
私の選挙との関わり方
私が投票所の名簿対象係の仕事を受けるようになってもう10年ぐらいになるのかな?
最初はママ友から、子どもの習い事とかあって毎回は無理だから、交代でしようと誘われて。
そのうち、結局毎回ほど(と言っても選挙のある時だけなので年1回あるかないか、あ、2回あった年もある!)仕事を受けるようになって。
この仕事、拘束時間がとにかく長い。朝6時半から選挙が終わって会場片付けをさっと手伝って終了。うちの地区は体育館が投票所なので、夏と冬は辛い。ずっと座っているので腰が痛くなったり肩がこったり。
それでもどうしてこの仕事を受けるのか考えてみた。
1.「今日は一日ご飯作れないからみんなでなんとかしてね!」と堂々と家族に家事しない宣言ができる。だって仕事だもん♪って。
2.自腹だけど、お昼に取ってもらう仕出し屋さんのお弁当が美味しいから。主婦にとって人に作ってもらうご飯は最高のご馳走。
3.地区の人みんなに一日かけてあいさつ運動ができるから。子ども3人も育てているとママ友だったりPTA役員の時の顔見知りがいっぱい。保育園の送迎で当時は毎日顔を合わせておしゃべりしていたおばあちゃんたちにも会える!いくら私が「この人好き!」って思ってても大人になって一緒に遊べる友達ってそう簡単にはできない。だから、選挙の時ぐらいは顔を合わせてあいさつして、「相変わらず若いなー」とか「オシャレだな」「変わらないなー」「元気そうで良かったー」ってにっこりし合えるのがうれしい。
4.そして、子どもたちの同級生や先輩後輩が選挙権を取得して投票に来る姿を見るのもなんだかうれしい。
あんなに小さかったのに、こんなにきれいなお姉さんになって♡とか、金髪イケメンさんに育ってる!とか。最近では赤ちゃんを抱いて来る子もいたりして、その姿が見られるだけでも幸せを感じる。
5.あと、単純に人間観察。うちの地区では親子3代そろって投票に来られる姿が多く見られます。赤ちゃんのころから親やおじいちゃんおばあちゃんと投票所に来て一緒にぐるっと回って大人が投票する姿を見ています。18歳になって初めて投票する時は、お父さんやお母さんに付き添われ、投票の仕方を教わっている姿を見かけます。ご両親も大人になった我が子を誇らしげに見守っていて、その姿を見る私も毎度感動しています。
6.逆に老いを感じることも多々あります。多くの年配の方は、腰や足をかばってゆっくり歩いて行かれます。杖をついて来られる方も多数。お孫さんや息子さん、お嫁さんが、おじいちゃんおばあちゃんがゆっくり杖をついて歩き投票する姿をその歩幅に合わせて辛抱強く見守っています。決して急かすことのない、その空気感にもあたたかいものを感じます。
8.事務スタッフの皆さんとのチーム感も好きです。多くの言葉を交わすわけではないけれど、長い時間を同じ空間で過ごし、投票所に来られる方々に最善を尽くして対応し、最後まで仕事を全うして素早く撤収する。
心から「お疲れさまでした!」とねぎらい合います。
こうやって、各々の大切な時間を削ってまでも、自分なりに政治や自分たちの暮らしに目を向けて立ち止まって考え、国民の権利を無駄にすることなく投票しにやって来る人たち。
だからこの町には、「小政治」が生まれるんだと思います。課題を解決するために、もっと良くするためにこうしようよって、集まって対話し合う風土。
毎回、投票所で人生とか夫婦や家族の在り方を見せていただいているような気さえしてきます。そういう人たちの多く住むこの地区が大好きです。そしてここに住むみなさんの幸せを願ってやみません。
また選挙の際にお会いしましょう。
あ、最後に、
余談ですが。
ここ数年、地域のことに目を向けて地域のことを広報する活動を精力的にしてくれている若い彼。その人柄が友達からも年長者からも信頼されているのを側から見ていても感じます。
その彼が、投票所に一番に現れたことにも関心しました。ああ、彼は何でも自分の目で見て体験してきちんと理解したい人なんだなと。
こういう人が地域にとっても貴重な人材なんだろうな…