梅雨入り前からそこそこの汗ばむ日差しと気温。あなうれし也、今年もTシャツの季節がやってきた。
ファッションやらオシャレやらには疎い私である。恥部を隠すために身に着ける布・皮類に関しては、最低限の清潔感だけ保たれていれば問題ないのではないかというアナーキーな思想の持ち主でもある。
間違って街頭でファッションチェックなどに遭遇しようものなら「あら~、このオジサンはファッションについて勉強してこないまま無駄に年をとったのねぇ~」と柔らかなオネエ言葉で口汚く罵られる自信もある。
そんな私だが、Tシャツだけは別なのである。
Tシャツ。布1枚に様々なプリントがされ、それだけでファッションとして成立するもの。「T-shirt as Media」と言ったのは誰だったか。その布にプリントされた内容は、まさに自身の主義主張や嗜好を映す媒体。まるでメディアのような存在であると思う。
オシャンティーな服装なんぞには縁遠く、何を着ればいいのかイチイチ頭を悩ませるぐらいなら、その時間でゲーム・漫画・音楽等々のカルチャー成分を摂取した方がいいと思ってしまう私のようなタイプの人間にとって、まさにTシャツは救世主的な服飾品なのだ。
だって、それだけ着れば、はい完了!なのだ。一瞬で蒸着!宇宙刑事ギャバン並みに臨戦態勢が完成するわけで。しかも自分の嗜好やら主張をアピールできるとあっては、Tシャツを愛さない理由がない。
そんなこんなで、昔からTシャツだけはチマチマと購入し続け、Tシャツの季節となれば嬉々としてTシャツローテーションを楽しんでいる。
はい。そしてここからが本題。
昨日、本格的な夏物への衣替えをしないと!と妻が意気込んでクローゼットを整理していた。ただでさえ昨今、愛娘ちゃんの可愛らしい衣類も増え、クローゼットが圧迫されていることを嘆いている妻である。鼻息荒く、私の衣類ゾーンまでも整理整頓をしていたのだが…
出てくるわ
出てくるわ
ワタクシのTシャツの数々。
中には、すでに捨ててしまったと思っていた懐かしのお気に入りTシャツなども発掘され、常日頃から「これ以上Tシャツを増やす気なら、増やした分だけTシャツを捨てなさい」と言っている妻。怒りを通り越して呆れ顔になっていった。
「いい加減手持ちの全Tシャツを、いる/いらないで分別してみたら?」
「う、うん…。そうだよね…。」
…。
(黙々と作業するワタクシ)
…。
はい!
ということで、気を取り直しましてレディース&ジェントルマン、おとっつあんおっかさん。分別した結果、生き残ったTシャツの一部を明るく元気にご紹介するコーナーを急遽開幕ですよ!泣いてない、オジサン泣いてないですよ!
☆生きとったんかワレ!懐かしの再会Tシャツ
☆ピコピコ中年を象徴するヤツら
☆ピコピコしてなくたっていいじゃない
以上、いかがだったでしょうか。
脳内BGMはトム・ジョーンズ。ええ、そうです。察しのよい方ならお気づきかと思いますが「出没!アド街ック天国」のファッションチェック的なイメージでお送りいたしましたTシャツ紹介。
恐ろしいことに、実はこれでまだ一部にしか過ぎないのが困りもの。
また機会があれば、Tシャツセレクションをお届けしたいところですが、妻からの指令で強制的にTシャツが廃棄される可能性もあるため、お約束いたしかねる状況をお察しいただきながらご査収いただけますと幸いでございます。
ではでは。