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撮影用和弓を造った由、その2

2025年1月10日追記:本記事は絶対の安全を提供するものではありません

2025年1月10日追記:弓力0とはいえ、弦の具合や整形によっては矢が飛びます。撮影の際には使用者、撮影者の安全を確認して、無理をせず撮ってください


弓と、暴力のコスプレを愛する皆さんごきげんよう!
私が以下の記事を公開しておおよそ1年くらいが過ぎようとしてます。

実はこの記事で作った弓ですが、あまりにもペなぺな過ぎて保管に手間取り、形がダレてきてしまいました。あと、フラフープ自体の塗料のツキが悪く、塗膜がはがれるなどして、このまま使い続けるにはちょっと微妙な感じになってきてしまいました。

そんな折、運悪く(運よく?)、町田で時代祭りをやるので参加せんかというお話が回ってきました。いけたら弓足軽でいったろかなと考え、募集要項を見ると

参加時に届いたメールより引用。まあ長いと電線とか引っ掛かりますからぬ

武器の長さは2m以内!?!?!
こうなるとお家にある我が愛弓(並寸)は使えません。現在競技用に流通してる和弓には並寸と伸寸、四寸伸があり、そのどれもが2m越えの代物になるからです。あと、前回の記事でも触れましたが、こいつら普通に凶器なので、自由に撮影ができないんですよね。銃兵で例えたら構えた時点で危険みたいな感じです。それでは楽しく撮影したり行進するのは難しくなります。しかし、我が家には弓兵に必要なそれ以外のエレメントは全部そろっておるのです。これを使って行列参加してえな・・・・・・・。
そうだ!
造ろう!
という訳でホムセンに行きました。当初は塩ビパイプをヒートガンで曲げて作る予定でしたが、ここで奇跡の出会いが発生します。

E L P A 配 線 カ バ ー 

なんといっても、断面の形状が和弓のそれに近い!感動した!握りもちょっと細いが、被写体としては十分です。
2mのやつはペナくて整形が難しいですが、1mのやつは程よく弾力があります。早速こいつを買って帰り、接合してみました。
あとは自宅にある我が愛弓より張った状態の形を取り、型紙を作って、

長いけどご容赦ください。困ったもんだ

ヒートガンであぶって形状を整えます。この時、あぶる節の感覚を一定にするといい感じに竹っぽくなります。重要なのは、張った状態の物の型に合わせて曲げること。張る前の和弓は棒みたいになったり裏反りによって反対側に反りますが、コイツは張った状態の弓の形の棒に弦を張らないといけません(そうしないと不必要な弾力が出て危険なので)。

長さはキッチリ調整しました。この辺はカンです。

中心にある継ぎ目には、中にボール紙で補強を施し、外から藤代わりに麻を巻きます。これしかなかったんで代用にしましたが、いい感じに仕上がって一安心

まあ遠目に騙せればいいんだよこんなもんは

合うように弦を張って


型紙と比べるとちょっと短くなってるのがわかりますかねえ・・・・・

完成じゃあ!

出来上がった代物を見ると、意外にそれっぽくなっており、個人的にはかなり満足です。例によって家に余ってる弦を使ったので張りがぺなくなるのはまあしゃあない。そのうちゴムにでも代えます。


ちょっとたわんでるけど、手の内で弓を張れば(全く弓道的には正しくない表現)いける

動画で見ればわかりやすいですが、もう激烈にペないです。ヒートガンであぶって麻で縛った形状だけで弓っぽくなってる代物です。


よく見ろ、弦が体に沿って変形してる。ペナペナすぎて張れてないんだ。誰も傷つかねえ。


故に

長さ2m20cm版も造りてえ。無害な弓で迫力ある写真が撮りてえよ。

こういう写真も撮れちゃいます。本物は5万とかするし、そういう高い道具はこんなとこでごっこ遊びに使うより昇段試験のお供にしなくちゃなんねーので、3000円で出来る模造弓はそういう意味でもありがたいっすね!

今回は町田の祭りに合わせて180cmに制限しましたが、応用すればもっといろいろな形状に出来ると思います。倭寇とかイングランド弓兵とか、モンゴル人とかいろいろやれると思いますよ!

皆さんも自分で最強の模造弓を作って、かっこいい写真、撮ろう!


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