「金沢駅から徒歩15分」なら歩く?バスに乗る?地域で違う距離のとらえ方
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今回のテーマは「地域で違う距離のとらえ方」です。みなさんは、目的地まで徒歩15分と聞いたらどうやって行こうと思いますか?その答えには地域差が関係しているかもしれません。
「徒歩圏内」の感覚には地域差がある
2015年北陸新幹線が開通した金沢駅。観光客のために「城下まち金沢周遊バス」が拡充され1日フリー乗車券なども用意されていますが、東京から来た観光客はバスを使わず歩いてしまう人も多いのだとか(※1)。
金沢の人気観光地といえば「近江町市場」ですが、金沢駅から徒歩だと1km、15分ほどの距離。東京に当てはめると新宿駅西口から都庁までの距離と同じだそうで、「ああ、それなら歩くわ」という方も結構いるのでは。
さらには金沢駅から徒歩30分程度かかる「兼六園」周辺まで歩く人も少なくなかったようで、観光客からは案内表示などの歩行環境の整備を希望する声も上がっていました(※2)。
地域差による感覚の違いが新幹線開通という出来事をきっかけにあらわになった、興味深い例ですね。
都会の人はよく歩く?
金沢市の件のように、住んでいる地域によって徒歩移動してもいいと思える距離には差があるようです。自家用車での移動がメインの地域と、公共交通機関が充実している地域の差とも言えるかもしれません。
東京と福井に居住経験のある佐々木俊尚さん(@sasakitoshinao)は、車社会の福井と比較して東京の生活の運動量の多さを感じたそうです。
「収集場所にゴミ出しに行くのも車で行く人がいるのに驚きました」というツイートからも分かる通り、住む環境が違えば距離の感覚も変わってくるようです。
生活の中の運動量という点で見ると、車移動メインの地域より、徒歩移動メインの都会の方が多いのかもしれません。
自家用車での移動がメインの地域の人の意見には、「公共交通機関が発達していない」「道が整備されていない」「景色が変わらなくて面白くない」などがあるようです。
一方、都会を中心とした徒歩移動の多い地域の人の意見としては「道が混んでいて車より歩いた方が早いことがある」「車を停める場所がない」といったものが挙げられています。
なんとなくそうなっているわけではなく、それぞれ車移動を選ぶ理由、徒歩移動を選ぶ理由があるんですね。
ローカルな「あるある」は一体感を生みやすい
ここまで読んで、「私は15分くらいなら歩くな!」や「絶対車使いたいな〜」など、みなさん何かしら思うことがあったのでは。
こういった「地域差ネタ」は誰でも参加できて、それぞれの立場の意見が発生する話題なのでTwitterではとても盛り上がりやすいのです。
地域によって常識や感覚が違うのは当たり前なので、お互いの違いを受け入れあっていけるといいですね。
以上「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」でした!
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※1 北陸新幹線開通翌年の2016年から毎年行われている「金沢市観光調査結果報告書」の2020年度調査において、「金沢市内での主な交通手段」は"「路線バス」58.0%、「徒歩」46.0%、「自家用車」16.6%"の順に多かった。
※2 2019年の「金沢市観光調査結果報告書」では"市内中心部の歩行環境・情報提供の整備を進める必要がある。"と記載されている。