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「震度6で停電ナシ」では特に褒めてもらえない…Xで浮かび上がる「インフラ保守の重要性」の見えにくさ

電気、ガス、水道、道路、公共交通機関、インターネットなど、私たちの生活基盤として欠かせない存在となっている「インフラ」

地震や大雨などの自然災害や、設備の老朽化による事故、サーバー障害によるネットトラブルなど、さまざまな問題が起こるたび、X(Twitter)ではインフラにまつわる議論が交わされています。

ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)が解説する「3分くらいで分かる週刊X(Twitter)トレンド」、今回は「インフラ」について掘り下げます。

自然災害時に痛感するインフラのありがたさ

2024年4月17日夜、四国と九州の間に位置する豊後水道を震源とする大きな地震が起きました。

最大震度6弱という揺れでしたが被害は比較的少なく、同日深夜には四国電力が運用しているX公式アカウントから「停電情報は、現在のところありません」と報告されました。

Xではこの結果に対し、電気のインフラ関係者のユーザーによる「素晴らしい安定供給だと思うのだけれど、特に褒めてもらえないのがこの仕事」という投稿が話題に。

地震などの自然災害における日本のインフラ保守の素晴らしさについて注目が集まりました。

他のユーザーからは「誰からも評価されず、たまに落ちたら大目玉を食らう」とインフラ保守に関わる人々の心情に理解を示すコメントが多数寄せられました。

さらには「『何でもない日常を供給する業務』をことあるごとに高く評価することは必要」として、保守に関わる人々への感謝を忘れずにいたいとする投稿も見られました。

インフラ保守に関わる人たちに対しても

「ありがとう電気屋さん」
「名も無きヒーロー」
「ものすごく助かってます!」

最大震度6弱の揺れで停電なく安定供給できてるけど誰も褒めてはくれない…→インフラ屋さんを褒める会「いつもありがとう!」

などと御礼のコメントが多数集まりました。

Xでの一連のやりとりは、日頃からインフラ保守に従事する人たちの存在を気づかせてくれる良い機会となったようです。

あまり理解されないインフラ保守の重要性

インフラを維持する人のありがたみを示す例としては、IT領域でネットワークなどの不具合が発生した時に対応する人々の話もよく注目されます。

XでもITエンジニアと思われるユーザーがインフラ保守に関する投稿を行い、話題となりました。

その投稿は「過去にインフラ保守の契約を断ったクライアントから『本番サーバーがハングした!対応しろ!なぜ復旧できないんだ!』と連絡が来て戸惑っている」という内容です。

ここでいうインフラ保守とは、サーバーに何か不具合などの異常が見られた場合に対処を行うこと。

今回の場合、クライアント側がインフラ保守の重要性を理解しないまま契約プランから外したにも関わらず、いざサーバーに異変が起きたことで「対応しろ!」と騒ぎ出したという構図です。

他のユーザーからも

「それ系のクレーム、都市伝説だと思ってました…」
「これはお前が始めた契約内容(モノガタリ)だろ」

インフラ保守いらないと契約を断った客が「本番サーバーがハングした!対応しろ!なぜ復旧できないんだ!」って言ってる

などと呆れた様子のコメントが見られました。

一方で、こうしたトラブルは思いのほかよくあるようで、

「テクサポ(テクニカルサポート)19年やってましたけど何回もこんなケースありました」
「リスク含めて説明して、保守無しの安い契約にしたのに(不具合の対応を要求され)、そんなの知らねーなんとかしろってなりました」

インフラ保守いらないと契約を断った客が「本番サーバーがハングした!対応しろ!なぜ復旧できないんだ!」って言ってる

などと実体験を語るユーザーも。

インフラは一度構築すれば終わりではなく、安定して運用するためには日頃のメンテナンスが欠かせません。

今回のITエンジニアによる投稿は、継続したインフラ保守がいかに重要かを伝えてくれます。

人員不足や老朽化…日本のインフラ保守への課題にできることは

日本のインフラに関しては、かねてから将来的にメンテナンスを行う人員の不足や設備の老朽化といった問題点を抱えており、それによって起こる事故やトラブルも少なくないようです。

Xでもこうした状況に対し、あるXユーザーの「我々自身も危険を避けるための行動を取れるように」と喚起する投稿に注目が集まりました。

投稿があったのは2022年。そのユーザーは、同年4月に起きた『知床遊覧船沈没事故』を機に夫と「危険を避けるためにどんな行動を取れるようになる必要があるか」について話したところ、夫から「今、自分が危惧しているのはインフラ。みんなトンネルは崩れないし、橋は落ちないと信じているでしょう」と言われたそうです。

さらに、その夫は日本のインフラについて「人手や予算がなければ保守にも手が回らないし見落としも出る」「とにかく過信しないで」と語っていたそう。

普段、当たり前のように使っているインフラにも事故の危険が潜んでいるかもしれないという視点に、他のユーザーからも「本当にこれに尽きる」「『いつまでもあると思うな人と技』といつも思ってる」などと同意するコメントが相次ぎました。

また、ユーザーの中には、2012年に山梨県で発生した『笹子トンネル天井板落下事故』といった実例を挙げ、「老朽化が進んだ施設ぎょうさんあるんやろな」と心配する声も。

いざという時は自分で自分の身を守れるよう意識しておく必要があるかもしれません。

Xで議論になるインフラ関連の話題を見ると、その重要性と維持の難しさの両方を知ることができます。

今回のようなXでの話題を折に触れて思い出し、日頃私たちの生活を支えてくれるインフラについて意識を向けてみてはいかがでしょうか。

以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊X(Twitter)トレンド」でした。

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