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CPTSDの治療法の関連を考えてみる

複雑性PTSDの治療法はたくさんある。素人ながらに、これらはどれか一つをやればいいというわけでもなさそうだと感じ始めたので、ぼんやりと思っていることを言語化してみようと思う。専門家でないので鵜呑みにしないでください。

①トラウマに気づく
まずトラウマを抱えていることに気がつくこと、そして日々の思考や行動の中でトラウマに影響されている部分に気がつくこと。
心理教育:そもそもトラウマがどんなものか、複雑性PTSDはどんな病気か知る。
マインドフルネス:何かを避けたり、突然不安になったり、イライラしたり、ということそのものやその原因について気づく。


→ある程度は気付けるようになるけれど、余計イライラしたり、トラウマに気がついたことによって体調が余計悪くなったりする
→トラウマ処理が必要

②トラウマ処理系-身体的
TFT、TSプロトコール:そこまでトラウマの記憶を思い出すことなく、身体的なアプローチができる。
EMDR:やったことないので詳しくわからないけれど、こちらもトラウマ記憶自体を深掘りすることは少ないらしい。ただ一人でやるとなると難しそう。

→これらは自分の感覚を頼りに進めていくので、それをしっかり感じ取るためにマインドフルネスを深めないといけなくなる。そのため①に戻ることもある。

③トラウマ処理-身体+言語
フォーカシング:やったことなく詳しくないのだけれど、身体感覚に注目しつつ言語化も行うということでひとまずここに。
ソマティックエクスペリエンス:こちらも詳しくないのでもしかしたら②の方が近いのかもしれない。
IFS:身体感覚に注目しながら進めていくけれど、言葉による処理の部分も比重が大きいので、言語化も大事。

→こちらも身体感覚が重要なのでマインドフルネスの感覚が必要になるし、言語化する際にトラウマの知識があった方が手掛かりになるのではと思う。

④トラウマ処理-言語系
認知行動療法、TF-CBT:各ステップで言語化が必要になる。認知の歪みを実際に把握する点では有効なのかなと思う。
→認知の歪みやトラウマによる影響の知識が必要になるため、教育的な部分が大事。

⑤自律神経系
瞑想:交感神経の過剰なはたらきを抑えられる。ただ、瞑想そのものがフラッシュバックの引き金になることもあるので、②〜④も必要になる。
ポリヴェーガル理論によるケア:自律神経系に関与する。日常的なセルフケア多め?

→ケアそのものにトラウマ由来の抵抗が生まれやすい感じがするので、やはりトラウマ処理と並行する必要がありそう。


こんな感じで、
まず自分の状態に気がつく→各種トラウマ処理を行う→その実践にまた自分の状態に目を向けるスキルが必要→日々のケアが必要→日々のケアのモチベーションのためにもトラウマケアが必要
というように、それぞれの治療法は互いに行ったり来たりする関係なのではないか、と思う。

これを思ったきっかけは、内的家族システムをやってみて、しっくりくると同時に自分の感覚に目を向けるのは難しいなと感じたこと。それに必要な能力がマインドフルネスなのだと気がついた。これまでやたらにマインドフルネスを試しては効果が感じられずに挫折してきたのだけれど、それはトラウマ処理の段階が抜けていたからでは?と思った。
また、認知行動療法も同様にしっくりこなかったのだけれど、言語だけからのアプローチでは、身体に深く結びついたトラウマを癒すことは難しいからなのではないかと思う。
瞑想、リラックス、自律神経を整える、みたいなケアも、納得感や少しの効果の実感はあったものの、続けるのが苦痛だったりした。これに関しても、リラックス=危険というトラウマ反応のせいで続かなかったのではと思う。つまりはトラウマ処理が必要だったのでは。
そして、トラウマ処理を試していると、やはりマインドフルネスでこの処理の効果を評価したり、瞑想などで培われる集中力が必要になってくると感じた。


つまり、これらの治療法はひとつやれば効果があるというものではなく、それぞれ補い合うものではないか、というのが最近の考えだ。どれか一つから始めて、上手くいかなくなった時、立ち止まった時に足りないケアを行う。それはたぶん個人によって異なるのでオーダーメイド的な組み合わせが必要なのだ。

繰り返しになるけれども、素人に毛が生えた程度の人間ですので、(それにやったことない治療法の話もしているし)、与太話程度に受け取ってください。


ついでに、せっかくなのでTwitterとnoteを統合してトラウマ関連の情報を集めようかな?と思ったので、noteに紐づけるアカウントを変えました。

noteに書く前のメモとか、普段感じたことを深く考えず呟こうかなと思ってます。お気軽にフォローしてくださると嬉しいです。

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