10月の話
しばらくnoteを書いていなかった。とにかく動きたくない、何もしたくない、というか何かし始めてもやる気がすぐに消えていく、そんな感じだった。
作業興奮がどうのこうのみたいなやつも、あれだってそれなりに健康じゃないと意味がないのかと思った。
とはいえ、10月はそれなりに前進したこともある。新しい病院に行ってみることができた。そこはトラウマについても扱えるということで、すんなりと複雑性PTSDとしての治療が始まった(すんなりすぎて、単なる患者であるわたしの話をそんなに信じて大丈夫なのか、とも思った)。
細かく話を聞いてくれるのは精神保健福祉士さんや心理士さんだった。どちらの職種の方も前の病院にはいなかったので、支援が色々ありそうでよかったな、と思った。
主治医はなんだか不思議な感じの人だった。圧倒的に言葉数が少ない。わたしから何か言わないと……という気持ちになるけれど、とはいえ威圧的な感じではない。なんとなく、自己主張をできるようにならなきゃな、と思った。他人任せでは病気が治ったりしないのだ。
そこでPTSDの悪夢やフラッシュバックに効くと言われている薬を出してもらった。結構新しい論文で出てきた話なので、本当にトラウマ治療を勉強している先生なんだなと思った。なんだか上から目線だけど、そういう人はほとんどいないと思っていたから嬉しかった。
さてその薬が効いているかというと、なんとも分からない。いや、効いてるとは思う。飲み忘れた時に悪夢を見たりしたし。昼間の嫌な記憶に振り回される感じも減った。でも劇的に良くなったかと言われると、まあ微妙な感じだ。
それはこの頃の体調のよくなさのせいかもしれない。急に寒くなったり、低気圧が続いたり、大雨になったりと、調子が悪くても仕方ないという日が続いていた。それで寝込んでいたので、気分的には晴れやかというわけにはいかなかった。
これを解決できるなら、また抗うつ薬とかを探したいという気もする。でも解決されるものなのか、薬で解決したところでどうなのかはよく分からない。なんとなく、まだ飲まなくてもいいような気はしている。
そしてカウンセリングも受けることになった。その前に少し検査をして、聞き取りなんかもあって、EMDRの1回目をやった。1回目はどの記憶をターゲットにするかを決めて、眼球運動の入門みたいなのを少しだけやった。すぐに本番をやるのかと思っていたので、そんな感じなのかと思った。受けたその日と次の日はいつもより元気だったけれど、特大の低気圧が襲ってきたせいか、元気は前借りだったのか、3日くらいは寝込んだ。
なんとなくセルフケア全般にやる気が出ない。9月は本を読んだり色々試したりしたのに、と思う。どんどんやる気が出ない日が増えているような気がする。もっと休めということなのか、何かしらをやるべきということなのか、よく分からない。