【エンジニアインタビュー】AIと共に進化するQAエンジニア
採用広報担当の髙橋です!
この連載は、チームが拡大する中の日々のドラマを発信したいという想いで立ち上げました!
トグルホールディングス(以下トグル)は、まちづくりにDXで革新をもたらす企業です。その独自のビジョンに共感し、多くの優秀な人材が集まっています。
今回は、2024年6月にトグルに入社した菊野和彦さんのインタビューをご紹介します!
Q1. 自己紹介
-ご経歴からお伺いできますか?-
菊野:私立の四年制大学の情報科学科を卒業し、最初はシステムエンジニアとして開発会社に入社しました。当時はまだインターネットが普及していない時代でした。
最初の会社では、システム開発を行っていましたが、私の開発のセンスがあまりなくてテストを担当するポジションに配属されました。それが結果的に、現在のQAエンジニアとしてのキャリアを歩むきっかけになりました。
-QAとは具体的にどのようなことをされるのですか?-
菊野:ざっくり言うと、作ったものが期待通りに動いているかを確認し、もしうまく動いていなければ、どのように問題があるのかをチームにフィードバックする仕事です。
トグルでいうと、物件管理のツールをフジケンの方々に使っていただく前に、私達QAエンジニアがテストを行うという流れです。
もう一つの役割は管理業務です。
テストを行うメンバー管理と、実際に作られているものがどれくらい品質を担保できているのかを定量的に測定して良いのか悪いのかを判断し、開発チームへ結果をフィードバックする品質の管理、という二つのマネジメントがあります。
-トグルでは、どのような経緯で入社されたのでしょうか?-
菊野:今年の春頃に私が転職を模索していた時期に、以前一緒に仕事をしていたトグルのビジネスパートナーである協力会社の社長さんと将来の進路について相談したことがありました。その時にトグルがちょうどQAチームを作るためにQAエンジニアを探しているという話を聞きました。
トグルと業務関係がある方だったので、「もしよかったらこの方に連絡してみてよ」と久森さんのメールアドレスを教えていただいたのがきっかけです。
トグル入社までの道のりは、最初にお話しした通りインターネットがない時代からテスト業務をしていました。その頃は開発業務経験とスキルがないと、次の転職が非常に厳しかったです。テストの仕事は、物を作った経験が必要とされるため、「開発経験がありますか?」と聞かれ、正直に「いいえ」と答えると採用を見送られることが多かったからです。そのため、テストの仕事以外では、お客さんの声を聞くためにヘルプデスクやテクニカルサポートをやっていた頃もあります。お客様のニーズを理解し、何が仕様として重要なのかを学ぶことができました。
その後、テストを専門的な仕事として認知される時代が徐々に立ち上がってきたので、迷走せずQAエンジニアとしての道を選ぶことにしました。
Q2. 入社から現在にかけて
-現在携わっているプロダクトについて教えてください。-
菊野:今やっていることは、主にマネジメント業務です。一番の仕事としては、品質を定量的に評価し数字で算出することです。例えば、前のスプリントと比べて品質はどうなっているか、現在定めている目標に対しての達成度を確認するなど、品質の高低を管理しています。
また、QAという仕事は納期必達が大前提なので、その進捗が順調かどうかを把握し、順調でない場合はどう改善するかを考えて打ち手を打つことが重要です。これにはチームへの提言や依頼といったアクションも含まれています。
具体的には、物件管理やVCライトというプロジェクトに関わっており、QAメンバーがそれぞれのスクラム開発チームの中で活動しています。そのため、各チームメンバーが順調に業務をこなせるように、統括的な立場でマネジメントするのが私の主な仕事です。
-最近、チームが急速に成長した中で変化はありましたか?-
菊野:人数は増えているという実態はあるのですが、正直個人的にはそれほど大きな変化を肌で感じていませんでした。
ただあまり人が増えた実感がないのに、開発成果物の量が前の1ヶ月と比べて3倍に増えていたのは自分としても驚きで、品質を測る上でも重要なポイントになりました。
-ちなみに、質はどうでしたか?-
菊野:結論から言うと、開発スピードを上げた分、質は若干下がってしまったかなと感じています。簡単に言うと、お盆の上にコップを置いていつもより多く水を入れ、それをお客さんにいち早く届けるというミッションがあったとすると、確かに早く届けることができたかもしれませんが、かなり水もこぼしてしまっていた、という感じです。
