反復学習のハードルを除去する5つのSTEP|英語学習
海外ドラマで英語を身につけために大切なことは何か。
僕なりではありますが、具体的な取り組み方をいくつかのSTEPにわけてご紹介したいとな思います。
現時点での英語のスキルレベルが合わなすぎたら全然参考にならないと思いますので目安をお伝えすると、TOEIC600点以上、英検準二級以上といったところでしょうか。TOEIC満点クラスの方は必要に応じて途中のSTEPを省きつつ、教材のしつこい解説を楽しんでもらえると嬉しいです。
スコアをあまり意識していない人ももちろんウェルカムです。むしろそう言う人に学んでほしいくらいです。中学レベルの英語だけど、英語で会話するのはに好き、そういう方なら十分いけると思います。
繰り返しの壁をなくす
一発で覚えられることもたまにはあると思いますが、基本はやっぱり反復学習なのだと思います。そこは潔く諦めて、どうやって楽しく繰り返せるかを考えていきましょう。
海外ドラマでの反復学習は、何度も試聴することになるわけですが、毎回同じように観る必要はないのです。20分の短いドラマとはいえ、繰り返すとなると場所も時間も確保するのは容易ではありません。
通勤の電車内で学習できるように考えたやり方で、教材もそれに最適化されています。再生の速度を速くしたり、音声だけにしたりスタイルを変えながら身につけていきましょう。
大丈夫です。『FRIENDS』は本当に面白いですから。
それぞれ細かく見ていきます。
STEP 0 吹き替えで楽しむ
字幕が苦手な人もいると思います。無理して挑戦しないでいいです。というか、そういう「頑張ってしまう」ことが学習を始めるフェーズでの落とし穴になってしまいます。最初はまず、「物語を純粋に楽しむこと」を大事にしてください。
言葉のテンポもあるので、吹き替えと字幕では必ずしも内容が一致しません。それでも突き進んでください。大丈夫です。些細なことです。
誰がどの場面で笑っていたか、それくらいのイメージが残るだけでも十分です。恐れず次にいきましょう!
STEP 1 字幕付きで楽しむ
通勤の電車内で学習することを前提としていますが、実はSTEP 0と1 では素直にお勧めできません。。電車内で笑いを堪える羽目になってしまいますので、、、
それでもよければもちろん通勤中にやりましょう!
とにかく、たのしんでください!他に言うことはありません。
STEP 2 字幕付きで楽しむ(1.5倍速)
もう一回くらい映像付きで観てもいいんじゃないでしょうか。繰り返すとちょっとかったるい方、STEP 1 でかなり内容が頭に入った方は、再生速度を少し早くしてみましょう。
大丈夫です。2、3回続けて観たところで飽きさせるような作品ではございません。
STEP 3 教材+音声(1.5倍速)
僭越ながらここから教材を使って試聴していきます。動画の音声だけを流しながら、教材の台詞を目で追っていきます。教材のやや細かい使い方も説明したいので、この項はちょっと長めになりますがお付き合いください。
どんな教材をつくっているかはこちらの記事をご覧ください。GIFを添えて簡単にご紹介しています。GIFさえ見てもらえればイメージできます。
左端に台詞がありますので、ダブルタップしてGIFのように拡大表示させます。基本はこの拡大画面で読み進めていきます。
難しめの単語やフレーズには下線を引いてあります。下線が引いてあるものは、右に少しフリックすると訳が出てきます。再生を止めずに、わからない単語はサッとフリックして確認しながら進んでいきましょう。
ストーリーを楽しみながら、能動的に理解をしていく作業を行うので、脳の別の部分も動かしている感じで、軽いフロー状態になるかと思います。その状態で最後まで進んでもらえると、学習の楽しさもじわっと体感してもらえると思います。
逆に、ちょっと置いていかれるな、と感じた場合は、再生速度を調整してあげてください。早い速度についていくことは重要ではありません。楽しみながら理解して進んでいく感覚を感じられることが STEP3では最も重要です!
