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百貨店

 今日の午前中、Yahoo!の検索サイトのトップニュースに載っていたのが上記の記事。
 なぜこれがトップ画面に採りあげられたのだろう。
 「百貨店消える訳」とあるが、それは客が減ったのと、売れなくなったから。それだけのことだ。商売の撤退は、99パーセントが「売り上げの減少」だ。
 自明の理じゃないかと思うのだが、でも、サイトの1面。ニュースの特等席だ。
 なにも事件がない日だったからということもあるだろうが、ようは、それだけ読む人がいるからなのだろう。ノスタルジックな内容のものは、ひとつの安定的な客寄せとなるようだ。

 この記事は経済のカテゴリーだが、記事内には書き手の個人的な思い出も書かれていて、エッセイ的な色合いも強い。経済記事だから百貨店業界の内幕だって書かれてはいるが、さほどの内幕ではない。一等地に建つ巨大販売店なのだ。売れなきゃ維持できないと、誰だって判断が付く。
 
 その午前中、ぼくは銀行に行く用事があった。
 26日の、それも年末とくる。おまけに月曜。混むかなと思ったが、列も短くあっさり要件を終えられた。
 上記記事は、時代が変わったことへの憂いを含んだ内容だった。百貨店の衰退は対面販売が廃れたことがおおいに関係あるだろうが、その対極に、繁忙期の銀行の列が短くなったことがある。ネットで買い物しちゃう人は、振り込みもネットで行うだろうからだ。
 
 大手私鉄の起点駅の、総本山ともいえる百貨店が売却される。それは、まぁ憂うことでもあるだろう。しかしその反面、便利な世の中になってもいるのだ。
 
 今後も、百貨店は減っていくだろう。昔は本当に「百貨」店だったが、Amazonや楽天の存在する時代には「十貨」店、もっと言えば「一貨」店だからだ。
 わが社の象徴としてなにがなんでも残す、というのなら、残るだろうが……。

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砥城 佳太流@元豚モツ業者
駄文ですが、奇特な方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いいたします。