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吹部人間がオススメする吹奏楽曲

こんにちは。吹部人間の七福です。

中高6年間と吹奏楽部をやってきました。

今日は、そんな私が吹奏楽未経験者にオススメする吹奏楽曲を発表していきたいと思います。よろしくお願いします。

吹奏楽未経験者がこの記事で知識を得て通ぶるもよし、吹奏楽オタクが読んで共感したり「この曲もええぞ」と思うもよし。
好きに読んでください。

吹奏楽小説を書こうかなと思っている人間も、これを読むことによってよりリアリティのあるものを書ける。気がする。多分。

たなばた/酒井格

7月7日になると、吹奏楽部の人間は浮き足立つ。その理由がこれである。

正式なタイトルは「The seventh night of July」だが、界隈では「たなばた」で通じるし、なんならそっちの方が伝わる。

そのタイトルの通り、全編通して希望とキラキラと、そして少しの寂しさで満ち満ちた曲。分かりやすい展開で、初心者にもオススメ。

どこかで聞いた話だが、この曲を作った当時酒井格氏は現役高校生だったようで、当時聞いていた曲に多大なる影響を受けながらこの曲を作ったという。
実際、吹奏楽オタクだけにわかる暗号のように、他の有名曲のフレーズが織り込まれていたりする。

この曲の中間部にはアルトサックスとユーフォニアムのソリ(ソロの複数形)があり、それが織姫と彦星の邂逅を表現している。
当時高校生だった酒井氏はユーフォニアムを担当していた。彼が好きだった女の子がアルトサックス担当で、そういうことではないかと囁かれている。

ちなみにそのアルトサックスの女の子はトロンボーンの男の事が好きで、憤慨した酒井氏はトロンボーンのめちゃくちゃ難しいソロをたなばたにねじ込んだとか。まあこれらは都市伝説である。真偽は不明。

さくらのうた/福田洋介

かつてコンクールの課題曲として出された曲。
しかし、さくらのうたは今でもたくさんの人に親しまれている。
コンクールの課題曲はそのコンクールが終了したら演奏されなくなるものだが、稀に神曲が発生すると後世まで演奏される。

メロディーが、とにかく涙を誘うのである。
1回聞いてみて欲しい。
私の学校はさくらのうたに全く縁が無かったが、演奏経験がなくても、聞くだけで泣きそうになる。

これを課題曲として練習していた世代は幸運だといえる。

絵のない絵本/樽屋雅徳

吹奏楽民、「いきなりマイナーだな」と思ったことだろう。しかし、絵のない絵本は聞きやすい。初心者でも。

私合唱が入ってる吹奏楽曲が大好きなんですよ。これもその1つ。しかもこの曲、いきなり合唱から入るからさらに大好き。

絵のない絵本というのは、とある絵本作家が小説を書いた時、その小説を指して言われた言葉だそうです。

終盤の盛り上がりがヤバすぎるのでぜひ聞いてみ。

GRより シンフォニックセレクション/天野正道

ワイ思い出の曲。

元々は「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日」というアニメのサントラで、それを吹奏楽用に編曲したもの。
いわばアニソンの類なのだが、吹奏楽曲としてあまりに有名になりすぎている。

私が注目したいのは、上の動画では1分56秒頃、それまでずっと静かだったのに突然木管楽器の怒濤の6連符、からの銅鑼が爆音で鳴って、堂々と主題が展開される所。これアニメ本編ではシズマ博士がアンチ・シズマフィールドを発生させて街全体を停電させ…(長くなるのでフェードアウト)

元々がサントラというだけあって、この楽曲もオムニバス形式で進んでいく。各々好きな箇所を見つけて聞くが良い。

シンフォニエッタ第3番「響きの森」/福島弘和

これは名は体を表すという言葉が最もぴったりくる曲。ホントに「響きの森」というタイトル以外考えられないのよ、この曲に題名をつけるとしたら。

最初から木管の連符がハードすぎるし、トランペットはハイトーンすぎるが、その分完成させられたらとてつもなくかっこいい。そしてシロフォンがすごく森って感じがして良いんだよな。

シンフォニエッタシリーズは1番〜5番まであるので、お気に入りの曲を見つけてほしい。4番もいいゾ〜これ(個人の感想)。

ラッキードラゴン〜第五福竜丸の記憶〜 /福島弘和

第五福竜丸事件を皆さんは知っているだろうか。

1954年、米軍によりビキニ環礁で行われた水爆実験により、近くにいた日本のマグロ漁船である第五福竜丸が被爆した事件である。良ければWikipediaで詳しいことは調べて頂きたい。とても悲惨な事件である。

それをモチーフに作られたのがラッキードラゴンで、教育的観点からもよく取り上げられる曲。コンクールでは確実に少なくとも1団体は演奏してる。多い時は3団体ぐらいがやってて、聴き比べが出来ることもある。
それぐらいコンクール曲としてメジャー

テーマとしては非常に重いが、重いからこそ取り組む価値がある。

冒頭のクラリネットのソロは、広い海の中ひとりで泣いている龍の声のようにも聞こえる。
とにかく聞いてくれ!!聞けばわかる!!!!

総括

今日はオススメの吹奏楽曲を紹介した。
吹奏楽系の創作をする場合の役に立てばと思う。
コメント欄であなたが好きな吹奏楽曲とかも教えてくれたら嬉しいぜ。

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