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【注意喚起】ダイソーの板チョコ、チョコじゃなかった

やられた。

世は大バレンタイン時代。世の女子たちはバレンタインに向けて爪を研いでいることだろう。

私もそのひとりだ。バレンタインチョコの代償を集めるためにダイソーに行った時、こいつらと目が合ってしまった。
板チョコたち。

80gで108円。

この時点で、普段から食料品の買い物をしている方は違和感を覚えるだろう。今日日、こんなに安価でチョコが買えるわけがないのである。

安さに目がくらんでまんまとこの板チョコ(?)を購入した私は、パッケージの裏面を見て思わず頭を抱えた。

菓子……??

これ完全に見た目は板チョコだが、商品の名称やパッケージのどこにも「チョコ」の文字がない。「菓子」という表記である。チョコなら入っているはずのカカオマスもこいつには入っていない。
つまりこいつはチョコじゃない!ああ!!!騙された!!!!

カカオマスとは、カカオ豆を発酵させて粉砕したもの。約半分が油分でできている。それを圧搾すると、粉であるココアパウダーと、油分であるココアバターに分かれる。

月島食品 公式サイトより引用

このダイソーのチョコは、ココアパウダー(カカオマスの油分抜き)を補うように植物油脂が入っている。これでは風味が損なわれるのも当然である。

カカオマスについて詳しく知りたい方は、上のサイトを読んでいただければと思う。

ミルクチョコ

今回私が購入したのはミルクチョコビターチョコホワイトチョコの3種類。1個ずつ食べて食レポしていく。

このチョコモドキの食レポは未開拓だと思うので、参考になればと思う。被害を食い止めるために、バレンタインまでになるべく多くの人に読んでもらいたいというのが正直な気持ちだ。

先に言っておくが、買うのは止めた方がいいと思う。

別にダイソーの名誉を傷つけようとか、不買運動を煽ろうとかそういう意図は全くないのだが、チョコレートを買いたい人はこれじゃなくてスーパーに売ってるガーナとか買った方がいい。

袋を開けて、匂いを嗅いだ瞬間に違和感を覚える。これはチョコの匂いじゃないというか、なんというか小麦臭い。原材料に小麦は入っていないので完全に私の表現力不足だが。
いい匂いではあるんだろうけど、チョコの匂いではないというかなんと言うか……香ばしい感じはするが、チョコではない。本物チョコを嗅いだ時に感じる鼻に抜けるような酸っぱさ、苦しさみたいなものが足りない。というかない。

なるほど見た目は完全にチョコレートだ。しかし匂いと味が不穏。1度でもチョコレートを食べたことがある人なら、確実に違いが分かる。滑らかさがない。後味が臭い。つまり美味しくない

味覚が鋭敏と名高い妹に食べてもらったところ、「口臭みたいな匂いがする」という。それを踏まえてもう一度食べると、確かに口みたいな匂いがほのかにする。ご参考までに。

ビターチョコ

高級感のある黒い見た目だが、こいつもチョコレートではない。ココアパウダーを植物油脂で固めている。

開封してみると、ミルクチョコよりちょっと暗い色であることが分かっていただけるだろう。黒光り。

恐る恐る、ひとかけら食べてみた。
これが意外と美味しいのである

カカオマスが使われていないので製菓用には向かないのは確かだが、さっき食った口臭みたいな匂いがするミルクチョコレートよりは大分マシ。正直ミルクチョコと同じぐらいのクオリティーのパチモンが来ると思っていたので驚いてしまった。パチモンではあるが。

ホワイトチョコ

ホワイトチョコって普通のミルクチョコとかよりちょっと高いから、同じ値段でしかも同じグラム数で買えるのありがてぇ〜って思ってたら、このザマですよ。

これも見た目は完全にホワイトチョコなんですよね。擬態は完璧なんですよ。
しかしココアバターは入っていない。そして当たり前だがココアパウダーすら入っていないので、こいつに関してはチョコレートから1番遠い場所にいる。砂糖と脱脂粉乳にいろいろ足して固めたもの

案の定、味もチョコレートから1番遠い場所におり、食べた後はなんか胃の調子が悪かった(これはこいつのせいじゃないかもしれない)。

救済

この記事を読んでる人の中には、もうすでにこのチョコを買ってしまったという人も少なからずいるだろう。

そんな人のために私は体を張り、どんな食べ方をしたらこいつらでも美味しくいただけるのか検証をしました

そのまま食べるのはキツすぎるのも、アレンジしたら多少は食えるようになる。

ミルク:スモアトースト

ミルクチョコは食パンの上に載せて、

マシュマロを上に乗せて、

オーブンにぶち込む!!!!

(年代物のオーブン)

四分ほど焼きます。

焼けた!!!(虚無から発生した目玉焼きを添えて)
ちょっと焼きすぎたかもしれない。

チョコが良い感じにトロッとしてて美味しそう。
大口を開けてかじると、「あれ…???

なんか…

ここで気づいた。私、あまりマシュマロが得意ではなかった
トースト自体は美味しいんだと思います。すみません。

ビター:ココア

(写真撮るの忘れてた)

普通に食ってもなかなか美味しかったビターチョコだが、温めた牛乳にこれを溶かすとちょうどいい甘さのココアが完成する。ホットチョコレートとは意地でも言わない。

これに関しては、掛け値なしにうまいと思う。

ただ注意してほしい点がひとつ。混ぜてすぐに飲むことを推奨する
混ぜてしばらく放置すると、植物油脂由来の変な模様がココアの液面に浮かび上がってくる。なんか気持ち悪いので直視しないことをおすすめする。

ホワイト:ホットミルク

温めた牛乳にこのホワイトチョコを入れたら、ホットミルクと同じ要領で美味くなるんじゃねえの!?

そう思っていた時期が、私にもありました。(ラジ父)

マグカップの中に、

ホワイトをたくさん入れる。(今思えば入れ過ぎてた)

牛乳を注ぐ。
これ今初めてちゃんと写真見たんやけどどこにピント合っとるねん

ココアと同じ感じで、600ワット一分半で温めた。そして飲んだ。あんまり美味しくない…

元から美味しくないもんはどうやっても美味しくないのかもしれない。

総括

今回はダイソーの板チョコに関する注意喚起と、食レポを行った。
ビターチョコだけが意外と美味しくてびっくりしたが、カカオマスが入っていないので製菓では使わない方がいい。何度も言うが。
ミルクとホワイトに関してはそもそも美味しくない。

これ騙されている人多いと思うので……できるだけ多くの人の目に触れてほしい…………
私はこれを買ったあとガーナのチョコを買い直す羽目になったよ。ガーナのパッケージ見たとき安心感で泣きそうになった。ロッテ万歳。お口と私の恋人。

それではみなさん、パチモンをつかまされることなくよいバレンタインを。


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