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【プロジェクトレポート】 UT-LAB初ハッカソン参戦記:AI Buildathonでの挑戦と受賞
はじめまして、UT-LABメンバーの宮﨑です!
今回はUT-LABの運営ではなく、LABメンバーがレポートをお届けします!
この度、2024年11月15~17日にかけて開催された「AI Buildathon by Inception Studio」というハッカソンに出場しました。
そして、その結果、FUJITSU賞を受賞しました!
このハッカソンは、日本国内外から集まった優秀な人材たちが、AIを活用した新しいソリューションを競い合う場です。
参加人数としては100人くらいの規模で、参加者は海外の方・社会人エンジニアがほとんどで、全部で9チーム出場していました。9チームの中には海外の方のみで構成されているチームもありました。
表彰は1~3位とFUJITSU賞があり、1位のチームにはGoogle Cloud credit(GCP)の利用料として約5000万円分が贈呈されるなど、大会規模としてもかなり大きいものでした。
ハッカソン自体、私たちチーム全員にとって初めての挑戦でした。しかし、UT-LABを通じて出会ったメンバーと共に力を合わせ、最終的に栄えある賞を受賞することができ、本当に感無量です。
この経験は、私たちのこれからの成長に大きな影響を与えるものになったと感じています。
この記事では、実際に参加した私が、ハッカソンで得た経験や挑戦の裏側を中心にお伝えしていきたいと思います。少しでも、これからハッカソンに挑戦しようと思っている方の参考になれば幸いです。
そもそも、なぜ私はUT-LABに入ったのか?
軽く自己紹介をすると、東大には文科2類で入学したのち、進振りで工学部のシステム創成学科Cコースに内定しています。1年生の夏くらいからプログラミングを始め、競プロや機械学習、AIを独学で学んでいました。
新しい環境で新しい経験をすることがすごく好きで、人との出会いや自分を成長させてくれる環境を探していました。そんな中、サークルの告知でUT-LABについてのお知らせがあり、即応募を決意しました。笑
ありがたいことに2人目で選考に合格し(実はLABの古参です)、今に至ります。まだ研究などはしていないので、UT-LABを通じて院生の方から研究のお話を聴ける経験が、すごく貴重だなと日々感じています。
ハッカソン参加を決めたきっかけ
私たちがこのハッカソンに参加するきっかけとなったのは、UT-LABのメンバーである米本さんのSlack投稿でした。
投稿内容はシンプルで、「AI Buildathonに出ませんか!」という一言。これが、私たちの挑戦の始まりでした。
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米本さんは、アメリカでスタートアップを設立することを目標にしており、その一環としてこのイベントを紹介してくれました。
私自身も、これまでいくつかのエンジニアインターンに参加し、アメリカにIT関係の知り合いもいるため、このような国際的なイベントに挑戦することへの興味は以前からありました。そのため、この機会を逃す理由はなく、即座に参加を決意。
他のメンバーともすぐにチームを結成し、準備を進めることになりました。
準備期間の挑戦
約5回の勉強会
本番までの約1カ月間、私たちは週1回のペースで勉強会を開催しました。
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内容としては、AIの基礎からクラウドインフラの使い方、さらにWebアプリケーションの開発スキルまで、幅広いテーマをカバーしました。
しかし「AI×インフラ」という今回のテーマは全員にとって未知の領域で、特にクラウドサービスを活用したAIアプリケーションの開発に苦戦しました。
AWS大量課金事件
ある日の勉強会では、AWSを利用してクラウドインフラに関する実践的な学習を行っていましたが、設定ミスが原因でインスタンスを停止し忘れるという失敗が発生し、思わぬ課金が発生。
勉強会後、通知を見て青ざめた私たちは、以後クラウド管理の徹底を心に誓いました。結果的に、この経験が本番での慎重なリソース管理に繋がったと思います。
本番:AI Buildathon当日 ~Red Gate~
Day1 (Kick-Off)
初日は、六本木ヒルズのオフィスでキックオフイベントが開催されました。初めて足を踏み入れる会場の洗練された雰囲気と、集まった参加者たちの熱気に圧倒され、「六本木ヒルズ、すげー」と思わずつぶやいてしまいました。
開会式では、自己紹介やルール説明が行われた後、すぐにチームビルディングがスタート。チーム名は、東大生が集まったこともあり『Red Gate(赤門)』としました。
「Amazonで7年やってました」、「Googleです」などの発言をされている方がゴロゴロいて、海外の方や社会人の方が大勢いらっしゃいました。
印象的だったのは、スタンフォード大学のPhDを持つJohnさんとの出会い。ネットワーキングの際に、チームメンバーの菊池さんが「AI詳しいんですか?」と尋ねた場面は、周りの緊張を和らげる名場面でした。
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Day2
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いよいよアイデアのブレーンストーミング、および本格的な開発がスタート。各メンバーがそれぞれの得意分野を活かして役割を分担しました。
特に米本さんはユーザーへのヒアリングを重ね、アイデアをブラッシュアップする重要な役割を担いました。そのヒアリング力は圧巻で、「鬼のヒアリング」と称されるほど的確な質問と課題感の引き出し方がチームを大きく前進させました。
さらに光ったのは三田地さん。
経営者であるお父様にも何度もヒアリングをし、色んな意見を出しつつもその場の流れをくみ取り着実に議論を進めてくれる、頼れる存在でした。「話うますぎる...」とみんなが感動していました。しかも三田地さんのすごいところは、決して相手の意見を頭ごなしに否定しないところです。
私とか始めは緊張していたのですが、いつもフラットに意見を聴いてもらえて、とても嬉しかったです。
しかし、夜が更けるにつれて議論が発散し、まとまりがなくなる場面もありました。最終的には先輩方の冷静な判断とリーダーシップで軌道修正が行われ、初日をなんとか終えることができました。
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Day3 (最終日)
最終日、睡眠時間1時間という極限状態の中、朝9時に六本木のガストに集合。
顔色は少し悪くても、全員の目にはやる気が満ちていました。
朝食をとりながら議論を再開し、最後の仕上げに取り掛かりました。
スライド地獄
開発自体は順調に進み、菊池さんの技術的なリードでシステムはほぼ完成しましたが、プレゼン用のスライドが全く完成せず、提出期限5分前まで全員が焦りながら作業するというスリリングな展開に。
魂の英語ピッチ
ピッチは全て英語で行うという独自の方針を貫き、緊張感は最高潮。
それでも、留学経験がある櫻井さんが英語ピッチを担当し、堂々としたプレゼンを披露してくれました。
プレゼン中の櫻井さんの姿がカッコよすぎて、思わず泣きそうになったのはここだけの話です。
(以下は実際のプレゼンです)
FUJITSU賞を受賞
プレゼンをしてくれた櫻井さんの熱意が伝わったのか、見事FUJITSU賞を受賞することができました。
(以下は受賞時の様子です)
![](https://assets.st-note.com/img/1732009963-RBfHbFIsYGPSOJKuWDk9LVQM.png?width=1200)
ハッカソンを通じて得たもの
今回のハッカソンを通じて、私は非常に多くのものを得ることができました。
このイベントを紹介してくださった米本さんは、常に視野広くみんなをまとめてくれる素晴らしいリーダーだったと思います。何かイノベーションを起こそうとするとき、勇気を出して声を上げること、そしてチームを統率することって難しいですよね。
改めて、米本さんありがとうございました!
初挑戦ながら、FUJITSU賞という素晴らしい結果を残せたのは、チームメンバー一人ひとりの努力と支えてくださった先輩方のサポートのおかげです。この経験を糧に、これからもUT-LABを通じて新しい挑戦を続けていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!