クラスの人気者がサトシ役、その他がポケモンになる遊びで地獄を見た話
僕が小学校低学年の頃、ポケモン赤緑が大流行して、爆速でアニメ化しました。
放送されて3ヶ月くらい、クラスでポケモンごっこが流行りだします。
人気者のユウキくん(仮名)がサトシ役で、ユウキくんの親友ポジションの人たちがピカチュウ、ヒトカゲ、フシギダネ、ゼニガメ、と人気ポジションをゲット。タケシ役はちょっと目が細い奴。カスミは足が速くて可愛い娘。
変わり者のグループがロケット団のムサシとコジロウ、ニャースやアーボックやマタドガスの敵役を担当。
僕はなんとか途中から入れてもらって、サトシのポケモンであるバタフリーの役をいただきました。
ヒトカゲとかフシギダネより人気はないけど、彼らより先にサトシと出会ったキャタピーが進化したポケモンなのだという、謎の自尊心がありました。
まあ、戦闘だ!とかいって昼休みに週2くらいで鳴き声だしながら腕相撲とかジャンケンとかしてじゃれ合うだけなんですけどね。フリーフリー(バタフリーの鳴き声)
後から入りたがった奴は悲惨でした。なんと役柄は、オーキド博士。
オーキド博士は常にマサラタウンで研究しているので、みんなと一緒に冒険ができません。常にみんなと距離をとってノートに何か書いてるような、研究している振りをさせられたり、割り切って本当に学校の宿題をしたりしてました。
流石に可哀想だ、とみんなが言うので、ユウキくんは脈絡なく意味不明なタイミングでモンスターボールを使うことを宣言します。すると研究していたオーキド博士が呼び出され、みんなの前でお約束のセリフを言うのです。
「オーキドの ことば… … サトシよ! こういうものには つかいどきが あるのじゃ!」
これはウケましたね。オーキド役の男の子も絶対にウケるので多少は満足気になっていました。
さて、勘のいいポケモンアニメ好きな方はもうお気付きかもしれないですが、バタフリー役の僕にとって、致命的絶望的破滅的な展開がやってきます。
第21話『バイバイバタフリー』
なんとバタフリーが、サトシの元から巣立ってしまう話が放映されたのです!!!!
これはもう、クビ。死刑宣告です。予告の時から結局は戻ってくる展開を期待していたのですが、マジでメンバーから消え去ってしまいましたそりゃないよフリーフリー!
しかも離脱した理由は、大切にすべきガールフレンドができたからという、、、。本当は感動回なのですが、無邪気な小学生からすると冒険よりも女の子を選んだドスケベポケモンです。同情の余地などありません。
「お前もオーキド博士みたいに、遠くの所でひとり羽ばたいてる感じだなあ」
ユウキくんからの冷酷なリストラ通告には震え上がりました。
僕はみんながワイワイ盛り上がってるところからかなり離れた所で、「フリーフリー!」とパタパタひとりで飛び回らねばなりませんでした!!!
あの惨めさッ、転落劇は一生忘れないんだよねッ!!!泣泣泣
オーキド博士役の子にも「オレは勉強してればいいけどお前はちょうちょ笑」ってバカにされたんだよねッ!!!泣泣泣
ポケモンごっこに参加してないクラスメイトに「可哀想、、、」と同情されて「仕方ないじゃんバイバイバタフリーなんだからあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」と泣き叫んだんだよねッ!!!泣泣泣
「なんかバタフリーは間違えて、なんか自分に『ねむりごな』をかけてしまった〜」と強がるようにひとりごちてッ、机に突っ伏したんだよねッ!!!泣泣泣
……この地獄一生続くの? とか思ってましたが、
そのくらいで、なんかもうユウキくんがポケモンごっこに飽き始めて、なんかなし崩し的に解散になって、
みんなで毎日ドッヂボールやるようなフェーズに戻って助かりました!
よかった、、、。もう少しでテレビ東京にバタフリー復活させてくださいって泣きながら抗議することだったぜ、、、。
ストレスフリーフリー!
いくつか記事を読んでくださった方ならわかると思いますが、「貧」、なので生活に余裕がなくはない方はサポートしていただけるとめちゃめちゃ感謝です!