FX週足相場分析 - 2023年1月第5週(1/30~)
FXトレーダーの「たぬとれ」です。週足相場分析を行いましたので、皆さまの今週のトレードの参考になれば幸いです。
今週は1月最終週で火曜日が月末、水曜が月初に当たります。四半期毎にある機関投資家のポートフォリオのリバランスはありませんが、月末の調整で多少の影響はあると思います。また、水曜夜にFOMCがありますので、火曜から水曜にかけては全く動かなかったり、急に大きく動いたりすることもあります。「たぬとれ」の場合は、水曜までは「絶好のチャンスでも短期で無理せず。ノートレードでもOK」というスタンスで臨み、木曜以降にギアを上げるつもりです。
では、皆さまのご健闘を祈ります。
先週の答え合わせ
【採点】57点(〇4、✖3、△4)(コメントは先週の見立て)
〇 USDJPY:レンジ下限ではロングを拾いたい
〇 EURUSD:続伸しレジに着いた場合は崩れのショートを狙いたい
△ GBPUSD:積極的にロングを狙いたい
〇 AUDUSD:短期チャネルへの押し目はロング、続伸は静観
△ USDCAD:今週のトレードの選択肢にしない
△ EURJPY:短期上昇のロングは選択肢だが今週は静観かも
〇 GBPJPY:サポを足場にして押し目からロングを狙う
✖ AUDJPY:今週のトレードの選択肢にしない
✖ CADJPY:積極的にショート狙いたい
✖ EURAUD:今週のトレードの選択肢にしない
△ GBPAUD:狙うならショートだが優先度低い
ー EURGBP:監視通貨なので基本トレードはしない
【振り返り】
USDJPYは大局レンジであったが、レンジ内でのボラは大きく1時間足以下で見ると市場毎にトレンドが出ていた。スプレッドが薄いのでもっと積極的にトレードしても良かった。市場の切替わりや序盤ではテクニカルを無視するような一方的な動きもあるのには注が必要。
GBPUSDは週足を見ると陰線になっており予想は外しているが下ヒゲでの押し目を拾った局面では今週最も収益に貢献した通貨ペア。逆にドテン的に売りで入ったトレードはことごとく負けに終わっている。大局を見失っている典型例。
最大獲得pipsを記録したのはGBPJPYショートの40.6pipsとこれは大局のロング方針からは皮肉。ドル円大局レンジだがボラがある中で、ドルスト・クロス円は長期の方向感はないが、短期ではある程度動いたということか。
予想が甘かったのは豪ドル高。週足を見ると強さが顕著で、逆相関のEURAUDとGBPAUDも大陰線。AUDUSDのみ一度ロングしたが負けに終わっている。この所謂クロスオージーも市場毎でトレンドが出やすいイメージあり、通貨相関・逆相関の一つのカテゴリーとして確り意識したい。
CADJPYのショートは二週連続外している。今週に期待したいが、月末月初に特に意識される月足からはショートは出来ない。残念だが見立てが甘かった。
週足分析
見立てまとめ
USDJPY:レンジ内での短期トレードはありだが、基本は静観
EURUSD:4時間足以下で崩れがあればショートを狙う
GBPUSD:ショートを探るが短期のみ
AUDUSD:陰線出てくればトレンド転換のショートを狙う
USDCAD:今週のトレードの選択肢にしない
EURJPY:基本ショートを狙う。日足200EMAと20SMAには注意
GBPJPY:日足以下の流れを見てロングを狙う。日足200EMAには注意
AUDJPY:上抜けなど大きく動かない限り今週のトレードの選択肢にしないCADJPY:上抜けしてこない限りは静観
EURAUD:続落し過去の買いエリア抜ければ流れに乗ってショートを狙う
GBPAUD:ショート狙いだが短期で
EURGBP:監視通貨なので基本トレードはしない
USDJPY
【分析】
下落ダウが大局上昇の押し目FR50と重なる長期サポで踏み止まり短期レジと挟まれている。長期サポ127台と短期レジ131~132のレンジ。
【見立て】
大局は方向感なし。相場の主役通貨ペアでありレンジ幅も300~500pi㎰と無視はできない。一方で日足のレンジは徐々に狭くなって来たので次に大きく動くパワーが貯まっているとも見れる。日足以下の流れを見ながらレンジ内での短期トレードはありだが、基本は静観。
EURUSD
【分析】
上昇ダウ継続も、先週大局下落の戻り目FR50と重なるレジ到達し十字陰線。20SMAからは乖離。
【見立て】
依然上目線だが、FR50と重なるレジ到達と20SMA乖離は売り材料。4時間足以下で崩れがあればショートを狙う。
GBPUSD
【分析】
