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【メンバーインタビュー】女性現場監督から商品企画へ
広報担当の髙橋です!
トグルホールディングス(以下トグル)は、まちづくりにDXで革新をもたらす企業です。その独自のビジョンに共感し、多くの優秀な人材が集まっています。
今回は、2024年8月にトグルに入社した、開発企画ユニット 開発推進グループ 商品企画チームの田口恵美さんのインタビューをご紹介します!
Q1. 自己紹介
-経歴を教えてください-
田口:東京都台東区御徒町の近くのものづくり職人や商人等、自営業が多いまちで生まれ育ちました。小さいころから何かをつくることが好きで、将来は絵を描いたり、デザインしたり、それをつくるような仕事をしたいなと夢を見ていました。
地元から近い東京芸術大学を受験をしましたが、失敗してしまい、日本大学理工学部建築学科に入学し、その後は同じ大学院に進学しました。大学・大学院では夢みていたデザイン系ではなく、素敵な先生方と出会うことができたことをきっかけに構造系の研究室に所属しました。研究室では、多様化する構造物に対応した応答制御システム(免・制震装置の開発や設計手法の構築)の研究という、かなりデザイン系とはかけ離れた研究を行っていました。当時、トグル制振装置の研究も行っていたので、【トグル】というワードには馴染みがありました。
大学院卒業後は積水ハウス株式会社に入社しました。構造系の研究室にいるとゼネコンや設計事務所など専門性に特化した技術職に進む人が多いのですが、私は建物の企画段階から竣工まで、さらにお客様の顔が見えるような、全体的なプロジェクトを経験できる会社に入りたいと希望し、積水ハウスがその希望に一致していたため入社を決めました。
2011年入社の年に東日本大震災が発生しました。通常は1年ほどかけて行われる研修の大部分が中止となり、入社してすぐに設計の実務に携わることになりました。
その結果、設計担当者として5年半の間、多くの物件数の戸建て注文住宅や賃貸住宅の計画から実施設計を経験することができました。
次のステップとして、住宅の枠を超えたプロジェクトに携わりたいと希望し、そうした機会が得られそうでわくわくしていた矢先に、上司から呼び出されました。
「来月から現場監督をやってください」と言われました。
-現場監督を始めることになった経緯を教えてください。-
田口:当時、東京都内の積水ハウスには女性の現場監督が1人もいない状況でした。建築現場のイメージは「3K(きつい・汚い・危険)」に加えて「帰れない・厳しい」という5Kの環境で、女性がそこで働くという文化がまだありませんでした。
加えて私自身も現場で働いている人々は、まるで『北斗の拳』に登場するキャラクターの猛者たちのような怖いイメージをもっており、そんな猛者達のなかで現場責任者としてリーダーシップを発揮する自信が持てず、上司に泣きながら「無理です」と訴えました。
しかし、上司から「とりあえずやってみたら? 向いてると思うし、他に適任者はいない」と言われ、まぁやってみるかと開き直り、現場監督を始めることになりました。
私以外にも肩を叩かれた女性5人いたのですが、全員同様に泣いて拒絶し、「辞めてやる」と思った人もいたようです。ですが全員、徐々に「これはチャンスかもしれない」と考え直し、挑戦する決意をしました。
その結果、女性現場監督の第1期生の大部分は続けており、現在でも全員がリーダーシップを発揮して活躍しています。このような環境を作り、私たちを選んでくれた上司にも感謝しています。
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-転職のきっかけを教えてください。-
田口:現場監督としてキャリアを深める中でいくつかの課題を感じました。まず、作り手の高齢化と若手不足。そして、後継者不足による施工会社の事業撤退が見られたことです。こうした課題を1現場監督として解決するのは難しいと感じ、取引していた施工会社の規模に近い会社、近い立場で現場の課題に取り組んでみたいと思うようになりました。
そのためにはまずは自分がそのような規模の企業で働いてみようと決意しました。そして、課題解決に取り組むための第一歩として、積水ハウスを退職することを決めました。
Q2. トグルとの出会い
-転職しようと思ったきっかけを教えてください。-
田口:その後、施工部門の強化を目的に不動産開発系の中小企業にお誘いいただき、1年半ほど働きました。主な業務は施工店の開拓や、事業者としての品質管理基準の作成といった仕組みづくりでした。また、並行して戸建分譲の現場管理も担当していました。そこで感じたのは、積水ハウスで働いていた頃以上に、アナログ的な手法や非効率的な部分がより一層際立っていることでした。
そんな中、放置していた転職アプリにトグルホールディングスの髙﨑さんからダイレクトスカウトが届きました。【トグル】という名前が大学院時代に研究していたトグル制振装置と重なったこともあり、まず「なんだこの会社は?」と興味を持ちました。
その後、ホームページやnoteを読み漁るうちに、不動産建築業界をテクノロジーで解決しようとする取り組みや、ホームページに記載されていたバリューに大いに共感しました。ほぼ一目惚れのような状態になり、「話を聞いてみよう」と思い、髙﨑さんのメールに返信しました。
-選考過程で印象的だったエピソードはありますか?-
田口:選考はカジュアル面談から始まり、「事業内容を説明させてください!」という気軽な雰囲気でした。そのため、当時はがっつり転職しようと考えていなかった私は、軽い気持ちで面談に臨むことができました。
