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FX週足相場分析 - 2023年1月第4週(1/23~)

FXデイトレーダーの「たぬとれ」です。年始からの週足相場分析が習慣化して来ましたので、今週からは「先週の答え合わせ」も行います。

デイトレーダーは日々の或いは市場毎の値動きに合わせてトレード戦略を建てますので、週足なんて長すぎて関係ないとも言えます。見るとしてもレジサポや主要移動平均線でポイントだけ押さえる程度で良いと。「週足に拘ったので1時間足のトレンドが取れなかった」なんて、かえって短期足でのトレード判断のノイズになることさえあります。

「たぬとれ」も日々のトレードでは週足は少し見る程度ですが、週足が出る月曜日と週足が決まる金曜日は、週足のポイントだけでなく流れも見る様にしています。「陽線で始まれば今週は上昇だ」とか「このままサポを跨いだ下ヒゲで週足が確定するかも。来週は上昇か」とか。

「先週の答え合わせ」をすることで、デイトレードにおいて週足をどの程度意識すべきか、自分なりの感覚を磨いて行きたいと考えています。

では、皆さまの今週のトレードの参考になれば幸いです。ご健闘を祈ります。

先週の答え合わせ

【採点】50点(〇4、✖4、△3)

〇 USDJPY:陽線出て来れば反転ロングを狙いたい
△ EURUSD:押し目は拾って行くが続伸した場合静観
〇 GBPUSD:短期上昇チャネル下限と押し安値を意識し押し目を拾う
△ AUDUSD:押目は拾う
〇 USDCAD:基本的に静観
✖ EURJPY:新たにできた抵抗帯を背にして戻り目からショートを狙う
✖ GBPJPY:新たにできた抵抗帯を背にして戻り目からショートを狙う
△ AUDJPY:今週のトレードの選択肢にしない
✖ CADJPY:積極的にショート狙いたい
〇 EURAUD:今週のトレードの選択肢にしない
✖ GBPAUD:ショート狙いも短期勝負に徹する
ー EURGBP:監視通貨なので基本トレードはしない

【振り返り】

  • USDJPYの反転上昇は週足分析のお陰で強く意識できた。水曜日の日銀金融政策決定会合までは手が出せなかったが、金曜日のロンドンでの上昇は分析をトレードに落とし込み待ち構えることができた。結果タイミングを逸したが自分の中で分析に対する信頼は勝ち得た。

  • 一方でクロス円の予想をことごとく外しており、USDJPYが現状相場の主役にも拘らずその相関性を無視した予想を反省。特にCADJPYのショートに拘り続けたのは良くなかった。週足の流れやダウが下落でも週足で陽線が出ていればその週の戻りの上昇を示唆するもの。目線を変えて対応していかなければならない。

  • 基本的に静観としているUSDCADに手を出したり矛盾した行動をしているのは反省。但しGBPAUDは分析と逆のロングで少し稼がして貰っており、週足でトレンドが出ていない通貨ペアは逆目も十分にあることは意識。短期的な変動幅が大きいマイナー通貨ペアの特徴とも言えるか。

通貨ペア別週足分析

USDJPY

【分析】
下落ダウが大局上昇の押し目FR50と重なる長期サポで反発。陽線となるも短期レジから半分上ヒゲが出ている。127台の長期サポと131~132の短期レジの丁度中間点。急落続いており20SMAと乖離。長期サポ下抜ければFR61.8までの上昇チャネル下限122~123が目標となる。

【見立て】
やや上目線。レンジの中間点で方向感はないが、相場の主役通貨ペアでありレンジ幅も300~500pi㎰と無視はできない。流れはまだ下落だが、長期サポからの陽線、FR50達成と20SMA乖離は買い材料となる。日足以下の流れを見ながらレンジ下限ではロングを拾いたい。

EURUSD

【分析】
先週は高値更新後の継足陽線。上昇ダウも大局下落の戻り目FR50と重なるレジまであと70pipsと近付いて来た。急騰続いており20SMAから乖離。

【見立て】
依然上目線だが、FR50と重なるレジと20SMA乖離は売り材料。ここから積極的には仕掛けないが、続伸しレジに着いた場合は4時間足以下で崩れのショートを狙いたい。

