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鑑賞料金の値上げで客層は良くなる?映画館でのマナー違反に対するTwitterユーザーの声

映画館にて、上映中に会話したりスマホを見たりといった、他の観客の行動が気になったことはありませんか。本編の上映前に「鑑賞マナーを守ろう」と呼びかける映像が流されているにもかかわらず、マナー違反を目撃してしまうことも…。Twitterではマナー違反に遭遇した経験談や鑑賞マナーの話がたびたび注目されています。

ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)が解説する「3分くらいでわかる週刊Twitterトレンド」、今回は「映画館での鑑賞マナー」にまつわる話題を掘り下げます。

劇場での許せない行動は上映中のおしゃべりやスマホいじり

2019年に映画情報サイト「映画.com」の公式Twitterアカウントが「あなたが一番許せない劇場でのマナー違反は何ですか?」というテーマで行ったアンケート調査によると、アンケート投票数9380票のうち「上映中のおしゃべり」「暗闇でスマホをいじる」の2件が全体の85%を占めていました。

映画の上映中にスマホをいじったり、おしゃべりしたりといった行為は他の観客の迷惑になりやすく、アンケート投票がこの2件に集中したのも納得です。さらにこの結果を受けてTwitterユーザーからは、実際に経験した映画館でのマナー違反と感じた行為に関するツイートが集まりました。具体的には「レジ袋や紙袋から食べ物を取り出すガサガサという音」「座席を蹴られる」「柔軟剤や強烈な香水の匂い」といった事柄があがっています。

これらの事柄を見ると、日常生活では気にならない周囲の音や匂いも人が密集する映画館内では敏感になってしまうという人が多いようです。

気楽に映画を観たいなら「配信」も選択肢に

あるTwitterユーザーは「映画館のマナーにうるさい奴がいるから、映画館に行かなくなってしまう」といった主旨のツイートを見かけたそう。そのツイートを受け「本当にありがたい、そのまま映画館には来ないでくれ、助かる」と皮肉をこめたツイートを投稿すると、賛同する人たちによって拡散されたということがありました。

映画館でのマナー違反に遭遇した経験を持つ人にとって、鑑賞マナーを窮屈に感じるという人が映画館に行かないという宣言は文字通りありがたいと感じられたのでしょう。

また、ツイートの反応の中には「マナーを守れない人はサブスク(配信)で観て欲しい」「マナーを制定することによる正しい棲み分けの図だ」という指摘もありました。図らずも、映画館でのマナーを窮屈だと思う人は配信サービスを利用するという棲み分け方もあり得ることが示されていたのです。

鑑賞料金が高ければマナーの良い客が集まる?

全国に劇場を展開しているTOHOシネマズは、昨今のエネルギー費の高騰や人件費の増加を理由に2023年6月より一般鑑賞料金を1900円から2000円に値上げすると発表しました。このニュースに対しTwitterでは大きな反響があり、一時はトレンド入りするほどに。「値上げによってマナーの悪い観客がいなくなるのでは」という意見も出ていました。

その中で、コラムニストの深爪さんによる「2000円も払っているんだからスマホくらいいじっていいだろうと考えるヤツが出てくる可能性があるというツイートを見つけて絶望している」という投稿が注目を集めました。

深爪さんが見つけたツイートは、とあるTwitterユーザーが「プレミアムシート」を利用して映画を観たときの話をつぶやいたもの。隣の席の男性がいびきをかきはじめたので注意すると「ここはプレミアムシートだろ!俺が何に使おうが文句つけるな」と言い返されたのだそう。ツイート投稿者の実体験ということもあり、深爪さんは「しんどいが過ぎる」と感想をツイートしました。

さらにTwitter内では「鑑賞料金がもっと高い4DXや演劇の舞台でもマナーの悪い客はいる」との声もあり、たとえ料金が高くなってもマナー違反の客が減るわけではないと考える人は一定数いるようです。

このように、Twitterに投稿された映画鑑賞マナーに関するツイート群からは、マナー違反の観客に辟易する映画ファンの嘆きが浮かび上がっています。自分自身もマナー違反行為をしていないか、我が身を振り返ってみてもいいかもしれません。

以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」でした。この連載は毎週月曜日に更新。これからもTwitterから見えた興味深いトピックを解説していきます。
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