速さには後から慣れていきます。焦らずやっていきましょう。
右端には細かすぎる解説を載せています。
ひとまず、どんな解説があるのかお伝えしたいと思いますが、全部読もうなどと追い込まないでください。読み進める上で内容の理解が障壁になった時に補助する、くらいの軽い気持ちでいてください。「楽しむこと」これの重要性を見失わないでいてもらえると嬉しいです。
解説は大きくは以下の2パターン(A・B)で書いています。
解説パターンA:台詞の解説
台詞の左上に発言者の名前を振っていますが、その横に「***」のマークを付けているものがあります。これは、右端にこの部分の解説があるよ、ということを示しています。試聴していて、ここの台詞いまいちピンとこないんだよな、と思ったらこのマークがないかチェックしてみてください。主に以下のような台詞に解説を加えています。
・文化的な背景がないと理解が難しいもの
・長くて理解がぼやけてしまいそうなもの
・学校で学ぶメジャーな文法では解読が難しいもの
・とにかく何が起こっているのか台詞だけでは掴みにくいもの
解説パターンB:固有名詞の紹介
「Saltines」には下線を引いていて、右にはその訳を載せています。ただ、補足がが必要な固有名詞の場合に、「→」で右側に詳細な情報を載せている旨を伝えています。学習を途中で止めて調べなくて済むよう、本文の笑いを助けてくれる説明やビジュアルを添えるようにしています。
これらの解説をつけようと思ったきっかけは、ラフトラック(笑い声)が起こっているのにその内容を理解できない悔しさがあったからです。
楽しいストーリーを可能な限りネイティブのように楽しみたい。そんな思いで添えています。
一旦、話をSTEP 3 全体の解説に戻します。
細かく解説の仕様をお伝えしてきましたが、STEP 3 はなるべく再生を止めずに読み進めてほしいです。なぜなら、ここで立ち止まる回数が増えると、「楽しむ」から「勉強」にシフトしていってしまい続かなくなるからです。
STEP 2 までで、話の内容はイメージされているはずです。それで大丈夫です。日本語での日常会話でも、さっき話した会話の一言一句を覚えているなんてことはないと思います。「話の内容はわかっている」くらいで突き進む勇気を持ってください。
その上で、どうしても内容がうまく理解できずにモヤっとしてしまうときは解説を頼ってみてください。ここでも、楽しく読み進めるための選択を取ってもらえればと思います。
まずはなるべく、途中で止めずに進んでいきましょう。
STEP 4 教材+音声(2倍速)
STEP 3 までいくと、かなりストーリーが頭の中に入っていると思います。ストーリーがわかると言うことは、言い換えればどの場面でどんな会話がされているかがわかると言うことです。そうすれば、もう一度聞いた箇所の単語やフレーズの意味も思い出しやすいはずです。
ここまでくれば、単語やフレーズの他、いろんな日常のやり取りのスタイルが染みてきているのを実感できると思います。
まだまだ楽しんで試聴できると思います。さらにやっていきましょう。
このSTEPでは、もう一段階「楽しむ」ギアを上げます。
途中で止めながらでもよし、時間のない人は聞き流しながらでもよしで、教材の一番右のしつこい解説や資料をどんどん参照していってほしいです。
基本は早い速度で聞き流しながら情景をイメージして楽しむ。それで、台詞単体で、「何て言っているのだろう」と改めて気になったところを拾い上げていく感じです。
こうすることで、追い理解が生じて、理解がよりひらけてきます。同時に、文化背景や土地の知識を吸収できるエピソードでは、英語の学習という意味で、一歩深まった感覚を持てると思います。
STEP 5 音声のみ(2倍速)
ここからは余力があればでよいです。
ただ、移動中に、音で聴くだけ。それでも登場人物の豊かなイメージと、会話の内容が手に取るようにわかるはずです。
これを自信にして、次のエピソードに進みましょう。
この繰り返しで、じわじわと英語力が身についていくのではないでしょうか。
さいごに
お付き合いいただきありがとうございました!
なんとなくでも、「これならつづけられるかも?」「できるようになるかも?」と感じてもらえたら嬉しいです。
配信サービスは色々あると思いますが、僕が使っているのはHuluで、他のサービスの状況は現在確認ができていません。そのためHuluの状況しかお伝えできませんが、この教材を使う上で利点だと思った点をお伝えさせてください。
・iPhoneをスリープさせても、音声だけ再生を続けられること
・ダウンロードができること
他のサービスでも可能かもしれませんが、この機能があると学習は捗ります。設定方法も含めて、また改めてご紹介したいと思います。