GBPUSD

【分析】
綺麗な陽線で上昇ダウ更新し大局下落の戻り目FR50も上抜け。次の目立つレジである戻り高値まで短期チャネル内で220pipsの上昇スペースあり。

【見立て】
上目線。上昇ダウ更新の勢いと伸びるスペースもある。足場となるサポが100pips程下にあり押し目が入る可能性は意識しつつも、積極的にロングを狙いたい。

AUDUSD

【分析】
上昇ダウ継続も先週は十字陰線。大局下落の戻り目FR50を上抜け、最高値からはFR50未達で次のレジまで120pisp程上昇スペースがある。足場が下に離れているが短期チャネルがサポートしている。

【見立て】
上目線も足場となるサポが離れている。上昇スペースあるが過去のもみ合いエリアでの十字線は気になる。短期チャネル下限への押し目が入ればロングを狙うが、続伸の場合は静観。

USDCAD

【分析】
上昇ダウの押し目が三角保ち合い。先週一旦上昇も上ヒゲピンバーで下落、節目のサポでは何とか止まっている。更に60pips下にネックラインのサポあり。

【見立て】
方向感なし。流れは下落だが三角保ち合い下限。節目下抜けしても下落スペースは限られる。今週のトレードの選択肢にしない。

EURJPY

【分析】
下落ダウの戻りが節目の高値を僅かに更新。目立つ安値を起点とした長期上昇ダウの押し目FR50未達。

【見立て】
やや下目線も方向感出にくい。下落ダウ継続で下落スペースもあるが、先週僅かに高値更新しており、チャネル上限までスペースがあるのは買い材料。上昇して短期チャネルのスペースを埋めればショート狙いたい。短期上昇のロングは選択肢だが今週は静観かも。

GBPJPY

【分析】
短期下落ダウ継続も、先週長期上昇チャネル下抜けを打ち消す陽線包み足。上の20SMAまで300pisp程ある。

【見立て】
やや上目線。短期下落ダウ崩れてないが、包み足陽線で下にサポができ長期上昇トレンドに戻った様にも見える。上昇スペースもあり、サポを足場にして押し目からロングを狙う。

AUDJPY

【分析】
長期上昇ダウ押し目と短期下落ダウの戻り目が、夫々のチャネル下限でもみ合う。

【見立て】
方向感なし。短期下落ダウの売り圧力を長短チャネル下限での買い圧力が相殺している。今週のトレードの選択肢にしない。

CADJPY

【分析】
先週は下落ダウ更新で長期上昇チャネル下抜け後の戻り目。レジで上ヒゲでており長期上昇ダウのFR50未達。急落で20SMAは乖離。

【見立て】
下目線。下落ダウ更新後先週上昇したが、レジでの上ヒゲは売り材料。下落スペースもある。積極的にショート狙いたい。

EURAUD

【分析】
短期上昇ダウの押し目が上向き20SMAから上昇も200EMAで上ヒゲ。下降チャネル上限で更に上に長期下落ダウ起点レジがある。

【見立て】
方向感なし。長期下落と短期上昇がぶつかるポイント。今週のトレードの選択肢にしない。

GBPAUD

【分析】
先週は短期上昇からの下落ダウ転後の戻り目。上ヒゲも少し出ている。長期上昇チャネルの戻り目FR61.8は既に達成。20SMAと200EMAに挟まれている。

【見立て】
やや下目線も方向感出にくい。流れは下落だが、上向き20SMAの上に乗っているのは買い材料。下落スペースもあるが過去にもみ合った価格帯。狙うならショートだが優先度低い。

EURGBP

【分析】
短期上昇ダウが長期下降チャネル上限から下落し直近安値更新、200EMAとゴールデンクロスした20SMAに到達。大局は三角保ち合い。

【見立て】
方向感なし。大局三角保ち合いの中、下降チャネル上限と直近安値更新の売り圧力と移動平均線の買い圧力が交錯。強弱関係を見る監視通貨なので基本トレードはしない。

前提

FX週足相場分析の前提は以下の通りです。

  • TradingViewのFXCMロウソク足チャートに200EMAと20SMAを描画

  • 「たぬとれ」が監視・トレードする12通貨ペアをドルスト、クロス円、その他の順に分析

  • ダウ理論とロウソク足を基本とし、Deman/Supplyに基づくサポ/レジ、チャネルラインとフィボナッチリトレースメント(FR)、偶になんちゃってエリオット波動で分析

  • ロウソクヒゲ先より実体を重視

  • 「分析」でチャートから見れる事実を、「見立て」で「たぬとれ」のデイトレードを目的とした意見や狙いを述べる

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