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FX週足相場分析 - 2023年2月第4週(2/20~)

FXトレーダーの「たぬとれ」です。皆さまの先週のトレードはいかがでしたでしょうか。週例の週足相場分析を行いました。通貨相関も意識してみましたので、今週のトレードの参考にしてみてください。

はじめに

週足分析ではファンダメンタルの深掘りはしませんが、現状の主役はドルですよね。インフレ指標の発表でその鈍化期待が弱まる中、3月に0.5%利上げというFRBメンバーからの声も出ています。金利高ドル高の流れははっきりしていますが、米株は崩れそうで何とか踏み止まっている状況です。ここから米株が本格的に崩れるのか、その場合FRBは利上げに躊躇するのか、仕方なしとするのか。今週は米国の最重要指標はありませんが、ドルに加え米株の動きは注目して行きたいです。

円に関しては、日銀総裁が確定し今後は植田新総裁の発言に注目が集まると考えられます。黒田総裁が主導した過去10年の金融緩和政策をソフトランディングさせながら、急激な株安要因は避けたいところかと。円安と資源高による意図せぬインフレでエネルギー・食料など生活基盤のコストアップが明らかになっています。海外市場にアクセスする大企業以外の業績は芳しくなく国民全体への賃上げが浸透したと言えません。脱コロナで世界が盛り上がる中、日本の庶民の財布の紐は締まる一方です。ありとあらゆる規制が既得権益を守り健全な競争や新規創造を阻害しています。日銀というより政府の仕事ですが、自民党の人気取りのためのばら撒きでななく、本質的な経済政策として規制緩和への大転換を行うべきと個人的に考えています。

今週の分析

大局と通貨相関

  • ドル円上目線で基本方針はドルストショート、クロス円ロング。個別を見るとドルストショートよりクロス円ロングの方が可能性がありそう。

  • ユロポンは上目線なのでEURJPYロングが有力候補。GBPJPYロングもボラの大きさから候補とする。

  • 豪ドルクロスはドル円で股裂きになっているが、敢えて見て行くとすればGBPAUDショート

個別通貨ペアまとめ

USDJPY:短期サポを背に押し目からロング探る
EURUSD:優先度の低い通貨ペア
GBPUSD:上下のスペースはあるので下位足での短期トレードに徹する
AUDUSD:短期レジを背に短期でショート狙う
USDCAD:上目線で来週に備えてイメージしておく
EURJPY:上目線で短期サポを背にロング狙う
GBPJPY:クロス円上昇局面では短期サポを背に短期ロング狙う
AUDJPY:上目線で短期レジ上抜ければロング探る
CADJPY:上目線だが暫くレンジとなる可能性高く、優先度の低い通貨ペア
EURAUD:方向感なく今週のトレードの選択肢にしない
GBPAUD:陰線出れば下目線でショート狙う
EURGBP:上目線。監視通貨なので基本トレードはしない

USDJPY

【分析】
長期上昇の押し目FR50と重なる長期サポで反転上昇中。最初の短期レジを上抜け、先週高値も更新。次の短期レジに差し掛かり少し上に下向き20SMAがある。

【見立て】
上目線だが、週明けに更に上から迫る20SMAと短期レジあり売り材料もある。短期サポを背に押し目からロング探りたい。

EURUSD

【分析】
長期下落の戻り目FR50と重なる長期レジから下落し、先週短期サポで上ヒゲ長めの陽線。下から包み上げる20SMAが迫る。

【見立て】
長期下落の戻り目からの下落だが最初の短期サポで止まっている。20SMAもあり短期サポ下抜けない限りは上目線だが暫くもみ合いそう。優先度の低い通貨ペア。

GBPUSD

【分析】
長期下落の戻りがFR50を達成し短期も下落ダウ転したが、下から包み上げる20SMAに止められ2週連続十字線。

【見立て】
下目線だが下から包み上げる20SMAでもみ合っている。上下のスペースはあるので下位足での短期トレードに徹する。

AUDUSD

【分析】
長期下落の起点レジと戻り目FR50、長期チャネル上限と200EMAから下落し、短期チャネル下抜け。先週若干下ヒゲあるが陰線で安値更新。包み上げる20SMAは迫っている。

【見立て】
売り材料が重なっているが勢いに欠ける中20SMAが迫って来ている。短期レジを背に短期でショート狙う。

USDCAD

【分析】
上昇ダウの押し目の三角保ち合い。ミクロでは先週高値更新も下向き20SMAと三角上限に到達。

【見立て】
今週は売り買い交錯しそうだが、20SMAと三角を上抜けしてくれば上昇スペースあり。今週はチャンスがなさそうだが、上目線で来週に備えてイメージしておく。

EURJPY

【分析】
長期上昇の押し目が下落ダウ刻んでいたが、反転上昇高値更新し先週20SMAを上抜け。

【見立て】
上目線で短期サポを背にロング狙う。

GBPJPY

【分析】
引き直した長期上昇チャネルの下限から高値更新。短期トレンドラインと20SMAが真上にある。

【見立て】
上目線も上に邪魔なレジもある。見た目以上にスペースあるのでクロス円上昇局面では短期サポを背に短期ロング狙う。

AUDJPY

【分析】
長期上昇の押し目から高値更新し20SMA上抜けたが、最初の短期レジに押さえらている。

【見立て】
上目線で短期レジ上抜ければロング探る。

CADJPY

【分析】
長期上昇チャネル下限からミクロで高値更新し最初の短期レジ到達。包み下げる20SMAが迫る。

【見立て】
上目線だが暫くレンジとなる可能性高く、優先度の低い通貨ペア。

EURAUD

【分析】
上昇ダウの押し目が200EMA/20SMAに絡みもみ合い。

【見立て】
方向感なく今週のトレードの選択肢にしない。

GBPAUD

【分析】
下落ダウ更新後、短期レジの下の過去に買いが入ったエリアでもみ合い。短期チャネル上限が迫る。

【見立て】
過去に買いが入ったエリアで停滞したいるが、短期レジとチャネル上限に着いている。陰線出れば下目線でショート狙う。

EURGBP

【分析】
上昇ダウの押し目が短期サポから先週陽線。

【見立て】
上目線。強弱関係を見る監視通貨なので基本トレードはしない。

前提

FX週足相場分析の前提は以下の通りです。

  • 「たぬとれ」が監視・トレードする12通貨ペアをドルスト、クロス円、その他の順に分析。

  • 4時間足デイトレードを目的とし、週足の大きな流れより今週のロウソクが陽線か陰線かという観点に重点を置く。

  • 分析は金曜日に確定した週足で行い、確定済みの週を「先週」、新たに始まる週を「今週」と記す。

  • 「分析」でチャートから見れる事実を、「見立て」で「たぬとれ」のデイトレードを目的とした意見や狙いを述べる。

  • TradingViewのFXCMロウソク足チャートに200EMA、78EMAと20SMAを描画。78EMAは中期としての参考で反発の対象とはしていない。

  • ダウ理論とロウソク足を基本とし、Demand/Supplyに基づくサポ/レジ、チャネルラインとフィボナッチリトレースメント(FR)、偶になんちゃってエリオット波動で分析。

  • ロウソクヒゲ先より実体を重視。

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