先々週上昇ダウ更新後、先週一旦下落もヒゲとなり最後は陰線十字線。大局下落の戻り目FR50は既に達成し、長期レジが目前に迫る。
【見立て】
依然上目線だが、長期レジに到達しておりそろそろ崩れてもおかしくない。ただ、崩れても短期上昇の買い圧力は残っている。ショートを探るが短期のみ。
AUDUSD
【分析】
大陽線で上昇ダウ更新も大局下落の戻り目FR50とレジに到達。少し上にある200EMAと下降トレンドラインが頭を押さえている。
【見立て】
先週の大陽線で上昇の勢いは残っているが、FR50達成とレジ到達、その上にある200EMAと下降トレンドラインは売り材料となる。陰線が出てくればトレンド転換のショートを狙う。
USDCAD
【分析】
上昇ダウの押し目の三角保ち合い。6週間細かな陰線が続いた後ネックラインのサポ到達。
【見立て】
方向感なし。流れは下落だがネックラインサポ到達しており、反転しても上昇スペースは限られる。今週のトレードの選択肢にしない。
EURJPY
【分析】
下落ダウの戻りがミクロで僅かに高値更新も、先週は短期下降チャネル上限と20SMA直前まで行って上ヒゲ陽線。目立つ安値を起点とした長期上昇ダウの押し目FR50未達。
【見立て】
高値更新も上ヒゲ出ておりやや下目線。短期下降チャネルと20SMAまでの隙間を再度埋めにいく可能性あるが、基本ショートを狙う。サポとなる日足200EMAと20SMAには注意。
GBPJPY
【分析】
短期下落ダウがミクロで高値更新し20SMAと短期下降チャネルまでスペースあり。長期は上昇ダウ。
【見立て】
やや上目線。短期下落ダウ崩れてないが、長期上昇ダウの中包み足陽線後の継足陽線で上にスペースもある。日足以下の流れを見てロングを狙う。レジになる日足200EMAには注意。
AUDJPY
【分析】
長期上昇ダウ押し目から上昇しミクロで高値更新後短期下降チャネルを上抜けて20SMA到達。
【見立て】
もみ合うと予想。ミクロでの高値更新と短期下降チャネル上抜けは買い材料。但しレジエリアであり下向き20SMAに到達しているのは売り材料。上抜けなど大きく動かない限りは今週のトレードの選択肢にしない。
CADJPY
【分析】
先週は先々週に続き下落ダウ更新後の戻り目。長期上昇チャネル下抜けしているが20SMAは乖離。月足は上向き20SMAを跨いで下ヒゲピンバー。
【見立て】
もみ合い続く。週足は下目線だが、月末月初の今週注目される月足は20SMAの上に乗っており買い材料となる。高値更新してくれば寧ろロングのチャンスあるかも。上抜けしてこない限りは静観。
EURAUD
【分析】
短期の上昇トレンドが長期下降チャネルに押さえられ先週下落ダウ転、20SMAも下抜け。過去に買いが入ったエリアを抜け切ってはいない。
【見立て】
下目線。長期チャネル上限からの下落で200EMAも20SMAも下抜け。続落し過去の買いエリアを抜け切れば、流れに乗ってショートを狙う。
GBPAUD
【分析】
先週下落ダウ更新し20SMAも下抜け。長期下降チャネルの戻り目FR61.8は既に達成。チャネル上限まで埋めてはおらず、過去に買いが入ったエリアにいる。
【見立て】
下目線。下落スペースもあるが過去に買いが入ったエリアであり、大局で長期チャネル上限まで埋めに行く可能性もある。ショート狙いだが短期で。
EURGBP
【分析】
短期上昇ダウが長期下降チャネル上限から下落し直近安値更新。200EMAとゴールデンクロスした20SMAに到達後先週上昇も上ヒゲピンバー。大局は三角保ち合い。
【見立て】
方向感なし。大局三角保ち合いの中、下降チャネル上限と直近安値更新の売り圧力と移動平均線の買い圧力が交錯。強弱関係を見る監視通貨なので基本トレードはしない。
前提
FX週足相場分析の前提は以下の通りです。
分析は金曜日に確定した週足で行っているが、便宜上確定済みの週を「先週」、新たに始まる週を「今週」と記す。
TradingViewのFXCMロウソク足チャートに200EMAと20SMAを描画。
「たぬとれ」が監視・トレードする12通貨ペアをドルスト、クロス円、その他の順に分析。
ダウ理論とロウソク足を基本とし、Deman/Supplyに基づくサポ/レジ、チャネルラインとフィボナッチリトレースメント(FR)、偶になんちゃってエリオット波動で分析。
ロウソクヒゲ先より実体を重視。
「分析」でチャートから見れる事実を、「見立て」で「たぬとれ」のデイトレードを目的とした意見や狙いを述べる。
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