1次面接は髙﨑さんとのWeb面談でしたが、その中で「これまで見たことのないことをやっている会社だな」と感じ、興味が深まりました。続く2次面接では、実際の業務について聞けると聞いていたため、「ものづくりに関わる人と話せるのかな」と思っていました。しかし、訪問すると髙﨑さんと山﨑さんがいて、実務の話でなく、私について予想以上に深掘りをされました。
なぜ転職を考えたのか、どんな課題を感じているのか、といった質問が飛び交い、自分でも整理できていなかった気持ちを掘り下げていただきました。
その面談を通して、「ものづくりの第一線に携わる人々が幸せになれる世界をつくりたい」という思いが強く自分の中にあることに気づき、それをテクノロジーで解決できるのではないか、この会社ならそれが実現できるのでは、と感じました。
この2次面接が、新たな変化へ挑戦する大きなきっかけだったと思います。
最終の3次面接では丹音さんとお会いし、さらに具体的で解像度の高い話ができました。このメンバーとなら、どんな苦境でも一丸となって乗り越えられる、ものづくりを通じて自分の成長にもつながる、そう確信しました。その結果、入社を決めたのです。
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Q3. 現在の業務内容
-入社してからの業務内容について教えてください。-
田口:私のバックグラウンドを考慮していただき、開発推進グループに配属されました。現在の主な業務は、不動産開発のものづくり業務推進に関することを中心に、商品としての付加価値を高める企画業務にも携わっています。
さらに、新規プロジェクトにも参加させていただき、嘉盛さんをリーダーに、マーケの藤森さん、エンジニアの君田さん、他にもコーポレートの方々等幅広い職種のメンバーと一緒に仕事をしています。今まで専門性を高めてきた建築の分野を越え、まちづくりに関わる様々な分野を学び、前職の一現場監督では体験できなかった経験の場をいただけたことに感謝しています。
-入社前と現在の業務内容は、想定と比べてどのように違いましたか?-
田口:入社前は、これまでの経験から施工に近い業務を担当するだろうと考えていました。私が入社して少し経ったタイミングで、孝之さんという施工管理の経験豊富な方が新しくチームに加わったため、前職同様に一緒に施工チームとして施工力強化のための仕組みづくりに携われるのかなぁと思っておりました。
そんな中、高﨑さん、丹音さんから「企画やってみよう!」とお誘いいただき、商品企画の業務を中心に取り組む形となりました。このように、想定とは異なる業務内容になりましたが、結果的に新しい領域に挑戦できていることをとても充実していると感じています。
現在の環境では、これまであまり経験がなかったことにも「やってみて」とチャレンジを求められる機会があり、それがとても嬉しく思っています。新しいことに挑戦できるというのは、自分にとって刺激的でワクワクすることです。入社前に想定していた内容とは違う部分もありますが、「こんなことやるとは思ってなかった」と感じるような戸惑いはなく、むしろ自分の可能性を広げられる機会にワクワクしています。
-不動産建設業界はまだまだDXが進んでいない会社が多くありますが、トグルはどうですか?-
田口:業務面ではつくるAIの「デべNAVI」の運用に携わるようになりました。特に感動したのが、ボリュームチェックの効率化です。以前の手作業と比べると驚くほど簡単で、短時間で大まかなボリュームが算出できる仕組みに感激しました。このようなツールのおかげで、業務がスムーズに進むのを実感しています。
また、ツールとして少し使いづらい部分があったときにエンジニアチームに相談すると、すぐに改善の目標を立ててくれます。さらに、新しい機能が次々とリリースされるので、置いていかれないように必死に勉強したいと思います(笑)
Q4.今後の展望
-トグルでの目標や展望について教えてください。-
田口:ものづくりのプロとしてプライドを持ち、まちと作り手の価値の向上に貢献したいです。
そのためにフジケンのものつくりフィロソフィーである、「足を運ぶ、人を見る、住まうひとを描く。」を軸に仕事をしたいと思います。
Q5. どんな人にトグルに来てほしいですか?
田口:専門的な分野に特化している人だけでなく、柔軟に対応できる人です。というのも、この仕事は多方面からの依頼があり、そのすべてに全力で取り組む姿勢が求められます。そのような方が増えることで、仕事のスピード感がさらに向上するだろうと感じています。
また、トグルが不動産を中心としたものづくりに取り組んでいる企業であるため、商品企画というセクションには「良いものを作りたい」「町の価値を上げたい」と真剣に考える人が必要です。そして、それを作る人の幸せを願い、最終的にその商品を使う人々の幸せを追求する意識を持った人が求められます。熱い想いや価値観を共有できる人が必要です。
Q6. トグルの魅力を一言で教えてください
田口:トグルの社員は全員が同じ方向を向いていると感じます。おそらくですが、皆さんがトグルのバリューやクレドに共感して入社されているからこそ、自然と同じ目標に向かって進んでいるのだと思います。その一体感が非常に印象的でした。
会社全体のスピード感にも驚かされました。方向転換が必要な場面でも、全員がその変化を前向きに受け入れ、勢いよく対応していく様子があり、まさに「爆走」という表現がぴったりです。ただ、このスピード感や雰囲気は、言葉で説明するのが難しい部分もあり、実際に入社してみないと伝わりにくいかもしれません。
採用情報
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