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祖父の四十九日と片付けの話
逝去した鳥取の祖父の四十九日で、先日鳥取に行ってきました。
孫らは、良いか。
みたいな話もあったのだけど、いかんせん、家の片付けが膨大に残っているもんで、少しずつ取り掛からないとな、みたいな。
そんなで鳥取。
力仕事担当の僕は身体バキバキに疲れたけれど、結果的に行っといて良かった。
まず着いた日は、業務用冷蔵庫の中身をチェックして、滞在日数分の献立を組み立てる。
冷凍されていた豚肉を見つけたので、助っ人野菜制度導入で豚しゃぶに決まり。
翌日からの労働に備え、スーパードライを1缶ずつ父親と飲んだ。
翌朝、朝イチで八橋の浜へ向かい、砂浜をザックザックと採取する。そいや昔、子供の頃。八橋の浜※で砂鉄集めをよーくしたなぁ、など思い出す。
※八橋の浜…祖父さんの家の近所の浜
集めた八橋の砂浜を、父親がザブザブと洗っては、束になったスーパードライの空き箱を広げて、世界地図でも描くかのように砂を塗りたくる。
この八橋の砂は、乾かして香炉に入れるらしい。
その間、僕と母親は家中の掃除に勤しむ。
母親のオペレーターの元、僕はひたすら力仕事。
途中、大量にまとめてある缶ゴミを発見。しかも中身が微妙に入っているのだ。
店のレジの中からアイスピックを持ってきて、トンカチでガンガン叩く。
頭からバルサンの泡をブッ被り、せっかく生えてきた水たまり※ 台無しにならないかしら…など、すごく心配した。
※今年の梅雨頃、10円ハゲを発見。その後水たまりみたいに広がってしまって、余りにも切ないから、"'水たまり"と呼んでいる。
そんなこんなで、朝っぱらから夕方まで、手分けをして家の整理をしていると
なんだか写真の祖父さんが
「おーおー、ワシが生きとる時にこんぐらい綺麗にしてくれたら良かったにのぉ」と、ニヤニヤ笑っているような気がしたのだ。
つづく