フィクションのリアリティ描写の矛盾は気になる?細部を考察する楽しさとモヤモヤ
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今回のテーマは「フィクション中の描写や設定」です。みなさんは作品を見ていて、この設定や描写が気になる…とモヤモヤしたことはありますか?
作品の舞台となる宇宙設定について話題に
先日、元JAXA職員の方がSFアニメ『プラネテス』の作中描写に異論を唱えたことをきっかけに、Twitter上で議論が巻き起こりました。
これ以外にも「フィクション中のリアリティ描写」に関するツイートが、ここ1週間ほど立て続けにバズっていました。
なぜ細部が気になってしまうのか?
作品の描写や設定が気にかかるのは、どうしてでしょうか?
社会科・地理の教諭だというTwitterユーザーは、テレビアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』のオープニングに登場する村の構成が気になったそう。
村の中心を線路が通ることから、発展の中心となった駅があるはずなのに見当たらないことに違和感があるとのこと。
専門的な知識がある故に、それに関わる描写や設定では細かい部分が気になってしまうんですね。
あの名作『フランダースの犬』でさえ、フランダース地方出身の人々が本国との違いを容赦無くレビューする「誰がネロとパトラッシュを殺すのか」という本が出ています。
フィクションとはいえ、現実との違いを突っ込みたくなる心理は世界共通のようです。
作り込まれた世界観を読み解く楽しさも
一方で、細かな部分に目がいくからこその楽しみ方も。
物語とは直接関係のない部分にまで歴史的背景や設定を踏まえたリアルな作り込みがされている作品では、それを見つけて考察する楽しさがあります。
靴下メーカーのTabio(@Tabio_JP)さんは、専門家の立場からみて繊維やタイツ・靴下など、舞台設定のつじつま合わせが天才的な作品として『ファイブスター物語』を挙げています。
知っているからこそ、より物語を楽しめるんですね。
映画『ミッドサマー』も、民俗学や文化人類学に詳しい人の目線からみるとフィールドワークを行うにあたって「やってはいけないダメなポイント」を全て踏んでいて、それが物語のラストに繋がっていることが理解できるそう。
何も知らなくても楽しめるストーリーを専門的な目で見ると、また別の視点が生まれます。
このように、Twitterで専門家の知識や意見に気軽に触れられるようになったことも、話題になった要因なのではないでしょうか。
描写や設定が気になってしまうのは誰にでもありえる
自分の関わっている職業や出身地域など、身近なものが題材となっている作品はどうしても細部が気になってしまうものです。
ですが、そんなモヤモヤを逆手にとって「面白かった」「許容できなかった」点をみんなで語り合う楽しむこともできるのではないでしょうか。
ゲーム開発をテーマにした漫画『リスタート!~34歳ゲームディレクターのつよくてニューゲーム』では、同じゲーム業界でも職種が異なればツッコミポイントや面白かった部分も変わったそうです。
モヤモヤを共有する人同士で語り合うと、作品に新たな面白さを生み出すことができます。
細かな部分が気になるのは誰にでも起こりうることなので、自分にあった対処ができるといいですね。
まとめ
「フィクション中の描写や設定」が話題になった理由は次の3つです。
フィクションの描写や設定が気になることは誰しもある
細部まで考察する楽しさがある一方で、それ故に気になってしまうことがある
Twitterで専門家の知識や意見に気軽に触れられるようになった
以上「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」でした!
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