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クラウドファンディングを終えて

前回の更新から非常に間が空いてしまって、久しぶりの更新です。そしてこれは必ず書かなければいけないと思っていた内容なので、今日これを書くまでずっとモヤモヤしていました。
僕は2024年3月から6月までの3か月間に人生で初めてクラウドファンディングに挑戦しました。企画の内容はオーストラリア・メルボルンにある元勤務先のカフェに恩返しをするためにそこで子供たちに絵本を配ることでした。

目標金額は50万円に設定して、終了時点で集まったお金は12万8500円で達成率は25%のまま幕を閉じました。クラファンの結果としては明らかな失敗ですが、僕個人としてはとても貴重な経験ができたと感じています。僕が乱れに乱れている中で支援、協力してくださった皆様には心から感謝しています。加えて、プロジェクトの立ち上げから終了の後までお世話になりましたクラウドファンディングのプラットフォームのPICTURE BOOK(運営:株式会社CHIMNEY TOWN)にも感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

この記事では、僕がどのようにクラファンを始め、乱れ、やり抜き、学び、今後どうしていくのかを書いてみようと思います。

クラファンに挑戦した理由と間違い

事実から話すと、僕がクラファンに挑戦しようと思った理由は「クラファンをすることで得られる経験のため」でした。自分の活動を応援してもらうには何をすればいいのか?どこに行って何を話せばいいのか?という事を学びたいと思っていました。

ただ、そう説明できるようになったのはクラファンを始めて一か月半ほどたってからでした。それまで僕は「絵本を届けに行く理由」を「クラファンで資金を集める理由」と誤認していたんです。

僕は最初、クラウドファンディングに挑戦したのはお世話になった人たちに恩返しに行くためだと説明していたんですが、これは少し違うんです。なぜなら、それは僕が「絵本を届けに行く理由」であって、「クラファンで資金を集める理由」ではなかったからです。

そもそも恩返しをしに行くこと自体はずっと前から決まっていたことでした。そして、この取り組みは人に応援してもらう機会として適していると考えたので、クラファンという挑戦を組み合わせました。

恩返しに行くための資金をクラファンで集めることにしたことは今でも間違っていなかったと思います。ここで生じてしまった問題は、クラファンの目標達成よりもクラファンを経験することを優先してしまったことです。

僕は焦ってクラファンの準備をしていたので、目標金額の設定はプラットフォームの最低金額に合わせてしまいましたし、クラファンに挑戦している人に事前に会いに行ったりすることも怠ってしまいました。勢いで進めないと、自分が逃げてしまうと分かっていたのかもしれません。

結果、これらの過ちには長い間気づかないままクラファンを支援してもらうために動き回っていました。(ただ、恩返しに行きたいことと支援していただけるのが嬉しいことは終始本心でした。)

やり始めてどう思ったのか

とにかく、あらゆることが新体験で日に日に精神を削られました。毎週のように何十人もの初対面の人と話すなんて考えたこともなかったですし、その上そこで自分のクラファンについて説明して支援をいただくなんてそれまでの僕なら信じられないことでした。

実際に行動してみると、人に自分の活動内容とそれに対する思いを伝えることは本当に難しくて、時には厳しいことを言われたりもしました。悔しいことに体調も崩しだして、周りが見えなくなって迷惑をかけてしまった人もたくさんいます。

ずっと辛かったことは「クラファンへの熱意」が伝えられないことでしたが、僕は「恩返しがしたい」という事だけを語っていたのでそれは当然のことでした。終盤まで自分でも気が付きませんでしたが、僕自身クラファンの説明をしに回りながら「この時間、働いた方がいいんじゃないか?」と心のどこかで思っていたはずです。この心の中の迷いのせいで「意志力が足りない」「恩返しへの想いが足りない」と自分を責め続けていたことが一番の苦しみでした。

ただ、僕はこのクラファンを通して出会うことができた優しい方々のおかげで自分の間違えや誤解に気づくことができ、そこからクラファンに必要なものを学ぶことができました。

例えば、今回の僕はクラファンを経験したくてプロジェクトが公開されてから人に会い行くようにしましたが、クラファンを成功させるために必要な行動はプロジェクトを走らせる前に人と関係を作って信用を集めることです。クラファンを成功させる人たちがクラファンをやるのはそれまでに別のところで貯め続けた信用を自分への支援に変えられるからであることが身にしみてわかりました。
#百聞は一見に如かず

本当に最後までやり切れてよかったです。

どうして続けられたのか

実のところ、本当に逃げ出そうと思って家を出た夜もありましたが、歩いているといろんな人の顔が浮かんでくるんです。

最初から支援金額の伸びはよくありませんでしたが、それでも支援してくれる人が徐々に出てきて、そのたびに本当に嬉しくなりました。一番乗りで支援してくれた人、初めて会ってしてすぐ支援してくれた人、お金に余裕がないのに支援してくれた人、時間を割いて僕のクラファンの相談に乗ってくれた人、僕の挑戦のために祈ってくれた人、オーストラリアのみんな、それ以外にも自分のことを支えてくれている周りの人たちがたくさんいて、どんなに辛くたってその人たちのことは裏切れないと思えたんです。

だから僕は、心からみんなに感謝してこの経験を今後に生かしていかなくてはなりません。

自分の変化とこれから

最も大きな学びとしては「人はどういう理由で人のことを応援するのか?」という事を考えるようになったことだと感じています。今回のクラファンをやった程度で分かったなどと言うつもりはありませんが、少なくともこれを経験するまで知らなかった世界を自分の肌で感じたことでそういうことを意識するようになりました。「応援する側は何を見ているのか?」「人への気遣い」、「発信の仕方」などこれから参考にしなくてはならないことが山のようにあります。これらを意識して応援シロを作るとともに、人と出会って信用を気づかなくてはなりません。

今後僕はまた、クラウドファンディンに挑戦することに決めました。ただ、次回は目標金額を達成することを目的にできる内容で、事前の準備を怠らずに始めることにします。
#教訓

そうと決めたうえで、現在の僕の仕事でもあり興味と熱意を持って取り組めているシステム開発関連の活動がこれからメインになっていきます。そのため、これに関しても発信と人脈を広げる行動を始めて、今回のクラファンで学んだことを生かしていきます。おそらくではありますが、次のクラファンの内容もこれに関係したものです。とにかく速攻で最低限の技術力を身に着けます!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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