2023-11-19 日記
何もしなかった。というか、できなかった。自宅にネズミが現れ、そのことで頭がいっぱいの土日だった。
自宅の経年劣化が著しく、今年は特に水廻りを何箇所も修理した。そのときに侵入してきたのではないかと根拠なく推測している。
申し訳ないがネズミは排除する。そうしないと生活が脅かされるからだ。ネズミは感染症の原因になる可能性があるし、ダニ、ノミなどを連れてくることもある。テリトリーを侵された以上、容赦はできない。私は「チュッ……」と聞こえたとき「アアアアッ!!」と雄叫びを上げてネズミを驚かせ、ポメラニアンはケージの中から吠え立ててネズミをびびらせた。別の部屋にいるカメだけが何も知らない。
害獣について考えたとき、最初に思い浮かんだのがドラクエ11のホメロス、次がアーマード・コア6のV.II スネイルで、クマのことを考えたのはその次だった。私は北海道に住んでいるが、幸いにも、本物のクマは動物園と登別クマ牧場でしか見たことがない。
今年はクマ被害のニュースが多すぎる。1915年に起きた「三毛別羆事件」をご存知の方もいるだろう。あまりにも凄惨な獣害事件だ。詳細を知れば、人里に定着しようとするクマは駆除以外あり得ないと思わされる。激痩せしたヒグマの写真はショッキングだったが、おそらくそのヒグマこそが最も危険なのだろう。飢えているのだから。
だが、餌付けはやめていただきたい。人間が生態系に干渉した結果、北海道のエゾオオカミは絶滅した。天敵がいなくなったエゾシカが激増し、エゾシカによる被害が激増した。エゾシカと衝突して電車が止まるなんて内地の方々には信じられないかもしれないが、本当にあるのだ。エゾシカと電車が衝突したために、札幌で行われる大学入試が何時間も遅れたことがある。桶屋か。
私とポメラニアンとネズミとの小規模な対決も、人間とクマの縄張り争いと本質を同じくするものなのかもしれない。人間のテリトリーが広がりすぎて、ネズミもクマも住処に悩んでいるのだろうし。
そうやって問題を高尚な内容にすり替えることで、「生き物を排除する」という行いを正当化しようとしている私は歪なんだろうか。
でもさ、ネズミをやっつけるの、実際怖いよね? 虫だって嫌なのにだいぶ大きいし。でもやんなきゃな。でもやだな〜。害虫駆除業者さんや猟友会のみなさんには本当に頭が下がります。業者さん、我が家のことよろしくお願いします。