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#togグラフ ver.2 #9 解説

 本記事では #togグラフ ver.2 #9 の正解の発表・解説を行います。
 まだ解いていない方は、以下の記事を先にお読みください。

 正解だけを見たい方は、目次から「3.1. 正解」に飛んでください。

1. 問題の解説

1.1. 問題

 さて、今回の問題は下図でした。

問題 グラフ (再掲)

 今回のグラフは「100%積み上げ棒グラフ」です。
 橙・緑・青の 3つ の棒が積み上げられていますね。
 横軸は都道府県で、北海道から沖縄まで、地域別に並んでいます。

1.2. ヒント①

 本問題の ヒント①・ヒント③ はそれぞれ 問題・ヒント② のグラフを並び替えたものです。
 そのため、問題グラフから ヒント① を導き出すことが可能なので、本記事ではこの段階で ヒント① を再掲します。

 ヒント① は以下の 3枚 でした。
 まず、橙の割合順に並べ替えたものが下図です。

ヒント① グラフ 橙 (再掲)

 次に、緑の割合順に並べ替えたものが下図です。

ヒント① グラフ 緑 (再掲)

 最後に、青の割合順に並べ替えたものが下図です。

ヒント① グラフ 青 (再掲)

 「100%積み上げ棒グラフ」は決定的な解き筋が少ない形式だと思います。
 一方で、小さな解き筋は無数にある形式です。
 そのため、それらを寄せ集めて「Nヒントクイズ」「連想クイズ」のように解くと良いでしょう。

1.3. 北海道と沖縄県

#togグラフ の都道府県が絡む問題の多くでは、北海道や沖縄を他と分けて考えた方が良いです。
 それらを無視して考えた方が分かりやすい問題もあれば、逆に、重要なヒントがそれらに隠れている問題もあります。
 そして、今回は後者です。

 橙の割合に関しては、北海道が高く、沖縄が低いようです。

ヒント① グラフ 橙 強調

 北海道が高くても、東北が高いわけではなさそうです。
 また、沖縄が低くても、九州が低いわけでもなさそうです。

 緑の割合に関しては逆に、北海道が低く、沖縄が高いようです。

ヒント① グラフ 緑 強調

 こちらも、東北が低いわけでも、九州が高いわけでもなさそうです。
 南北や東西、気候等とは関係のない、北海道・沖縄特有の何らかの特徴がありそうです。

 北海道には橙が多く、緑が少ない…….。
 沖縄には緑が多く、橙が少ない……これは一体何でしょうか?

 北海道や沖縄だけでなく、出身地や居住地など、馴染みの深い都道府県に注目してみるのも有効でしょう。

1.4. 最大と最小

 次に、最大・最小に注目していきます。

 橙は山口の 59.6% が最大で、高知の 15.4% が最小です。
 その差は 44.2% です。

ヒント① グラフ 橙 (再掲)

 次に、緑は三重の 55.9% が最大で、北海道の 12.5% が最小です。
 その差は 43.3% です。

ヒント① グラフ 緑 (再掲)

 最後に、青は鳥取の 54.0% が最大で、静岡の 18.1% が最小です。
 その差は 35.9% です。

ヒント① グラフ 青 (再掲)

 以上より、青は橙・緑と比べて、最大と最小の差が小さく、どの都道府県にも満遍なく存在するということが分かります。

最大・最小

2. ヒントの解説

2.1. ヒント②

 さて、 ヒント② は下図でした。

ヒント② グラフ (再掲)

 「100%積み上げ棒グラフ」では、橙・緑・青同士の相対的な割合しか把握できませんでした。
 そのため、 ヒント② で「積み上げ棒グラフ」が公開されて初めて、それぞれの絶対的な数値が判明しました。

 見てすぐ分かることは、都会の方が高く、田舎の方が低い傾向があることでしょう。
 下図のように、橙・緑・青の合計は、人口と正の相関がありそうです。

ヒント② グラフ +人口

 つまり、 47都道府県 どこであっても、大体 2000~3000人 に 1つ くらい存在するもの……が答えだと分かります。
 この数字を基に居住地の人口を調べて計算する、「逆フェルミ推定」みたいなことをするとイメージしやすいかもしれません。

 例えば、私の住む自治体は人口が 15万人程度 なので、 2000 で割ると 75、 3000 で割ると 50 ですね。
 その範囲内に 50~75個 くらいあるものといえば……いくつか思い浮かびますが、問題~ヒント① の割合等を合わせれて考えれば、絞れそうです。

2.2. ヒント③

 さて、 ヒント③ は以下の 3枚 でした。
 まず、橙のみを表示したものが下図でした。

ヒント③ グラフ (再掲)

 次に、緑のみを表示したものが下図でした。

ヒント③ グラフ (再掲)

 最後に、青のみを表示したものが下図でした。

ヒント③ グラフ (再掲)

 前述通り、ヒント③ は、 ヒント② のグラフから導き出すことが可能です。
 それでも、分けて表示できることで、考えやすくはなると思います。
 しかし、一番のヒントは、縦軸が「店舗数」を表していることでしょう。

 2000~3000人 に 1つ ある「店舗」とは、どんな店舗でしょうか?
 橙・緑・青の「店舗」とは、それぞれ何でしょうか?

3. 正解の解説

3.1. 正解

 さて、正解画像は、以下です!

正解 グラフ

 正解は「三大コンビニチェーンの店舗数」でした!

 橙は 2022年06月末 のセブンイレブンの店舗数でした。

 緑は 2022年06月末 のファミリーマートの店舗数でした。

 青は 2022年02月末 のローソンの店舗数でした。

3.2. 解説

3.2.1. コンビニチェーン

 「ミニストップ」「デイリーヤマザキ」「セイコーマート」「NewDays」等、他にもコンビニチェーンは存在します。
 しかし、いずれも 2000店舗未満 であり、 47都道府県 すべてに出店しているわけではありません。

 「セブンイレブン」「ファミリーマート」「ローソン」はいずれも 10000店舗以上 あり、 47都道府県 すべてに出店しています。
 一般的に、「三大コンビニチェーン」などとして、これら 3つ が括られて扱われることが多いと思います。

3.2.2. 最後に出店した都道府県

 セブンイレブンは 2019年7月11日 に沖縄県に初出店したこと、 2021年8月19日 に 100店舗 になったことは、それぞれニュースで話題になりました。

 急速に増えてきているものの、まだまだ初出店してから日が経っていないため、ファミリーマートやローソンと比べて店舗数が少なくなっています。

ヒント① グラフ 橙 強調 (再掲)

 また、ファミリーマートは 2006年7月7日 に北海道に初出店しています。
 最後に出店した都道府県という点もあり、北海道の店舗数が少なくなっています。

ヒント① グラフ 緑 強調 (再掲)

 それから、ローソンは 1997年 の時点で 47都道府県 すべてに展開しています。
 昔から全国展開していることもあり、他2チェーン と比べて、幅広い地域に出店しているようです。

3.3. おわりに

 問題を解いてくださった方々、ありがとうございました。
 次の問題は未公開です。
 遅れていてすみません、もうしばらくお待ち下さい。

 前の問題は以下です。

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