-現在のチームの課題はどこにあると思いますか?-
菊野:今の課題は、高いスピード感の中で質をいかに下げずに維持し、お客様に問題解決をスムーズに提供できるかという点です。これは直接的な課題であり、それをどうやって克服していくかが重要です。そのためには、今後エンジニア、特にスクラムマスターの方々と一緒に、どのようにスプリントを進めていくかを考える必要があります。上の例で言うと、水をこぼさずにかつスピードを落とさずに運ぶ方法を模索していくことが、次のミッションになると思います。
今は進めているプロジェクトが非常に速く進行していると感じています。先日開催されたお披露目会でも「爆速」というキーワードを発信しましたが、実際に先々月より先月の方が早く、作っているものが増えているという現実があります。しかし、質に関してはまだ改善の余地があると感じています。
そのため、日々のミーティングやデイリースクラムでのやり取りの中で、品質が低いままタスクが進むことがないように注視しています。具体的には、どの段階でどのような行動を取るべきかを明確にすること、発する時と黙っているべきタイミングとのさじ加減が難しいと感じていますが、それを意識して取り組んでいます。
Q3.今後の展望
-菊野さんはトグルでどのように成長していきたいと考えていますか?また、解決したい課題はありますか?-
菊野:一番やりたいのは、会社名に「AI」がついている通りQAの仕事にAIを活用していくことです。具体的には、AIを使って今のQA活動をより効率的に行えるようにしたいと思っています。
人の手を使いつつ、かつAIをうまく活用して作業を短縮し、よりスピーディに問題を解決するイメージです。
-トグルの技術力や開発環境について、他社と比較して強みとなるポイントはどのような部分にあると思いますか。-
菊野:他の会社だったらどうなのかは分かりませんが、私の経験として、以前自分で管理用のスクリプトを作成した際に、ある部分がうまく動かずに困ったことがありました。その時、エンジニアの方にヘルプを投げたのですが、すぐにChatGPTを使って具体的な解決策が返ってきた内容を共有してくれました。ああ、「この会社の解決策クールだなぁ」と感じました。
そのようにAIを活用して作業時間や効率を圧縮し、もっとやりたいことに専念できる環境をQAでも整えたいと考えています。AIを上手に活用することで、今の活動をより効果的に進めていきたいと思っています。
-開発する上でチームメンバーとのコミュニケーションで心がけていることはありますか?-
菊野:重要なのは「言いたいことはあるけれど、言い過ぎないようにする」という点だと思います。最近の発言内容で特に多いのは、「このまま間違った方向に進むのは危険だ」と感じた場合に、一度コメントをすることです。それが一番多いかなと思います。
主にスクラムマスターの君田さんと原口さん、プロジェクトマネージャーの山上さんとお話しすることが多いです。VCライトの方とは、プロジェクトが始まったばかりなのであまり交流はないですが、今後QAが本格的に始まると、酒巻さんや新谷さんとも会話が増えていくのではないかと思います。開発の進行状況とQAとの関係についての会話も増えるでしょうね。
-開発チームの特徴について教えていただけますか?-
菊野:AIを使った開発はクールだと思いますし、世界観が広がる感じがあります。今の開発では、不動産というドメインに基づいて、地図を使った開発や仕組みがあったりするので、そういったものを見ていると「ああ、不動産の会社にいるんだな」と実感します。
AIを絡めた話になると、私がこれまで経験してきた中では、地図を使ったテストやAIを使ったテストの経験がなかったため、そういう新鮮な感覚があります。
Q4.どんな方と一緒に働きたいですか?
菊野:情熱的で向上心のある方を求めています。
年齢やキャリアに関係なく、チャレンジ精神を持った人と一緒に働きたいです。QAの仕事は基本的に設計してテストするというお作法が変わらない中で、何を使ってその活動を行うかが重要です。
AIの話にも触れましたが、新しいツールや技術を活用して、今の仕事を効率よく進め、自分のスキルを増やすために何をすれば良いのかを能動的に考え、実行できる人が理想です。
あとは、「以前すごいことをやったことがある人」より「今すごいことが出来る人」と一緒に仕事をして、いい刺激を受けながら成長できる環境にしたいです。
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