私が私でいる仕事場
今の仕事に就こう、という感覚はなかった。
私としては、今の職場で働きたいが強かった結果、今の仕事につながった感じだからだ。
元々、教員志望で大学をして教職課程も進めて…そんな中で「今の教育現場を見たい」という思いに駆られて、アルバイトをしてみようと考えた。
紆余曲折あり(むしろ、一旦はNGくらったけど、OKもらえて)働くことになったことは、今考えても、よく行動したと思う。
アルバイト時代は固定の生徒の成長を見ることが出来たことも大きく、ただ教えるだけではつまらないとそのころから感じていた。
身近な大人として彼らの話を聞くことから、いつの間にかお悩み相談室の模様になった記憶がある。
加えて「高校受験が終わっても、(私が)居るなら来る」と言われ、教員とは異なった職種も良いのではと考えるようになったことが大きい。
そうした経験から自分の意志というより、私も周りの生徒に人として成長をさせてもらったんだと、小さな自己肯定感が芽生えた。
兎角、自己評価の低い人間ゆえ、今でもあの頃に出会えた子たちには、感謝だけでは足りない縁を幸せと噛み締めている。