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日記_1/10

 今日は非常に寒い一日だった。そのため、外出する気にもならず、例の如く一日中家に籠っていた。したがって、これまた例の如く書くことがない。

 ということで今日は、最近読み始めて面白かった漫画について書く。
 その漫画が、「竜送りのイサギ」だ。首切り役人の主人公イサギは、首を切った人の記憶が読める。ある日本土で英雄視されているはずの将軍が犯罪者として連れてこられる。処刑を待つ間、その将軍に稽古をつけてもらい親交を深めたイサギだったが、結局その将軍を切ることになってしまう。記憶を読んだイサギが見たのは、その世界で神と等しい存在である「竜」を殺す将軍の姿だった。なぜそのようなことをしたのか確かめるためにも、本土へと向かうイサギの姿を描いたのが本作だ。
 この作品の魅力はまず、絵の綺麗さだ。特に、龍の絵は非常に美しく、絵でありながらも少し威圧感を感じ、まさに神にふさわしい風格がある。また、主人公の首切りに対する葛藤も見どころだ。奴隷という立場から自身の役目から強制的に与えられた役目ではあるものの罪人を苦しめないためには一番上手い自分がやるしかない、しかし心根の優しい少年であるために罪悪感に苦しみ自傷行為までしてしまう。さらには、仲良くなって家族のようにすら感じていた将軍も、自ら手にかけたくないのに本人に望まれてしまった。このような葛藤を抱えた主人公がそれをどう乗り越え先に進んで行くのかというのも面白い。今は本土に渡った後の話が描かれており、これからどう展開していくのかが非常に楽しみだ。

 見出し写真は全く関係のないスペインで食べたチュロスの写真だ。チュロスっぽくない見た目だが、実は我々がよく知っているチュロスの形は北部のもので、スペイン南部ではこのように表面の凹凸のないチュロスが一般的らしい。食感もかなり異なっていて、よりもっちりとしていた。個人的には北部の方が好みではあるが、南部のものもたまに食べたい。また、北部でも南部でもチュロスはホットチョコレートにつけて食べるのが一般的だ。日本ではまだまだ広まっていないため、広めて行きたいと感じている。

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