FX週足相場分析 - 2023年1月第2週(1/9~)
FXデイトレーダーの「たぬとれ」です。Twitterで要点のみ発信していたFX週足相場分析の詳細を、毎週noteに投稿することにしました。週足レベルの流れの把握の一助になるのではないかと思います。
特に金曜日の値動きは変則的に見えますが、週足を振り返ることで納得できることが少なくありません。例えば昨日のUSDJPYは、NYオープン時点では日足の戻り高値を更新する勢いで上昇していましたが、その後売り込まれて下落しました。週足を見るとDemandから買われて出ていた長めの陽線がSupply到達で売られて上ヒゲになったことが分かります。
「たぬとれ」の見立てはさておき、チャートを一覧するだけでも、トレードでは時に短期に集中しがちな「虫の目」から俯瞰的な「鳥の目」に戻してくれます。私の場合は連敗した時は必ず週足に戻って見直すことにしています。
では、皆さまの今週のトレードでのご健闘を祈ります。
前提
FX週足相場分析の前提は以下の通りです。
TradingViewのFXCMロウソク足チャートに200EMAと20SMAを描写
「たぬとれ」が監視・トレードする12通貨ペアをドルスト、クロス円、その他の順に分析
ダウ理論とロウソク足を基本とし、Demand/Supply、チャネルラインとフィボナッチリトレースメント(FR)(偶になんちゃってエリオット波動)で分析
ロウソクヒゲ先より実体を重視
「分析」でチャートから見れる事実を、「見立て」で意見を記載
通貨ペア別週足分析
USDJPY
【分析】
上昇ダウの押し目が下落ダウを刻みながら、上昇の起点から引かれたFR50-61.8に到達。Demandで反応して陽線出たがSupplyから売り込まれ上ヒゲも目立つ。130~135のDeand/Supplyに挟まれている。
【見立て】
方向感なし。大局の上昇ダウのFR50-61.8への押し目でDemandから陽線となったのは買い材料。反転傾向も金曜日にSupplyから売られたのは売り材料。売り買い交錯する中での上下でドルスト・クロス円の方向を示す主役の立場は継続。
EURUSD
【分析】
上昇ダウが下降チャネル上限を上抜け。先週7週間ぶりの陰線となったが下ヒゲピンバー。
【見立て】
やや上目線。上昇ダウで先週の下ヒゲピンバーも買いの強さを印象付ける。大局下落の戻りもまだFR38.2で、FR50とSupplyが重なるエリアまでは上昇スペースあり。伸び過ぎと背にできるレジサポが無いのが課題。
GBPUSD
【分析】
上昇ダウが大局下落の戻り高値上抜け後FR50達成した押し目。先週下ヒゲ陽線。20SMAが包み上げて行きそう。
【見立て】
上目線。上昇ダウが目立つ戻り高値を更新しており上昇スペースもある。下ヒゲ陽線も買いを示唆。大局下落ダウ戻りFR50達成の売り材料と背となるレジサポが無いのが課題。
AUDUSD
【分析】
下ヒゲ陽線ピンバーで上昇ダウ更新し大局下落の最初の戻り高値も上抜け。起点からの下落の戻りFR50は達成。
【見立て】
上目線。上昇ダウ更新、最初の戻り高値上抜け、下ヒゲ陽線ピンバー、トレンドライン上抜けと買い材料が多い。Demandの足場もありロング探りたい。大局下落の戻りがFR50達成していることだけは売り材料。
USDCAD
【分析】
大局上昇ダウの押し目が三角持合い。先週上ヒゲ陰線で20SMAを下抜け。短期トレンドライン到達とも見れる。
【見立て】
方向感なし。先週上ヒゲ陰線で流れは下だが、上向き20SMAと絡み短期トレンドライン到達が買い材料。積極的に狙いたいとは思わない通貨ペア。
ERUJPY
【分析】
大局上昇ダウの押し目が下落ダウ刻み20SMAを下抜け。続落も押し安値と上昇チャネル下限で下ヒゲ陽線。
【見立て】
方向感なし。押し安値と上昇チャネルで踏み止まり下ヒゲ陽線になったのは買い材料。下落ダウで上にSupplyと20SMAがあるのは売り材料。下ヒゲ陽線を足掛かりとしたいが、ロングできるかは微妙。
GBPJPY
【分析】
大局上昇ダウの押し目がミクロで下落ダウ転し20SMA下抜け。続落も先週ネックラインと上昇チャネルで下ヒゲ陽線。20SMAまでの戻りのスペースはある。
【見立て】
やや上目線。ミクロで下落ダウも大局の上昇チャネルで下ヒゲ出ている。上昇余地もあるので陽線出て来ればロング探りたい。足場が上昇チェネルだけなのが不安材料。
AUDJPY
【分析】
大局上昇ダウの押し目がFR50-61.8まで下げた後上昇チャネル下限から反転。ミクロでは綺麗な下落ダウの戻りがSupply目前。
【見立て】
方向感なし。短期の流れは上だがSupply、短期チャネル上限、上から包む20SMAが売り材料。クロス円ロングの選択肢としては優先度が低い。
CADJPY
【分析】
下落ダウが上昇チャネル下限から陽線包み足。大局上昇ダウの押し目としてはFR61.8達成。20SMAは上に乖離。
【見立て】
やや下目線。急な下落ダウは継続中。上昇チャネル下限と大局上昇の押しがFR61.8で踏み止まり陽線包み足となったのは買い材料。20SMAの乖離もあり100までの上昇スペースを狙いたくなるが、日足を見るとまだロングは難しそう。
EURAUD
【分析】
上昇ダウの押し目が最初の押し安値を下抜けて短期上昇チャネル下限到達。200EMAと絡み20SMAが下から突き上げて来た。大局は下降チャネルの上の方。
【見立て】
方向感ないが下にスペースがない。売り買い材料が混在しているが、陽線が出て来れば短期でロング探りたくはなる。ただ、無理して手を出す程のものではない。
GBPAUD
【分析】
上昇ダウが200EMAで押さえられ押しがネックラインと20SMAまで下落。大局は下落ダウ。
【見立て】
方向感ないが下にはスペースがない。3週連続陰線で売り圧力強いが、上昇ダウ崩れておらずネックラインと20SMAから陽線が出て来ればロング狙いたい。
EURGBP
【分析】
20SMA/200EMAゴールデンクロスの上昇ダウの押し目。20SMAが下に乖離しており背となるレジサポがない。
【見立て】
ダウからはやや上目線だが、上下にレジサポがなく宙ぶらりんで方向感はなさそう。
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