しむ」には深度があると思うのです。
ただただ笑える場面を楽しむ。それだけでも十分幸せなのですが、それではさすがに英語力が身につく試聴にはなりません。
じゃあ深く楽しむって、どういうこと?
僕の理解では、登場人物が登場していない時に思いを巡らすことです。
日常生活の中で、「この人変な人だな〜、おもろいな〜」って、一目でわかる場合もありますけど、会話を通して気づくことが多いですよね。あなたが今思い浮かべているご友人の面白さは、あなたがその方と話して発見した面白さに違いありません。
ただ、この「会話する」は、ドラマの中の彼らとはできません。
なので、「これって彼のユニークな口調だよ。」とか「あの時にも彼女髪食べてたで。」とか、教材にささやいて補足してもらうのです。
その他にも、彼らの暮らす街のことや、放送当時の流行りなど、流し見をしているだけは知るチャンスのない面白さの種を、教材にたくさん撒いてもらえるようにしたいのです。
愛すべきマンハッタンの6人
ここまで触れてきた海外ドラマ『FRIENDS』、ご存知ですか?
留学経験のある方や海外ドラマが好きな方はご存知かと思いますが、めちゃくちゃに笑える海外ドラマがあるんです。
「そもそもドラマ観ない…」ですって?大丈夫です。僕だって『半沢直樹』や『VIVANT』、数年に一度の大河ドラマや朝ドラしか続けて観れません。
(日曜劇場とNHKが推し)
『フレンズ』に戻りますね…。1994年から10年くらい放送された、NYのマンハッタンで暮らす仲良し6人組の日常を面白おかしく描いたコメディです。
シチュエーション・コメディ(シットコム)というジャンルで、他の有名どころで言えば、『フルハウス』もそれにあたります。
シットコムのいいところは、基本的に1話完結で、それ以前のエピソードを観ていなくても楽しめるところです。(もちろん順に観ていくとより楽しめる)
さらに、フレンズの場合は、20分ほどの短いエピソードの中で2、3個の話題がテンポ良く進行し、飽きる隙がありません。それでいて内容もシンプルでわかりやすく、置いていかれることなく、何度も笑わせてくれる、最高のドラマです。何度も言います。フレンズ最高です。
塾では使われないマニアックな参考書
「教材」と何度も言ってきましたが、つくっているものは教材とはニュアンスがちょっと違うなと感じています。実際の教材は『FRIENDS』自体で、僕がつくっているのはその参考書なのかもしれません。
基本的にシットコムではカメラで人物を追いかけるみたいなことはほとんどないので、台詞ひとつにいろんな情報が詰め込まれています。
例えば「Macy's」という百貨店がセリフの中だけで登場するエピソードがあります。これが試験勉強だと、「その情報は読解には不要」「ざっくり何かを売っている大きな店で十分」で終了です。
でもやっぱり、楽しむってそういうことじゃないですよね?
本当の会話だとどんなお店か気になって「Macy'sってどんなとこなん?」って聞きますよね?そういう、試験勉強では流した方が優秀な部分にこそ、会話の楽しみってあると思うんです。そういう情報を、エピソードを聞きながらサッと参照できるような、そういう教材、参考書をつくろうと思っています。
また、シットコムでは「ラフトラック」という、笑い声が収録されているシーンがあります。これがまた面白さを倍増させてくれるのですが、そもそも笑いがわからなければ流してしまいます。
実は、英訳ができるだけでは、そこで起きている「笑い」を理解できていないことが多いです。
時事ネタとか、有名人の真似とか、時代も国も違うのです。とても気づけません。
そういうマニアックなところまで、しつこく調べて解説させてもらいますね。
おわりに
アンチ試験勉強的な書き方をしてしまいました。実際に受験勉強って面白くないなとは思っていますが、浪人進学させてもらった身としては、受験指導をしてくれた予備校の先生方には心から感謝しているのです。
予備校講師の知識量は半端じゃないです。読解の面白さを語るのをセーブしながら、受験生の得点アップに全集中する、、、
僕は監獄のような予備校に通いましたが、講師にとっても拷問のような日々だったのかもしれませんね…
愛すべきフレンズ、愛すべき予備校講師、そしてPDF。
ありがとう。