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FX週足相場分析 - 2023年2月第3週(2/13~)

FXトレーダーの「たぬとれ」です。皆さまの先週のトレードはいかがでしたでしょうか。週例の週足相場分析を行いましたので、今週のトレードの参考にしてみてください。

はじめに

先週は週足窓開けで始まった後に窓埋めの方向に強く動き、テクニカルでの方向感が難しい相場でした。ファンダメンタルでも金利政策と物価見通しが噛み合わないドルと、金融政策の転換点で日銀総裁決定を待つ円で、波乱含みとなっていました。

こうした難しい相場でしたが、「たぬとれ」は細かい損切りと建値戻しに耐えながら、伸びる所だけを取って行くやり方で、何とか切り抜けることができました。勝率は5割を切りましたが、RRは1:2以上を何とか確保しトータルでプラスとなりました。伸びる所で必ずしもロットを上げ切れなかった点は今週以降で改善したいと思っています。

一方で、狙っていたCADJPYでのチャンスを逃したのが最大の反省点です。「風林火山」疾きこと風の如く、静かなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如し。頭では理解しているこの言葉ですが、「林」から「火」に「山」から「風」への切り替えのメリハリがあって初めて効果を発揮すると痛感しました。

先週の答え合わせ

【採点】68点(〇5、✖1、△5)(コメントは先週の見立て)

△ USDJPY:週初は方向を見極め、流れが出れば下位足で短期トレードする
〇 EURUSD:十分なレンジ幅あり、下目線で戻りからのショートを狙う
〇 GBPUSD:売り買い交錯する前提で下位足での短期トレードに徹する
△ AUDUSD:売り材料が重なっており、戻り目から積極的にショート
✖ USDCAD:上目線で短期ロング狙うが、広いスプレッドが見合うか
〇 EURJPY:基本ショートを狙うが、日足200EMA・20SMA下抜けから
△ GBPJPY:やや下目線としつつ、日足以下の流れで短期で柔軟に対応する
〇 AUDJPY:上抜けなど大きく動かない限りトレードの選択肢にしない
〇 CADJPY:基本静観も上抜けしてくればロングを狙う
△ EURAUD:方向感難しく積極的にトレードする通貨ペアではない
△ GBPAUD:ショート狙いだが短期勝負
- EURGBP:監視通貨なので基本トレードはしない

【振り返り】

  • USDJPYは週足窓開けでサポを上抜けした形で始まったが、一時は窓埋めを越える陰線が出てかなり惑わされる展開。ショートで細かく損切した後に一発で取り戻すトレードに終始した。薄い損切りを心掛けてもボラが大きく一瞬の迷いで思った以上にスリップするのも体感できた。

  • ドルスト・クロス円も主にショート狙いであったが、少し伸びた後に建値に戻されることが多くフラストレーションがたまる相場でだった。

  • 上述したが、金曜のNYでのCADJPYの上抜けに乗れなかったことだけは後悔している。ずっと狙っていたが、全体的に不安定な動きの金曜日でエントリーを躊躇してしまった。日足サポを跨ぎ陰線から下ヒゲ陽線に変わり4時間足20SMA・200EMAを抜けてレンジを上抜けしたNYの序盤。5分足で上昇を刻んだ時点で「火」の如く攻めるべきだった。

今週の分析

見立てまとめ

USDJPY:上目線で押し目でロングを拾って行く
EURUSD:短期レジから陽線がでれば上目線でロング探るが陰線なら静観
GBPUSD:上下のスペースは十分あるので、戻りを狙い短期ショート
AUDUSD:売り材料が重なっており、戻り目から積極的にショートを狙う
USDCAD:方向感なく今週のトレードの選択肢にしない
EURJPY:週初は様子見し日足で下抜けしてくればショートを狙う
GBPJPY:やや下目線として、短期トレードに徹する
AUDJPY:上抜けしない限りは今週のトレードの選択肢にしない
CADJPY:サポを背にロングを狙う。日足が上抜け仕切れないのには注意
EURAUD:方向感なく今週のトレードの選択肢にしない
GBPAUD:ショート狙いだが短期勝負
EURGBP:監視通貨なので基本トレードはしない

USDJPY

【分析】
下落ダウが大局上昇の押し目FR50と重なる長期サポで反転上昇し、先週始値で短期レジも上抜け。年初来の長期サポと短期レジのレンジを初めて上抜けした。20SMAは上に乖離。

