東邦Ecolution 竹内先生にインタビュー!(前編)
はじめまして!東邦Ecolutionに所属している2回生の高橋克英です!
今回東邦大学習志野キャンパスで活動中の「東邦Ecolution」について紹介をしたいと思います。
コロナ渦の中でサークルに所属したので、顧問の竹内先生に東邦Ecolutionのこれまでの経緯について、インタビューを行ってきました。前半編、後半偏とあるので、まずは前半編の方をお楽しみください!
Q.東邦エコリューションってなんですか?(高橋)
A. 私がこの大学に着任したとき、目立った学生の環境活動がなかったんです。「自然、生命、人間」を建学の精神に掲げる大学なのに、ホームページに学内の環境活動や社会活動の報告が見当たりませんでした。せっかくなら新しい取り組みを進められないかと思って、当時の3年生の講義で学生さんに話しかけたところ、やってみたいという学生がいたんですね。学生がやる気なら始められるかなと思って、当時の学部長に、大学側(省エネ、コスト削減)にも、学生側(学びの場)にもメリットになる場が作れたらいいんじゃないかということを提案しました。当時の学部長からは、東邦大学ではそのような活動が少ないから、是非やって下さい、と言っていただき、次の年から活動を開始しました。
学内の省エネは、「経費節減委員会」という組織の管轄だったので、そちらと連携し、活動資金もいただきながら活動を開始しました。サークルでも愛好会でもなく、学生委員会でもない、もやっとした感じではありましたが、目的として大きく掲げていたのは、省エネに関する意識の転換です。日本において省エネは、我慢の上で成り立つといった認識が大半かと思います。例えば暑くてもクーラーつけないとか、寒かったら上着を着て暖房つけないなどがあると思いますが、海外だと、より豊かな生活を実現するという認識なんですよね。日本と全然違います。日本人も省エネがより豊かな生活を実現できるものであると考えられたら、省エネに取り組む人が増えるのではないかと考えました。東邦大学には医学部、看護学部、健康科学部があります。このため、省エネへの取り組みが、快適な空間の構築や健康の実現につながるという考え方を打ち出していけるのではないかと考えました。東邦エコリューションは東邦大学のこう言った健康などの側面にも寄り添って省エネを実践出来たらいいなと思いますね。(竹内先生)
Q.エコリューションは最終的に何を目標にしていますか?(高橋)
A.ドイツや北海道などの建築物の中って住んでみるとわかるんですけれど、冬とても暖かいんですよね。断熱性がしっかりしていて、一方で通気性も良い。そうするとあまり肩こりとかなくて快適なんです!日本は建物の中が寒くて…ヒートショックで亡くなるケースもありますね。やっぱり快適な空間の中にいるからこそ健康というのは成り立つものなので、健康面が重視される公共の空間、例えんば大学が有する病院等を快適な空間に作り上げていくことは大切だと思います。健康と省エネが両立する快適な空間を作り出す事が、最終目標です。(竹内先生)
Q.最初は経費削減委員会のサポートから入ったと思うのですけど、そこからどのように東邦エコリューションとして活動し始めましたか?(高橋)
A.まず、他の大学の事例を勉強することにしました。一つ目が東京海洋大学です。大学に太陽光パネルを設置し、大学が積極的に環境活動に取り組んでいました。二つ目は東洋大学です。大学の事務の方にヒアリングし、学内の見学をさせていただきました。最後に学食でご飯を食べたりしながら…笑。三つ目は千葉大学です。千葉大学は学生活動がとても盛んだったので、直接学生に話を伺いました。報告会を開催し、三つの大学の取り組みを紹介しました。生協の方や生命圏環境科学科の先生方、学部長をお呼びして、今後何ができそうかというのを、学生が出した案の中から投票してもらったんですね。結果として取り組みやすそうだった「レジ袋有料化」「古紙回収」の二つについて取り組み始めました。また、3事例の調査から活動の広報の重要性について気づいたので、「広報」も積極的に取り組むことにしました。
調査を進めると同時に、団体の名前を決めました。本当に色々な案が出たんですが、最後にEcoとSolutionからきているエコリューション、が残りました。solution (解決)とRevolution(革命)といった意味も含んでいます。
また、将来的に省エネと健康を実現できる病院という建物に興味があったので、学食の省エネワークショップを企画しました。まず初めに、省エネ建築の環境コンサルタント方に、大学に講義に来ていただき、例えば、断熱性や創エネ、通気性に関してのお話をしていただきました。あとは日射遮蔽や、デザインのことを教えていただきました。デザインというのは結構重要なもので、混雑している時に、より混雑して見えるレイアウトとそうでないレイアウトがあるといった話を伺いました。その後学生・教職員混合のグループを作って色々案を出して行きました。2週間、学生達が個々に調べる期間を設け、各テーマごとに提案をまとめたんです(かなり定量的に!)。教職員を招いて報告会を行いました。建物のワークショップだっので、学食の模型を3Dプリンタで作る強者学生も生まれました(竹内先生)
あっ、あのサンプルこの時に作ったんですね!!すごい…。(高橋)
そうなんですよ!このようにかなり積極的にさまざまな活動に取り組んで行ったんですね。これと並行して学内で3週間の古紙回収実証実験を始めました。例えば、1週間ごとに古紙回収をする場所の表示を変えたり、情報提供の内容を変えたりして、期間内でどのような変化があったか調べました。結果をポスターにまとめて発表したところ、賞を頂くこともできました!東邦Ecolutionとして活動を開始して一年でこのような賞を頂いて、本当に嬉しかったです。(竹内先生)
後半に続く・・・・・。