【見立て】
長期サポから上昇し先週短期レジを上抜けしている。上目線で押し目でロングを拾って行く。

EURUSD

【分析】
長期下落の戻り目FR50と重なるレジから、先々週上ヒゲ陰線、先週続落陰線で短期サポ到達。20SMAは下に乖離。

【見立て】
売り圧力強いが上昇ダウは崩れていない。短期レジから陽線がでれば上目線でロング探るが陰線なら静観。

GBPUSD

【分析】
上昇ダウの深押しがチャネル下抜けし、ダブルトップ気味にネックラインを僅かに下抜けて先週上ヒゲ。長期下落の戻り目FR50は既に達成ているが、20SMAは包み上げる形。

【見立て】
下目線だが下から包み上げる20SMAと年初第一週のネックラインでの下ヒゲは買い材料。上下のスペースは十分あるので、戻りを狙い短期ショート。

AUDUSD

【分析】
長期下落ダウの起点レジ、FR61.8、長期チャネル上限と200EMAから下落し、短期チャネル下抜け。20SMAは下に乖離。

【見立て】
売り材料が重なっており、引き続き戻り目から積極的にショートを狙う。

USDCAD

【分析】
上昇ダウの押し目の三角保ち合い。ネックラインのサポ上でもみ合い。20SMAは上から包み下げ。

【見立て】
方向感なく今週のトレードの選択肢にしない。

EURJPY

【分析】
下落ダウの戻りがミクロで高値更新し20SMA到達。そこから先週は陰線抱き線。目立つ安値を起点とした長期上昇ダウの押し目FR50未達。

【見立て】
無理矢理引いた短期チャネルが効くのであれば下目線だが、ミクロ上昇の押し目と見ればサポに着いている。週初は様子見し日足で下抜けしてくればショートを狙う。

GBPJPY

【分析】
短期下落ダウの中段持合いで先週はらみ線。長期チャネル下抜けしたか微妙な所。

【見立て】
方向感なし。長期チャネル下抜けしているとすれば下目線ではある。やや下目線として、短期トレードに徹する。

AUDJPY

【分析】
長期上昇ダウの押し目FR50から上昇しミクロで高値更新も、短期下落ダウの戻り高値と下向き20SMAに押さえられる。短期チャネルを上抜けしているかは微妙。

【見立て】
長期上昇ダウの押し目からの上昇が、20SMAと短期サポに挟まれもみ合うエリア。上抜けしない限りは今週のトレードの選択肢にしない。

CADJPY

【分析】
引き直した長期上昇チャネル下限から先週高値更新する下ヒゲピンバー。包み下げる20SMAは上に乖離。長期上昇の押し目FR50は達成していない。

【見立て】
サポを背にロングを狙う。日足が上抜け仕切れないのには注意。

EURAUD

【分析】
上昇ダウの押し目が200EMA/20SMAに絡みもみ合い。ミクロでは安値更新後に高値更新。長期下落チャネルの上限にいる。

【見立て】
方向感なく今週のトレードの選択肢にしない。

GBPAUD

【分析】
下落ダウ更新後、過去に買いが入ったエリアで2週連続十字線気味陰線。長期・短期共チャネル内の中間点。長期下降チャネルの戻り目FR61.8は達成。

【見立て】
下目線も過去に買いが入ったエリアで十字線連発。ショート狙いだが短期勝負。

EURGBP

【分析】
上昇ダウの押し目。200EMA/20SMAゴールデンクロス。

【見立て】
上目線。強弱関係を見る監視通貨なので基本トレードはしない。

前提

FX週足相場分析の前提は以下の通りです。

  • 「たぬとれ」が監視・トレードする12通貨ペアをドルスト、クロス円、その他の順に分析。

  • 4時間足デイトレードを目的とし、週足の大きな流れより今週のロウソクが陽線か陰線かという観点に重点を置く。

  • 分析は金曜日に確定した週足で行い、確定済みの週を「先週」、新たに始まる週を「今週」と記す。

  • 「分析」でチャートから見れる事実を、「見立て」で「たぬとれ」のデイトレードを目的とした意見や狙いを述べる。

  • TradingViewのFXCMロウソク足チャートに200EMA、78EMAと20SMAを描画。78EMAは中期としての参考で反発の対象とはしていない。

  • ダウ理論とロウソク足を基本とし、Deman/Supplyに基づくサポ/レジ、チャネルラインとフィボナッチリトレースメント(FR)、偶になんちゃってエリオット波動で分析。

  • ロウソクヒゲ先より実体を重視。

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